Search Consoleデータの読み方と活用方法|SEO初心者でも使える実践ガイド

相談者「SEOをやるには『サーチコンソール』を使うといいと聞いたのですが、どんなデータを見ればいいのでしょうか?データの使い方を教えてください。」

回答者「サーチコンソールはSearch ConsoleというGoogleが提供する無料ツールです。Google検索におけるサイトのパフォーマンスを分析できます。
特に、キーワードごとの表示回数やクリック数を確認することで、SEO改善のヒントを得られます。今回は基本的な使い方から実践的なデータ活用法まで具体的にご紹介しますね。」

目次

Search Consoleの基本機能と概要

Search Consoleの役割を理解する

Search ConsoleはGoogleが無料で提供するSEO分析ツールです。このツールを使うことで、自社サイトがGoogleの検索結果でどのように表示され、どのような成果を上げているのかを詳しく把握することができます。また、技術的な問題が発生した際には、Googleからの通知を受け取ることができるため、SEO対策における重要な「健康診断」ツールとしても機能します。

特に重要な点は、検索結果での表示回数やクリック数、平均掲載順位など、他のツールでは入手が難しいデータを直接Googleから取得できることです。これらのデータは、SEO施策の効果測定や改善方針の決定に不可欠な情報となります。

主要な機能を把握する

Search Consoleには4つの重要な機能があります。パフォーマンスレポートでは、検索クエリ(キーワード)ごとのクリック数や表示回数を確認できます。カバレッジレポートでは、サイトのページがGoogleに正しく認識されているかをチェックできます。URL検査ツールでは、特定のページの状態を詳しく調査できます。リンクレポートでは、サイトへの外部リンクや内部リンクの状況を分析できます。

Search Consoleを日常的に活用する方法

毎日すること

毎日やることは、リラックスして待つことです。何か問題があれば、通知きます。

通知確認では、Googleからのアラートに注意を払います。
ハッキングの疑いやクロールエラー、検索ガイドライン違反などの重要な通知が届いた場合は、速やかに対応が必要です。

通知がない場合は、サイトが正常に機能していると考えて問題ありません。

毎月することは、健康診断

月に一度は、以下の重要な指標を確認します。

  1. パフォーマンス指標
  • クリック数と表示回数の推移
  • CTR(クリック率)の変化
  • 平均掲載順位の動き
  • 主要キーワードの順位変動
  1. 技術的な健全性
  • インデックス状況の確認
  • エラーページの有無
  • モバイル対応状況
  • セキュリティ問題の有無

これらの指標を定期的に確認することで、サイトの健全性を維持し、問題の早期発見・対応が可能となります。

キーワードデータを活用した改善施策

キーワードごとの現状分析と改善施策

パフォーマンスレポートでは、キーワードごとの詳細なデータを確認できます。このデータを活用することで、効果的な改善施策を立案できます。
例えば、検索順位が上位で表示回数も多いのにクリック数が少ないキーワードは、検索結果画面がボトルネックになっています。検索結果画面に掲載される要素を改善すれば検索トラフィックを増やせる可能性が高いです。

また、検索順位が低く表示回数が少ないキーワードは、コンテンツの質的向上や内部リンクの強化、コンテンツの見直しなどを行う必要があります。

さらに、検索順位が上位にもかかわらず表示回数が少ないキーワードは、そもそも検索回数が少ない可能性が高いといえます。

このようにキーワードデータを活用することで、検索結果画面の正しい現状分析が可能です。

技術的な改善施策

エラー対応

カバレッジレポートで発見されたエラーは、サイトのSEOパフォーマンスに直接影響を与える可能性があります。404エラー(ページが見つからない)や、500エラー(サーバーエラー)などは、優先的に対応が必要です。
エラーを修正した後は、「再クロールをリクエスト」機能を使用することで、Googleに変更を早期に認識させることができます。

モバイルフレンドリーテストの結果

また、モバイルフレンドリーテストの結果にも注意を払う必要があります。
スマートフォンでの表示に問題がある場合、検索順位に悪影響を与える可能性があるためです。テストで指摘された問題点は、デザインやコードの修正により改善を図ります。

新規コンテンツの追加と管理

新しいコンテンツを追加した際は、URL検査ツールを使用して、Googleがそのページを正しく認識できるか確認します。また、サイトマップを更新することで、新規ページの存在をGoogleに効率的に通知することができます。

重要なのは、新規コンテンツの追加後、数週間にわたってインデックス状況を監視することです。インデックスされない場合は、robots.txtやmeta robotsタグの設定、内部リンクの状況などを確認し、必要な修正を行います。

大規模なサイト変更時の管理

大規模なサイト変更を行う際は、特に注意深い監視が必要です。

サイトのアドレスが変わった場合は、Googleに新しいアドレスを認識させます。
301リダイレクトの設定を適切に行い、旧URLから新URLへのアクセスがスムーズに行われることを確認します。

不要なページを削除する場合は、通常のリダイレクト設定や404ページを返しますが、緊急に検索結果から削除する必要がある場合は、「削除ツール」を使用することができます。
※この機能は一時的な効果しかないため、恒久的な対応も併せて実施する必要があります。

Search ConsoleはSEO初心者にとっても理解しやすい、重要な分析ツールです。
日々の通知確認と月次での詳細分析を継続することで、サイトの検索パフォーマンス向上につながります。困ったことがあれば、まずは通知の内容を確認し、必要に応じて専門家に相談することをお勧めします。

より詳しい情報は、以下の関連記事もご参照ください:

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ウェブディレクター、コンテンツマーケターとして15年以上にわたり300社以上の企業のサイト制作や改善に従事。
店舗集客やBtoBビジネスを中心に、ウェブサイトのみならずSNS、広告を活用した成果向上を支援しています。

2006年にウェブ業界でキャリアをスタートし、2011年に独立。現在は株式会社S-FACTORY代表として、少数精鋭のクライアントと深く関わりながら、戦略設計や運用代行、コンサルティングを提供しています。

特にコンテンツマーケティングや広告運用を得意とし、製造業や医療分野での実績が豊富。複雑な専門知識をわかりやすく伝えるスキルと、データに基づいた戦略立案で、顧客の課題解決と目標達成を実現します。

目次