歯科医院のUGC活用と医療広告規制~種類別メリットと集患アップの実践ガイド~



この記事のポイント

  • 歯科医院が取り扱うUGCの種類(Googleビジネスプロフィール、ポータルサイト、SNS口コミ、ブログなど)と各メリットを整理
  • 医療広告ガイドライン景品表示法のルールを守りながら、UGCを安全活用するための注意点を解説
  • 具体的な数値データを含む成功事例・失敗事例を交え、読者がイメージしやすい施策を提案
  • UGCを最大限活用して集患を加速させるための実践ステップとアクションプラン
  • 読者参加型のQ&Aコーナーで、疑問を先回り解決
理事長 歯山

歯山 理事長
「最近は患者口コミがすごく大事って聞くけど、医療広告ガイドラインを守るのも難しそうだね。投稿をそのまま載せると誇大広告になるリスクもあるし……。」

院長 歯谷

歯谷 院長
「そうなんです。けど患者さんのリアルな声はすごく説得力がありますよね。上手に活用できれば、集患に大きく貢献してくれると思います!」

ウェブマーケター

井水 ウェブマーケター
歯科医院が集患を行う上で、患者さん自身が発信するUGC(ユーザー生成コンテンツ)は強力な訴求力を持ちます。
とはいえ、医療広告規制景品表示法を遵守しなければ、違反リスクが伴うのも事実。そこで本記事では、主なUGCの種類からメリット・注意点を解説し、法規制を踏まえつつ集患に活かすための実践術をお伝えします。


目次

UGC5つの種類とそれぞれの集患効果

Googleビジネスプロフィールの口コミ

Googleマップ上で医院を検索した際に表示される口コミがGoogleビジネスプロフィールです。
地域検索で大きな影響力を持ち、星評価や口コミ内容で医院の良し悪しを判断されやすいのが特徴。
Googleマップからの問い合わせや来院に大きく関わるため、積極的な口コミ獲得と誠実な返信対応が重要です。

Googleビジネスプロフィールの口コミの特徴地域検索で大きな影響を持ち、評価・コメントがGoogleマップ上で可視化。
患者は星評価や口コミテキストを重視して医院を選ぶ。
UGCできる工程患者が来院後、Googleマップで星評価・コメントを投稿。
医院側は「返信機能」を用いてフォロー可能。
UGC数が多いメリット地域検索の上位表示につながりやすい。
医院の信頼度が高まり、問い合わせ数が増加。
ネガティブ評価の相対的影響を和らげられる。
UGC数が少ないデメリット
「情報不足」と見なされがち。
他院のほうが口コミ豊富だと競合に流れやす ネガティブ評価が少数でも大きな印象になりがち。
備考 星評価が低い場合でも誠実な返信で評価を改善。
過剰なやらせ投稿や誇大な引用は医療広告ガイドライン違反に注意。

メリット: 地域キーワードとの相乗効果で検索順位が上がりやすく、地域住民からの問い合わせが増加。
集患効果: 「地図で見つけた」「口コミを見て」と来院する新患が安定的に増えるため、新患アップ事例が多数あります。


歯科ポータルサイトの口コミ・レビュー

EPARK歯科やCaloo歯科などの歯科ポータルサイトは、医院の基本情報とセットで患者による口コミや評価が掲載されます。
比較検討されやすいため、良質な口コミが多いと新患獲得に大きく寄与します。
ただし、ポータルサイトの規約やガイドラインを守りつつ、やらせ投稿の排除にも注意が必要です。

歯科ポータルサイトの特徴歯科専門サイトに患者がレビューを投稿し、
他院との比較が容易。医院基本情報が同時に見られる。
UGCできる工程患者がポータルサイトの「口コミ投稿フォーム」からコメントを記載。
医院側はサイト運営元の管理画面で返信・内容確認が可能(運営形態による)。
UGC数が多いメリット 高評価が多いほど比較サイトで選ばれやすい。
新患獲得率アップ。
自費診療への誘導もしやすくなる。
UGC数が少ないデメリット
評価がない(少ない)と「不明な医院」と見なされる。
競合が多い環境では埋もれがち。わずかな悪評でも目立ってしまう。
備考定期的にポータルサイトの情報を更新。
やらせ投稿は厳禁(運営元にバレるとペナルティ)。

