【基本編】歯科医院の経営を安定させる!集患方法の全体像

【基本編】歯科医院の経営を安定させる!集患方法の全体像
理事長 歯山

歯山 太郎(理事長)
いよいよ都内に4院目をオープンすることになったけど、今回は競合が多い場所になった。集患がうまくいくのだろうか。今までの医院ではGoogle経由のウェブ集患が上手くいって軌道に乗れたけど、新しい医院でも同じやり方で通用するのか…。

院長 歯谷

歯谷 歯奈子(院長)
私が新院の院長に任命されましたが、歯科医師になるための勉強はしたけど、経営をするための勉強はしていないので、正直不安です。
駅チカだけど、その分、歯科が7院もあるし、自費診療に力を入れている強豪も2院あります。どうやって差別化すればしていこう…?

ウェブマーケター

井水 朋子(コンサル)
まずは「歯科医院の集患」というテーマをしっかり理解しましょう。成功している歯科医院の事例もあるから、そこから学ぶのが一番ですよ。
私が歯科で集患をサポートしてきた経験を踏まえて、サポートします。
さ、チョコレートを食べて、歯科の集患方法を学びましょう!

集患は歯科医院の経営を左右する最重要課題の一つです。
本ページでは、「どうやって患者さんを獲得すればいいのか?」と悩む先生方に向けて、まずは集患戦略の必要性と全体像を解説します。

目次

歯科医院にとって集患は本当に必要?

歯科は黙っていても患者が来る?

以前は歯科が何も働きかけなくても患者が来る時代がありました。
しかし、国内の歯科医院の数がコンビニの数を超え、需要と供給のバランスが変わりました。
現在はインフォームドコンセントが浸透しており、患者が歯科医院を選択できる時代です。

そこで歯科医院にとって集患活動が重要になります。

歯科にとって集患施策が重要な理由とは

  • 患者数の安定確保
    歯科医院が安定経営をするためには、常に一定の患者数を確保する必要があります。
  • 自院の治療方針に合った患者の確保
    自費診療という治療の選択肢が増え、医療にも選択肢が増えました。
    自院の治療方針に合った人を集患するには、それに見合った情報提供が必要です。
  • 地域での存在感とブランド力の向上
    地域に根付いた歯科医院は口コミや紹介が増えやすく、結果的に医院のブランド力も高まります。
  • スタッフのモチベーションアップ
    患者さんが増えることで、スタッフが新しい設備・最新医療技術の導入にチャレンジでき、チーム全体のやりがいが向上します。
  • 自費診療を行うための情報提供
    自費診療は歯科医院にとって高い利益率が見込める分野です。しかし保険診療よりも患者の経済的負担が大きいため、それには適切な情報提供が必要です。
理事長 歯山

近隣の歯科医院に負けないためにも、計画的な集患が必要だってわけだね。今までの成功経験に頼るだけじゃ不十分かもしれないな。

競合に勝つ!歯科医院の現状分析(SWOT・3Cなど)

歯科医院が集患を行う上で分析が重要な理由

日本の多くのエリアでは歯科医院の数が多いため、競合歯科医院との競争が激しい状況があります。
そのため、現状分析を行わずに施策を打つと、費用対効果が読めず、せっかくの予算を無駄にしてしまうリスクがあります。

  • 自院の強み(S)と弱み(W)を把握しないと、効果的なブランディングができない。
  • 競合医院(C)の特徴を知らないままだと、差別化ポイントがあいまいになる。

歯科医院の現状分析に用いたいフレームワーク

次のフレームワークをつかった現状分析を行うことは、今後のマーケティング活動を効果的に行う上で大変重要です。

SWOT分析

  • S(Strengths):自費診療の充実、技術力の高さなど
  • W(Weaknesses):スタッフ不足、宣伝力の弱さなど
  • O(Opportunities):駅チカ立地、地域人口の増加など
  • T(Threats):近隣競合が多い、他院の価格競争など

関連記事:歯科医院のSWOT分析とは?~自院の強みを活かして競合に勝つ!分析手法と具体事例~

3C分析

  • Customer(顧客):患者層の年代、地域の健康意識、求める診療内容
  • Competitor(競合):近隣歯科の数、強み(小児歯科・インプラントなど)、口コミ評価
  • Company(自院):スタッフのスキル、提供できる診療メニュー、医院の雰囲気

関連記事:歯科医院の3C分析とは?~患者・競合・自院を多角的に見て“差別化戦略”を生み出す方法~

7P分析

  1. 製品・サービス(Product)
  2. 価格(Price)
  3. プロモーション(Promotion)
  4. 立地(Place)
  5. プロセス(Process)
  6. 物的証拠(Physical Evidence)
  7. 人(People)

7P分析は、提供する商品が「物」でない歯科医院にとてもフィットするフレームワークです。
このフレームワークを用いて競合分析を行うと、かなり網羅的に競合と自院の比較ができるので、競合と比べた時の自院のポジショニングを把握するのにとても便利です。

関連記事:歯科医院の競合分析とは?~7P分析で差別化戦略を見極める~

今回、新院を新しいエリアにオープンされるとのことなので、患者様の層も変われば、利用患者のユーザー層も変わります。また、競合も変わってくるので、とるべき市場のポジショニングも変わります。

