最近うちのサイトの検索順位が伸び悩んでいて…。
被リンクオーソリティが大事だと聞きましたが、具体的にどうすれば良いのかわからなくて。
なるほど。実は『被リンク』には質の違いがあるんですよ。
同じリンクでも、信頼性の高いサイトからもらうのと、怪しいサイトからもらうのでは効果が全然違います。
え!そうなんですか?
でも、うちはすでにいくつかのサイトからリンクをもらっているんです。
それって活かせないんでしょうか?
既存の被リンクを最大限活用する方法があります。
今日は、そのノウハウについて詳しくお話ししましょう。
ぜひ教えてください!
被リンクオーソリティの基礎知識
そもそも「被リンクオーソリティ」って何ですか?
被リンク⇒ほかのサイトがあなたのサイトに対して設定した「リンク(つながり)」のことです。
オーソリティ⇒権威性という意味で、サイトやページが「どれだけ信頼されているか」を示す度合いです。
被リンクオーソリティとは、あなたのサイトにリンクを張ってくれているページやサイトがどれだけ信頼されているか、その評価を指します。
どうやって「被リンクオーソリティ」を測るのですか?
いくつかのツールや指標があります。
たとえば、以下のようなものです。
- ドメインオーソリティ(DA)/ ページオーソリティ(PA) (Moz)
- Mozという会社が提供する指標です。
- ドメインオーソリティ(DA)とはサイト全体の信頼度合い。
- ページオーソリティ(PA)は特定のページごとの権威性を数値で表します。
- ドメインレーティング(DR)/ URLレーティング(UR) (Ahrefs)
- Ahrefs(エイチレフス)という会社が提供する指標です。
- ドメインレーティング(DR)とは、そのサイト全体が持つ被リンクの質と量を評価します。
- URLレーティング(UR)は特定ページごとの評価です。
- オーガニックスコア (SEMrush)
- SEMrush(エスイーエムラッシュ)という会社の指標です。
- 被リンクだけでなく、検索順位の傾向やサイトのアクセス数なども含めて総合的に評価します。
ポイント: これらの数値が高いほど「このサイト(またはページ)はすごく信頼されている!」と判断されます。
高オーソリティ被リンクの特定と優先的な活用
「高オーソリティ被リンク」って具体的に何ですか?
「高オーソリティ被リンク」とは、権威性が高いサイトからのリンクのことです。
例えば、行政や学校からの被リンクのほか、人気のあるウェブサイトもオーソリティが高い傾向があります。
どうやって活用すればいいの?
高オーソリティページへの内部リンク強化
被リンクが集まっているページを“ハブ”として、そこから他の大事なページにリンクを張ります。
こうすることで、SEO的な意味合いでいう評価がほかのページにも分配されやすくなります。
コンバージョン(成果)率の高いページに誘導
- 例)お問い合わせページや購入ページへのリンクを設置。
- 権威の高いページからユーザーを導くことで、商品を買ってもらったり問い合わせしてもらったりする可能性が高まります。
関連性の高いコンテンツへの誘導
同じテーマのページをリンクすると、読み手が「もっと詳しく知りたい!」と思ったときにすぐアクセスできるので、ユーザー満足度がアップ。
検索エンジンにも「このサイトはこのテーマについて詳しくまとめられている」と好印象を与えます。
戦略的なアンカーテキスト(リンク文字)の利用
- アンカーテキストとは、リンクとして表示される文字のこと。
- 「こちら」などの曖昧な表現ではなく、リンク先の内容が分かるテキストを設定するとSEO効果が高まります。
- ただし、同じキーワードをむやみに詰め込むと不自然なので注意。
低オーソリティ被リンクの評価と対応
低オーソリティ被リンクとは?
あまり信頼されていない(あるいはスパムのような怪しい)サイトからのリンクを指します。
どう対処すればいいの?
