歯谷歯奈子(院長)
これから新しく開業する歯科のホームページを作らないといけないんですが、どんなホームページがいいんでしょう。
歯山太郎(理事長)
やっぱり歯科医院を経営していると、集患で悩みがあるかないかは大きい。だから集患できることが一番大事だよね。
井水朋子(ウェブマーケター)
そうですね、今の時代、新しい歯医者さん選びをするときに、ネット検索する傾向は強いですね。
開業前からホームページを作り込み、保険診療・自費診療両面をしっかりアピールすれば集患効果がグッと上がりますよ。
この記事の目的
- 歯科医院のホームページが集患において重要な理由を理解できます
- 保険診療・自費診療の情報を整理し、患者のニーズに応える構成要素がわかります
- デザイン、ユーザビリティ、SEO、スマホ対応を最適化する具体的なポイントがわかります
- ホームページ作成費用の相場や運用保守の注意点を知り、失敗を防げます
歯科医院が集患できるためのホームページの必須条件
歯科医院のホームページには、患者が来院を決めるために必要な情報を分かりやすくまとめることが重要です。
基本情報を分かりやすく
- 医院名、住所、電話番号、診療時間、休診日を大きく表示
- 地図やアクセス方法を示し、最寄駅からの行き方や駐車場を案内
- 電話番号をタップで発信できるようにする(スマホ対応)
- 院内写真や外観写真でクリニックを紹介
診療案内(保険診療)
- 一般歯科、小児歯科、口腔外科など、保険が適用される診療科目を明確に
- 「虫歯治療の流れ」「歯石除去の頻度」などの治療内容を提示
- 治療内容、使用設備や治療期間、保険適用範囲をFAQ形式で載せて、患者の不安を軽減
診療案内(自費診療)
- 自費診療を行っている場合は、インプラント、審美歯科、矯正歯科など自費診療の情報提供を行います
- 治療の流れ、費用、メリット・デメリット、よくある質問
- 症例を掲載する時は、限定解除の条件を守る
院長や歯科医師の紹介
- 院長や歯科医師の基本情報、経歴、所有資格は文字+画像で紹介
- ホームページの投稿には、執筆者情報もしくは監修者情報を掲載
- 歯科医院のホームページでは信頼性を高める必要があるため、歯科医師に関連する情報は詳細に掲載
予約と問い合わせをスムーズに
- 問い合わせフォームや電話番号を常に目立つ位置に配置
- スマホから1タップで電話できるボタン、24時間受付のWeb予約フォーム
- 予約確認メールの自動送信で患者の手間を減らす
集患したい歯科医師にとって、上記の5点は必須ですね。
自分が歯科医院を選ぶ側だと思うと、納得ですね。
もう迷わせない!ユーザビリティ最適化するホームページデザイン
ホームページを利用するユーザーにとって、使いづらいホームページは、興味や信頼を失うきっかけになります。
次のポイントを満たすウェブデザインが理想的です。
見やすいレイアウトと色使い
- フォントサイズや行間に余裕を持たせ、読みやすさを優先
- 医療機関らしく白背景を基調とし、医院のイメージカラーをアクセントに使う程度
- 派手すぎない色使いで、安心や信頼を醸し出す色合い
ナビゲーションメニューと構成
- 「診療内容」「アクセス」「院長紹介」など、患者様が迷わない名称にします。
- 3クリック以内に全てのページにアクセスできるようなデザインにします。
- 関連ページへの内部リンクで回遊率を高めます。
スマホ対応(レスポンシブデザイン)
- スマホでもデスクトップPCでも患者様が使いやすいデザインにします。
- タップしても誤操作が起きづらいように、十分な大きさを確保します。
- 患者層の年代に50代~が含まれる場合は、文字サイズに配慮します。
上記3点も集患を積極的にしたい歯科医院は必須ですね。
選ばれるポイントを作る
歯医者さん選びをする患者様にとって、歯科医院のホームページは「見定める場所」です。
ホームページを見た患者様に選ばれるためのポイントを作りましょう。
信頼関係を築けること
- 医療機関として信頼できる雰囲気があること
- ホームページがわかりやすいデザインであること
- 信頼できる根拠となる情報が掲載されていること
自分にとっての歯科医院だと思われること