メリット: 歯科専門サイトで比較されるため、検索時の露出が高く、自費診療や特殊診療などもアピールしやすい。
集患効果: ポータルサイト経由で月間+10件以上の予約増加という事例も多く、評判が良い医院として認識されやすい。


自社Webサイトの「患者様の声」や体験談

医院が運営する公式Webサイト上で患者の声を紹介するケースです。
ただし、医療広告ガイドラインに触れないように気をつけつつ、具体的な同意とリスク説明などが重要。
SEO対策的には、体験談や感想を掲載すると検索順位向上に繋がりやすいメリットもあります。

自社WebサイトUGCの特徴医院が自ら掲載・管理する患者体験談。 医療広告ガイドラインの対象になりやすい。
UGCできる工程
タッフが患者にインタビューし、

同意を得た上でWebサイトへ掲載(文章や写真)。
UGC数が多いメリット医院の強みを直接アピール可能。
SEO効果で予約率アップ。
具体的な症例や患者声で信頼度向上。
UGC数が少ないデメリット
情報不足から「選ばれにくい」印象。
自演感があると信用を損なうリスク。
患者の投稿モチベが低いと更新停滞。
備考
ビフォーアフター写真はリスク説明必須。
誇大表現や“絶対治る”表現はアウト。
同意書やモザイク処理など個人情報保護を徹底。

メリット: 自社サイトだから自由度が高く、自費診療も含め
医院の強みを詳しくアピールできる。
集患効果: ホームページ上で症例写真+体験談をセット掲載することで、月20%以上の問い合わせ増が見られた事例あり。


SNSの口コミ・投稿

X、Instagram、Facebookなどで、患者や一般ユーザーが自主的に口コミを投稿。
医院のSNSアカウントでシェアしたり、ハッシュタグを活用したキャンペーンなども考えられます。
拡散力が高い一方で、炎上リスクや投稿コントロールの難しさが課題です。

SNS上のクチコミの特徴拡散力が高くリアルタイム性あり。
医院が直接編集はできないが、リポストや返信は可能。
UGCできる工程患者が感想を投稿
医院がそれを発見・共有する場合は事前許可必須。
UGC数が多いメリット拡散による認知度アップ。
新規フォロワー・問い合わせ増加。
親しみやすいイメージ形成。
UGC数が少ないデメリット
ネット上での評判がつかみにくい。
話題に上がらない医院と見られる可能性。
対応するSNS運用体制が整わず停滞。
備考炎上リスク管理を明確化。
病状や効果を誇大表現しない。
患者プライバシー配慮(写真投稿など要注意)。

メリット: SNS上の投稿がバズれば、一気に認知度が高まり、新患数が跳ね上がるチャンスあり。
集患効果: LINEやInstagramのフォロワーが増えれば、定期的な情報発信で来院を促しやすい。


2.5.ブログ記事

患者本人やインフルエンサーが、自分のブログで治療体験記を記載するケース。
検索で上位表示されれば、長期的に新患を呼び込む可能性を秘めています。
一方で医院側のコントロールが難しく、誇大表現
違反広告となるような誘導をしないよう注意が必要です。

特徴患者・ブロガーが自由に執筆。
SEO的価値が高く、長期的に読まれる可能性。
UGCできる工程ブロガーが体験談をブログに執筆し公開。
医院はリンクを共有・感想を追記するなど連携も可能。
UGC数が多いメリット
多方面から体験記が量産されるほどSEOに強い。
特定治療キーワードで上位表示。
新規患者獲得の導線増加。
UGC数が少ないデメリット
検索ヒットが少なく「情報がない」と見なされる。

ブログの埋もれも多く集患に直結しにくい。

比較対象に負けるリスク。
備考 ブロガーやインフルエンサーに依頼する際は、
誇大表現を誘発しないよう要注意。
薬機法・医療広告ガイドライン違反に該当しないよう配慮。

メリット: インフルエンサーとタイアップすれば、大規模流入のチャンス。
集患効果: 特に自費診療(矯正・インプラントなど)での強みが、体験記として検索上位にランクインすれば長期的集患が見込める。


