選ばれる会社になるために~中小企業がメディアを持つべきオウンドメディアの条件とは

選ばれる会社になるために~中小企業がメディアを持つべきオウンドメディアの条件とは

「ブランディングは大事」と言われても、何から始めればいいのか分からない——そんな悩みを持つ中小企業の経営者の方は多いのではないでしょうか。

自社でオウンドメディアを適切に運用することで、ブランディングや潜在顧客との接点など得られるものが多くあります。
この記事では、自社でメディアを持つ意味と、そこから得られる“資産的価値”について分かりやすく整理します。

目次

ブランディングが「課題」になる時代

中小企業の経営において、もはや「ブランディングは大企業のもの」ではなくなりました。
競合が増え、価格も機能も差がつきにくい今こそ、ユーザーから“なぜその会社を選ぶか”を明確に伝える必要があります。

なぜいま「ブランディング」が重視されるのか?

選択肢が多すぎる現代において、商品そのものの比較ではなく「どの会社から買うか」で選ばれる傾向が強まっています。企業姿勢やビジョンへの共感、信頼性が意思決定の基準になる時代です。

「価格」や「機能」で差別化できない時代に必要な視点

他社と似た商品・サービスであっても、「この会社が言うなら信じられる」「考え方に共感できる」と思ってもらえることが、価格競争を避ける唯一の方法になりつつあります。

ブランディング=信頼・選ばれる理由の可視化

ブランディングは抽象的な言葉ではありません。企業がどんな価値を提供し、どんな人を助けているかを具体的に伝え、ユーザーの記憶に残るようにする営みです。その“舞台”としてメディアが機能します。

提供すべきユーザー体験5つを紹介します

オウンドメディアが目指すのは「ただ情報を伝える」ことではなく、「体験として価値を感じてもらうこと」です。
オウンドメディア上でユーザーに次の体験をしてもらうことが、ブランディングにつながります。

1. 「なるほど、役に立つ!」という発見体験

  • 課題解決につながる情報
    ターゲットユーザーが抱える具体的な悩みや課題を解決するための、実践的なノウハウや解決策を提供します。
  • 深い知識や専門性の高い情報
    他のメディアでは得られないような、専門的で質の高い情報を提供することで、ユーザーの知的好奇心を満たし、信頼感を高めます。
  • 最新の情報やトレンド
    業界の最新動向やトレンドをいち早く提供することで、ユーザーにとって価値のある情報源としての地位を確立します。

2. 「共感できる」「自分ごと」と感じる感情体験

  • ストーリーテリング
    ユーザーの感情に訴えかけるようなストーリーを通じて、ブランドの理念や価値観を共有し、共感を呼び起こします。
  • ユーザーの視点に立った情報発信
    一方的な情報発信ではなく、常にユーザーの立場に立って、彼らが本当に知りたい情報や共感できる視点を提供します。
  • 等身大の語り口
    飾らない言葉遣いや親しみやすいトーンで語りかけることで、ユーザーとの距離を縮め、親近感と信頼感を醸成します。

3. 「もっと知りたい」「学びたい」という意欲喚起体験

  • 体系的な情報整理
    関連性の高い情報を整理し、段階的に学べるようなコンテンツ構成にすることで、ユーザーの学習意欲を刺激します。
  • 多様な形式での情報提供
    テキストだけでなく、動画、インフォグラフィック、ウェビナーなど、多様な形式で情報を提供することで、様々な学習スタイルに対応します。
  • 次のアクションを促す導線設計
    関連資料のダウンロード、問い合わせフォームへの誘導など、ユーザーがさらに深く関わるための自然な導線を設計します。

4. 「安心できる」「信頼できる」という確信体験

  • 根拠のある情報提示
    専門家の監修や引用元の明記など、情報の信頼性を裏付ける根拠を明確に提示します。
  • 透明性の高い情報公開
  • 製品やサービスのメリットだけでなく、デメリットや注意点も包み隠さず伝えることで、誠実な姿勢を示します。
  • 実績や事例の紹介
    実際に製品やサービスを利用したユーザーの声や成功事例を紹介することで、客観的な評価と信頼感を与えます。

