コーポレートサイトの会社沿革、信頼できるサイトは何を載せている?
会社の沿革ページ、ただ年と出来事を並べていませんか?
信頼される企業のコーポレートサイトを見ると、沿革は単なる事実の羅列ではなく、会社の成り立ちや強み、想いが伝わる“ストーリー”として設計されています。
本記事では、沿革ページで信頼を得るための考え方と、実践すべき要素について整理してご紹介します。
目次
なぜ沿革ページが信頼構築に重要なのか
コーポレートサイトを訪れる人は、会社の「今」だけでなく「どこから来たのか」も知りたがっています。
沿革は、企業の歩みや姿勢を示す“過去からの証明”です。
- どのような思いで創業したのか
- どんな転換点があったのか
- どのように信頼や実績を積み重ねてきたのか
これらを伝えることで、未来の顧客や求職者に対して安心感を与えることができます。
信頼される会社沿革に共通する要素
要素 | 説明 |
---|---|
具体的な事業の開始や変化のタイミング | 年表では年単位でも構いませんが、「どのような事業をいつ始めたのか」が伝わると読者は会社の成長を実感しやすくなります。 |
創業ストーリーや思い | なぜこの会社を作ったのか、どんな想いがあったのか。言葉にすることで、企業の人となりが伝わります。 |
転換点の出来事とその背景 | ピボット、上場、新規事業など会社の方向性が変わった時期は、その背景や判断理由も合わせて伝えると説得力が増します。 |
写真や資料による補足 | 昔の社屋や製品、社員の集合写真、新聞記事など、当時の空気感を補うビジュアルは、印象を大きく左右します。 |
第三者評価や客観的な実績 | 表彰や認証、メディア掲載などがあれば沿革に組み込むことで、外部からの評価が企業の信頼性を補強します。 |
関係者のコメントや証言 | 創業メンバーやベテラン社員、顧客の言葉が加わると、沿革が“生きた物語”になります。 |
よくある沿革のもったいないパターン
- 創業・設立・引っ越しだけが並んでいる
→ どのような経緯で今に至ったのかが全く伝わらず、もったいない構成です。
- 受賞歴がないから書くことがないと思っている
→ そんなことはありません。新事業の立ち上げや業界への挑戦、サービスの拡大など、自社の歩みはそれだけで意味があります。
- 写真や資料が一切ない
→ 想像に頼るしかないため、読み手の理解や印象に残りづらくなります。
- 変化の背景が語られていない
→ 時系列の出来事だけでなく、なぜその選択をしたのかという“意思”が見えないと、沿革がただの報告に終わってしまいます。
沿革ページの構成例
以下のような構成にすると、沿革が読まれるコンテンツになります。
セクション | 内容 |
---|---|
創業の想い・背景 | 設立に至るまでの経緯、創業者の言葉、当時の社会背景 |
年表(簡潔に) | 年と主な出来事を時系列で記載。主な事業展開やサービス開始などを盛り込む |
ターニングポイント | 事業の転換点や苦労、成長エピソードを文章で補足 |
写真・資料の掲載 | 創業当時の写真、旧社屋、製品など。メディア掲載や広告も有効 |
周年記念・特集 | 記念コンテンツとして社員インタビューやエピソードなども掲載可 |
まとめ|沿革は企業の人柄と信頼を伝える「未来への資産」
会社沿革は「歴史をまとめるためのページ」ではなく、「会社がどんな姿勢で社会と向き合ってきたか」を伝える場所です。
単に事実を並べるだけでなく、自社の人間らしさや意思決定の背景を含めることで、読み手の心に残るコンテンツになります。
「うちには書くことがない」と思わず、自社の歩みを正直に、丁寧に見直してみてはいかがでしょうか?