- 患者様のライフスタイルに合っていること(診療時間 / アクセス)
- 患者様の価値観にあっていること(治療にかける費用や内容)
- 患者様が抱えている悩みや不安を解決できるという期待
ある患者様にとってのNo.1をめざす
ワンクリックするだけで、他の歯科医院という選択肢があります。
そんな中、いきなりそのエリアNo.1になるのは難しいですが、
「仕事帰り、●●駅界隈でむし歯治療するなら、No.1の歯科医院」というように限られた条件でのNo.1を目指します。
上記3点も集患を積極的にしたい歯科医院は必須ですね。
ホームページ作成の費用相場と制作会社選び 安心運用への注意点
開業前にホームページを作る場合、どのようなスタイルで制作するかによって費用が変わります。
制作方法と費用相場
- 自社制作
専門知識が必要になります。またホームページを形にするレベルと、SEO的に強いホームページのレベルのどこまでを求めるかにもよります。 - 制作会社委託
相場は30万円~1000万円以上と幅広いです。
SEO的に強いホームページなのか、制作工程にマーケティング調査やブランディングが含まれるか、ライティングは依頼できるか等により価格帯が異なります。 - クラウドソーシング利用
副業の人が増えている昨今、最安値で作成するにはいいチョイスです。ただし、医療広告ガイドラインや著作権など正しい知識をもっていないリスクがあるので、自社でチェックしておきたいものです。
制作会社を選ぶポイント
- 歯科や医療関連の制作実績があるか
- 制作実績のホームページは検索エンジンの上位を獲得できているか
- 集患ができるホームページを作れているか
- 打合せ時に質問に明確に回答できるか
コンテンツの定期更新と効果測定 サイトを育てて集患を持続
定期的なコンテンツ更新:
医院の最新情報や医療情報コラムを載せ、サイトを活性化。
患者が知りたいネタを意識(口臭対策、虫歯予防グッズなど)
SEOツールやアクセス解析:
Google Analyticsでページ別の訪問数やCV率を追跡し、弱点を改善
Search Consoleでキーワード別の順位をチェック
PDCAを回す:
Plan:例「自費矯正のページに動画を追加し、問い合わせを増やす」
Do:動画撮影・編集してLPに反映
Check:1か月後CV率を測定し、改善点を抽出
Act:LPの文言やボタン配置を修正
ホームページを見直すためのチェックリスト
- あなたの歯科医院のホームページは、スマホで見やすく操作しやすいですか?
- 保険診療と自費診療の情報をきちんと分け、患者がすぐに費用や治療法を理解できる構成ですか?
- あなたのサイトは、予約フォームや電話発信ボタンが目立つ位置に配置されていますか?
アクションプラン
- ホームページ全体の構成案を作り、保険診療・自費診療ページを分ける
- スマホ対応のレスポンシブデザインを導入し、読み込み速度も最適化
- SEOキーワードを見出しやタイトル、コンテンツ内に自然に散りばめる
- 定期的なブログやコラムでサイト更新し、アクセス解析で効果を検証
- 制作会社選定や費用プランを見積もり、納期や保守サポートを確認
まとめ 患者を逃さず集患を最大化するために
歯科医院のホームページは、保険診療と自費診療の情報を分かりやすくまとめ、患者の不安を払拭し、行動を促す「しかけ」にしたいものです。
デザインやユーザビリティを重視してスマホに対応し、SEOを意識したコンテンツ更新を続ければ、短期的な集患だけでなく長期的なリピート患者獲得にもつながります。
ホームページ作成・リニューアルの計画を具体化し、安定した医院経営を目指しましょう。
これでサイトの方向性が見えました。
見た目だけでなく、歯科医院を信頼してもらうための情報発信をしていきたいです。
貴院については、新院OPENに向けてのマーケティング調査やペルソナの作成、ホームページの設計など今度提案予定ですので、よろしくお願いします。
今回の歯科医院も今まで同様集患できるようにやっていきたいですね!
よろしくお願いします!
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