IRサイトのファネル分析とは?投資家との信頼構築につなげる行動データの見える化

IRサイトは、株主や投資家に向けて企業の経営状況や将来性を発信する重要な情報プラットフォームです。
ただし「アクセス数がある=信頼されている」とは限らず、どこまで情報に触れ、理解や信頼につながったのかを見極める必要があります。
本記事では、IRサイトにおけるファネルの考え方と、GA4(Googleアナリティクス4)を用いた分析方法を初心者にもわかりやすく解説します。
目次
ファネルとは?IR情報接触から関係構築までの段階を整理
ファネルとは、ユーザーが段階的に情報へ接触し、信頼や関係性を深めていくプロセスを可視化する手法です。IRサイトでは次のような段階に分けて考えられます。
- IRトップページへの訪問
- 決算資料・ニュースリリースの閲覧
- 中期経営計画・サステナビリティ情報への遷移
- 資料ダウンロード・イベント案内ページ閲覧
- 問い合わせ・説明会申込・IRメール登録などのアクション
どの情報が読まれているか、関心がどこで高まっているかを把握することで、IR活動の質を高められます。
想定チャネル別のファネルモデル例
機関投資家・アナリストからの直接訪問
- IRトップまたは決算情報ページの直接アクセス
- 決算説明資料の閲覧・DL
- 中計・統合報告書ページへの遷移
- IR説明会案内・問い合わせページの閲覧
検索からの流入(会社名・IR情報)
- IRトップページへの訪問
- ニュースリリースやサステナビリティ関連の閲覧
- IRカレンダー・決算スケジュールなどの確認
- 資料DLや問い合わせ
メルマガや株主通信からのアクセス
- IRニュース・PDFの閲覧
- 関連情報や動画説明コンテンツの視聴
- イベント案内ページへの遷移
- 申し込みフォーム送信
GA4で使える主なイベント
ユーザー行動 | GA4イベント名 |
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ページ閲覧 | page_view |
PDFリンクのクリック | click |
動画再生 | video_start |
フォーム入力開始 | form_start |
フォーム送信完了 | form_submit |
まとめ
IRサイトでは「情報発信」だけでなく「信頼構築と対話の入口」が重要です。GA4のイベント計測を通じて、どの情報が求められているか、どこに改善余地があるかを把握することで、戦略的なIR活動につなげましょう。

お困りの際はお気軽にお問い合わせください。専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。