一院に対して、それぞれSWOT分析や3C分析、競合分析を行いましょう。

オンライン・オフライン集患の全体像 ~歯科の集患方法とは~

歯科が集患する方法は、大きく分けて、「オンライン集患」と「オフライン集患」に分かれます。

オンライン集患

  • ホームページ
    • ユーザーフレンドリーなデザイン
    • スマホ対応(レスポンシブ)
    • 診療メニューのわかりやすい提示
  • SEO対策(歯科医院 SEO)
    • キーワード選定:「地域名+歯科」「歯科医院+駅名」など
    • 内部対策:メタタグ・見出しタグの最適化
    • 外部対策:良質な被リンク獲得、SNS連携
  • MEO対策(歯科 MEO)
    • Googleビジネスプロフィールの充実(写真・口コミ・診療時間の最新情報)
    • 口コミ促進:患者さんに丁寧に声掛け
  • SNS活用
    • Instagramで院内の雰囲気や最新設備を紹介
    • Xで当日の空き状況や季節ごとのお知らせ告知
  • Web広告
    • リスティング広告:ターゲット設定を工夫(地域限定など)
    • ディスプレイ広告:バナーのデザインや文言をテストし効果測定

関連記事:【オンライン集患編】歯科医院の集患を加速させるウェブ戦略の基本と実践徹底解説!歯科医院 SEO & MEO対策

オフライン集患

  • 地域イベント参加
    • 地元の健康フェアや商店街イベントで無料相談コーナーを設ける
  • 紹介カード
    • 紹介してくれた患者さんへの特典(クリーニング割引など)
  • 近隣施設連携
    • 老人ホームや他科のクリニックとの連携で相互紹介
  • チラシ・DM
    • 新院オープンやキャンペーン時にポスティング、新聞折込、郵送
  • 看板・ポスター
    • 駅前やバス停にシンプルでわかりやすいデザインを掲出

関連記事:【オフライン集患編】地域密着型の集患戦略で歯科医院の集患を加速!

成功事例:ある歯科医院のオフライン集患(過去に井水が担当した都内の歯科医院さんです)
施策:OPEN前のチラシ配布・販促物配布・見学会の開催・ウェブサイトでの情報提供、
結果:見学会への来場が増え、見学会では当面の予約を確保できた
ポイント:住宅街での歯科医院OPENだったので、キッズルームをPR。その結果、お子さんだけでなく、お子さんがいるご家庭に選ばれています。

理事長 歯山

オンライン・オフラインともに工夫次第で大きく成果が変わりそうですね。地域特性や患者層を踏まえて、バランス良く施策を選ぶのがいいんでしょうね。

集患のための具体的アクションモデル

STEP1:自院の現状分析

  1. SWOT分析で自院の分析(強み・弱み・機会・脅威)
  2. 患者アンケートの実施(来院動機、医院への期待・不満・患者インタビューなど)
  3. 競合医院のリサーチ:Webサイト、Googleビジネスプロフィール、口コミの調査

STEP2:課題抽出と施策決定

  • 課題例:「オンライン露出が少ない」「口コミ数が不足」「高齢者向け施策が弱い」
  • 優先度付け:施策A(初期費用・効果の大きさ)>施策B(中期的に育てるSNSなど)

STEP3:集患計画の策定とスケジュール管理

  • 集患目標(KPI)の設定:月間新患数○名、口コミ評価★4.0以上など
  • スケジュール例
    • 1ヶ月目:Googleビジネスプロフィール整備(MEO対策)
    • 2ヶ月目:SNSアカウント開設・チラシ配布開始
    • 3ヶ月目:効果測定・改善(PDCAサイクルの実行)

STEP4:効果測定と改善

  • Web解析:Googleアナリティクスでアクセス数や離脱率をチェック
  • 新患フォロー:紹介者の追跡、口コミレビュー依頼
  • 数値分析:チラシ反響率、イベント参加者数、Web広告のCTRなどを比較
院長 歯谷

こうやって段階的に進めると、スタッフも動きやすいし、どの施策が効果的か判断しやすいですね!


まとめ ─ 歯科医院の集患戦略を今日から始めよう

本記事では、「歯科医院 集患 必要性」「歯科医院 集患 分析」「オンライン/オフライン集患の方法」など、歯科医院の集患戦略に欠かせない基礎知識を幅広く解説しました。最後に、ポイントを再度整理しておきましょう。

  1. 集患の必要性
    • 経営安定、地域貢献、スタッフモチベーション向上のために不可欠
  2. 現状分析(SWOT・3C)の徹底
    • 自院の強み・弱みを正確に把握し、競合との差別化ポイントを明確化
  3. オンライン+オフラインの両立
    • SEOやMEO対策、SNS活用、Web広告
    • チラシ、紹介カード、地域イベント参加などの地域密着型施策
  4. 具体的アクションプランを段階的に実行
    • 現状分析 → 課題抽出 → 施策決定 → 効果測定 → 改善
ウェブマーケター

まずは自院の強みを言葉にしてスタッフと共有するところから始めてみましょう。次回は【オンライン集患編】歯科医院の集患を加速させるウェブ戦略の基本と実践徹底解説!歯科医院 SEO & MEO対策をご紹介します。ぜひそちらもチェックしてくださいね!

関連記事
【オンライン集患編】歯科医院の集患を加速させるウェブ戦略の基本と実践徹底解説!歯科医院 SEO & MEO対策
【オフライン集患編】地域密着型の集患戦略で歯科医院の集患を加速!

ウェブマーケター

集患は一朝一夕には結果が出ないことも多いですが、継続的に取り組むことで必ず手応えを得られます。一緒にがんばりましょう!


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次