次の3つについて検討しましょう。
定期的な被リンク監査(チェック)
定期的に「誰が自分を推薦してくれているか(=リンクを張ってくれているか)」を確認して、変なリンクがないかをチェックします。
否認ツールの活用
Googleサーチコンソールという無料ツールに「リンク否認」という機能があります。
これは「このリンクは自分に関係ありませんよ」とGoogleに報告する機能で、悪影響を防ぎます。
リンク元への削除依頼
可能ならば、そのサイトの運営者に連絡してリンクを消してもらう方法もあります。
リンク切れのチェックと修正
リンク切れって何ですか?
リンク先のページが削除されたり、URL(住所)が変更されたりして、クリックしてもページが開けない状態のことをいいます。
学校でたとえるなら、誰かの家に行こうと思ったら、もうその家が取り壊されていて場所がない、というような状態です。
リンク切れがあると、なぜダメなの?
ユーザーが読みたい情報にたどり着けず、ガッカリしてしまう。
検索エンジンから見ても不便なサイトだと評価される可能性がある。
リンク切れをチェックしたり修正したるするには?
リンク切れチェックツールの利用
「Screaming Frog」などのツールを使うと、サイト内のリンク切れをまとめてチェックできます。
リダイレクト(転送設定)の活用
古いページのURLから、新しく正しいページのURLへ自動的に飛ばす設定です。
これを301リダイレクトと呼びますが、検索エンジンにも「このページはこっちに引っ越しました」と伝えられるメリットがあります。
競合サイトの被リンク分析と戦略への応用
競合サイトの分析ってどうやるの?
AhrefsやSEMrushなどを使い、ライバルサイトがどんなサイトからリンクされているかチェックします。
もし、良質なサイトとつながりが多いようなら「じゃあ、うちも同じようにいい情報を作って、そのサイトに紹介してもらえないかな?」と考えられます。
競合が高評価されているリンク先を発見したら?
直接メールやSNSで連絡して「うちにもこういう役立つ情報があります!」とアピールする、いわゆるアウトリーチ(営業活動)を行います。
内部リンク戦略の重要性:被リンク効果を最大限に“増幅”させる
被リンク以外にも「内部リンク」って重要なんですか?
はい、内部リンクとは、自分のサイトの中でページ同士をつなげるリンクのことです。
- せっかく外部から高い評価(被リンク)をもらっても、それをサイト全体にうまく回さないと「宝の持ち腐れ」です。
- 内部リンクを最適化して、サイト全体に“権威性”を回してあげることが大切です。
内部リンク戦略のポイント
関連性の高いページ同士をつなげる
同じテーマなら、リンクされているとユーザーが読み進めやすいです。
アンカーテキスト(リンク文字)を分かりやすく
「詳しくはこちら」だけでなく、リンク先が何について書いているかをキーワード入りで示します。
ハブ&クラスターコンテンツ
「ハブ(中心)」になるページにまとめ情報を載せ、そこから詳細説明の「クラスター(関連ページ)」へリンクを張る。
これによって、検索エンジンもサイトの構成を理解しやすくなります。
パンくずリスト
「Home > カテゴリ > 記事名」みたいに、今どの位置にいるかを表示する仕組み。
使いやすさアップ&内部リンクとしての価値もあります。
サイト構造の見直し
階層が深すぎる(何回もクリックしないとたどり着けない)ページが多い場合は整理しましょう。
大切なページほど、トップページなどから近い場所にあると検索エンジンにも良い印象を与えます。
まとめ:既存資産を活かし、内部リンクで効果を“倍増”させる
- 高オーソリティ被リンクを見つけ、そのページから大事なページへリンクを張り、効果を全体に回す。
- 低品質な被リンクは否認や削除依頼で対策し、サイトの評判を損なわないようにする。
- リンク切れを定期的にチェックし、ユーザーが正しくページを見られるようにリダイレクトを設定する。
- 競合サイトのリンク戦略を分析し、新たな被リンク機会を見逃さない。
- 内部リンクを最適化して、外部から得た「権威」をサイト全体にしっかり伝達する。
これらを実践することで、検索エンジンからの評価(順位アップ)や、サイトへの訪問者数の増加、ビジネス成果向上を期待できます。