Xでバズったのですが、その時のリンク先ページが検索エンジンでも上位に表示されるようになりました。Xでバズると、SEO対策にも効くのでしょうか?
SNSのバズった投稿、いわゆる“バイラルコンテンツ”は、SEOにプラスの効果をもたらす可能性があります。実際弊社で管理しているウェブサイトでも、バズった数時間後に検索順位が高まった事例を確認できています。ただし、メリットだけでなく注意点もありますので、詳しく解説しますね。
SNSバズ(バイラルコンテンツ)とは?
SNSバズとは、SNSやウェブ上で急速に拡散し、多くの人の目に触れるようになるコンテンツのことです。日本では「バズる」という表現が馴染み深いかもしれません。このようなバイラルコンテンツは、SNSを中心に多くのユーザーが自然に共有してくれるため、多数の被リンクを獲得できる可能性があります。
バズコンテンツからの被リンクがもたらすポジティブな要素
被リンク数の増加
バズ化したコンテンツは、多くの人にシェアされやすくなります。これに伴い、他のウェブサイトやブロガーが自サイトからリンクを貼ってくれることも増え、自然な形で被リンク数が増加しやすくなります。
ドメインオーソリティの向上
特に権威性の高いサイト(ニュースサイト・業界専門サイト・大手メディアなど)からリンクを獲得できれば、あなたのウェブサイトのドメインオーソリティ(DA)やドメインレーティング(DR)を引き上げる要因になります。結果として検索エンジンからの評価も高まるでしょう。
多様なリンク元・アンカーテキスト
SNSバズは、さまざまなジャンルのサイトやSNSアカウントで共有されやすいもの。そのため、リンク元のバリエーションが増え、アンカーテキストも多様化します。特定のキーワードに偏ることなく、自然なリンクプロファイルを構築できるというメリットがあります。
トラフィックとブランド認知度の向上
一時的に大量のトラフィックが流入することでサイトの認知度が高まり、長期的に見ると「指名検索(ブランド名やサイト名での検索)」が増える可能性も。指名検索は間接的にSEOを後押しすると言われています。
SNSバズの被リンクにおける注意点
低品質サイトからの被リンクリスク
拡散される相手をコントロールできない場合も多いため、低品質なサイトやスパムサイトからのリンクが急増するリスクがあります。定期的にリンクを監査し、不要なものは否認ツールの活用を検討しましょう。
一時的な効果に終わる可能性
SNSバズは瞬間的な盛り上がりが特徴です。そのため、一時的に被リンクが増加しても、長期的には伸び悩む場合があります。継続的に価値あるコンテンツを発信し続けることが重要です。
関連性の低いサイトからの被リンク
バズのテーマとあなたのサイトの専門性が一致していればベストですが、まったく無関係な分野のサイトからリンクされても、SEO的には評価されにくい場合があります。
nofollow属性のリンクが多い場合
SNSはリンクにnofollow属性を付与していることがほとんどなので、直接的なSEO効果は限定的かもしれません。しかし、トラフィックの増加やブランド認知度の向上といった間接的なメリットは大いに期待できます。
バズを活かした内部リンク戦略
SNSバズで多くのユーザーがサイトを訪れたら、そこで終わりにせず、内部リンクで関連ページへ誘導する仕組みを作るのがポイントです。
回遊性の向上
訪問者が興味を持ちそうな関連コンテンツへの誘導リンクを設置し、滞在時間やページビューを増やすことで、サイト全体のユーザーエンゲージメントを高められます。
リンクジュースの効率的な分配
バズで獲得した被リンクのパワー(リンクジュース)を、内部リンクを通じて他の重要ページにも分配しましょう。たとえば、オーソリティが急上昇したページから関連性の高い商品ページ・サービス紹介ページへリンクを送ることで、サイト全体を底上げできます。
まとめ
SNSバズ(バイラルコンテンツ)からの被リンクは、SEOにおいてポジティブな効果をもたらす可能性が高い一方、低品質なリンクやテーマの関連性の低さなどのリスクも伴います。短期的な爆発力に期待するだけではなく、継続的に質の高いコンテンツを作り、自然な形で被リンクを得る王道のSEO戦略をベースにすることが大切です。
被リンクが集まったページを定期的にモニタリングし、どの程度効果が出ているのかを分析するのも忘れないようにしましょう。内部リンクを効果的に活用し、サイト全体の評価を高めていくことが、長期的なSEO成功のカギとなります。