5. 「参加できる」「つながれる」というコミュニティ体験

  • コメント欄やSNSでの交流
    ユーザーが意見交換や情報共有できる場を提供し、コミュニティ感を醸成します。
  • ユーザー参加型企画の実施
    アンケート、コンテスト、イベントなどを実施することで、ユーザーのエンゲージメントを高めます。
  • 双方向コミュニケーション
    ユーザーからの質問やコメントに積極的に対応することで、親密な関係性を築きます。

自社メディアがもたらす5つの価値

これらの体験をユーザーに提供することで、次のような価値が生まれます。

価値説明
信頼の蓄積一貫性のある情報発信を通じて、顧客やステークホルダーとの信頼関係を構築できます。
ブランドの構築自社の想いやビジョン、商品・サービスの魅力を自らの言葉で発信し、ブランドの世界観を育てます。
リード獲得と育成検索やSNSからの訪問者に対して、問い合わせ・資料請求・メルマガ登録などにつなげることが可能です。
検索流入の資産化SEOを意識した記事は、広告と違って時間が経っても効果を生み続けるストック資産となります。
知見の社内共有発信する過程で社内の知識やナレッジを整理でき、採用や教育、営業資料にも応用が効きます。

このように良いことづくしのオウンドメディアですが、オウンドメディアに関する正しい情報がないがために、もったいないことをしている企業が多いのも事実です。

よくある誤解と本当の効果

アクセスが少ないから、やっても意味がないのでは?

少数でも「質の高い見込み客」と出会えるのがオウンドメディアの強みです。
必要なのはPVではなく、ビジネスの成果です。

更新の手間に見合う効果があるのか不安

一度公開した記事は継続的に集客・教育・営業支援に貢献します。
最初は数本の記事でも十分に成果を出せます。

広告の方が手っ取り早いのでは?

広告はやめた瞬間に効果がなくなる“掛け捨て”です。
オウンドメディアは“投資”であり、長期的な資産になります。

BtoBの専門性が高い業界です。うちの業種・商材では向いていませんか?

BtoBや専門性の高い分野こそ、発信が競合との差別化になります。
万人受けする必要はありません。未来の顧客に向けた事例紹介やQ&Aなど、実用的なコンテンツが有効です。

自社メディアは広告とは違う「投資資産」

オウンドメディアと広告は、目的も仕組みも異なります。広告は出稿を止めれば効果も止まる一方で、メディアは育てるほどに価値が積み上がっていく資産です。

広告は費用を払っても効果が一過性

広告は即効性がありますが、出稿期間が終われば訪問も止まり、効果は続きません。継続するには継続投資が必要です。

メディアはコンテンツが資産として蓄積される

一方、オウンドメディアは一度公開した記事や動画が、検索やSNS経由で長くアクセスを集め、役割を果たし続けます。蓄積型の施策です。

たとえば3年前に公開した記事でも、リードを連れてきてくれる

コンテンツがGoogleに評価されれば、何年経っても問い合わせや資料請求を生み出す力になります。
広告にはない「将来の種まき」がオウンドメディアにはあります。

だから「将来への種まき」として持つ意味がある

今は少しずつしか成果が出ないように感じても、半年後、1年後には確実に資産になります。
将来の顧客やパートナーと出会うための“種まき”として、今始める意義があります。

まとめ|信頼される企業になるために、メディアという選択を

ブランディングや信頼は、ただ待っていて得られるものではありません。オウンドメディアは、自社の言葉で想いと価値を発信し、社外に「選ばれる理由」を届けるための場です。

「うちは中小企業だから」と思っていても、顧客はネットで情報を探しています。“伝えない”ことは“存在しない”と同義です。

自社の未来の顧客・従業員・パートナーに選ばれる企業になるために、“メディアを持つ”という選択を、今こそ検討してみてはいかがでしょうか?

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