歯科医院が知っておくべきUGCと医療広告規制のルール

患者口コミは“第三者の自主的な投稿”である場合、直接の医療広告には該当しません。
しかし、医院がその投稿を公式サイトやSNSで転載するなど、「医院が編集・掲載する広告」と見なされる可能性がある点に注意が必要です。

誇大広告・比較広告はNG

  • 絶対痛くない」「他院より優れている」など根拠不明、または断定的な表現はガイドライン違反
  • 患者が「神医院!」「完璧な矯正」など投稿していても、医院がそのまま引用すると問題になるケースあり

術前術後写真や口コミ紹介は適正に

  • ビフォーアフター写真掲載時は、「副作用・リスク」説明が必須
  • 口コミ引用には患者の事前許可を得る。無断転載はトラブルの元

景品表示法への配慮

  • 過度なキャンペーン(大幅値引き、金銭等のリターン)は景品表示法違反リスク
  • 患者が口コミを投稿する見返りに報酬を与える行為は原則NG

UGCを最大限に活用!歯科医院が取り組むべき実践ステップ

ポジティブな口コミを促進

  • 高い満足度を提供:
    治療品質やコミュニケーションを向上し、“自然な”ポジティブ投稿を誘発
  • 口コミ依頼:
    会計時などに「もし良かったらGoogleマップやSNSに感想をお書きいただけるとありがたいです」と軽い促し。
    報酬・ポイント付与は景品表示法上リスク

ネガティブな口コミへの冷静対応

  • 事実確認:
    治療内容やスタッフ対応を精査し、誠実に謝罪・説明を行う
  • 誹謗中傷や事実と異なる場合はサイト運営元に相談

SNSでの共有・リポスト

  • 転載許可:
    患者投稿を医院SNSでリポストする際は許可を得て、誇大表現にならないよう補足
  • キャンペーン企画時は、景品表示法医療広告規制に留意

口コミサイトの管理と誠実な対応

  • 口コミサイトにはプロフィール更新正確な医院情報を掲載
  • 投稿操作やヤラセ口コミは厳禁。
    低評価にも丁寧に返信し、改善を重ねる

4.5.法律専門家への相談

  • 医療広告ガイドラインや景品表示法に明るい弁護士・行政書士と連携
  • スタッフ向け研修で「どこからが広告に当たるのか」を共有

事例をより具体的に:数値データを交えたUGC活用例

Googleビジネスプロフィールで新患数UP

  • 都内A歯科医院
    Googleビジネスプロフィールで口コミ評価☆4.2→4.5に上昇後、月間問い合わせ数15件→30件へ倍増。
  • 成功要因:
    受付スタッフが満足度の高い患者に口頭で口コミ投稿を依頼
    ネガティブ投稿にも誠実に返信し評価改善

5.2.地域ブログとの連携で新規患者20%増

  • 地方B歯科医院
    地域ブロガーが治療体験記を掲載→検索で上位表示され、自費治療の新患が20%増
  • 成功要因:
    ・ブロガーへの診療内容説明を丁寧に行い、正確な情報を掲載
    ・医院サイトからブログ記事へリンク、相互送客

SNSキャンペーンで月平均+10件予約

  • 近郊C歯科医院
    Instagramハッシュタグキャンペーンを1ヶ月実施→月平均10件以上の新規予約を獲得。
  • 成功要因:
    景品表示法の範囲内でプレゼント(オーラルケアグッズ)
    キャンペーン期間を短めに設定し話題拡散

まとめ:医療広告ガイドラインを守りつつUGCで集患を加速

患者のリアルな声=UGCは、口コミ・信頼度UPの要となる強力なマーケティング要素。しかし、医療広告ガイドライン景品表示法を踏まえた運用が必須です。
Googleビジネスプロフィールポータルサイト自社WebサイトSNSブログ記事など、多彩な形でUGCを活かし、集患を大幅にアップさせるチャンスを掴みましょう。
誇大表現や虚偽広告を避け、患者に許可を得たうえで安全に強みをアピールすることで、より多くの人々に“この医院なら安心だ”と感じてもらえるはずです。


読者参加型企画:Q&Aコーナー

  • Q1:「Googleマップに“近隣歯科医院より上手い”と書かれた口コミをSNSで共有してもいい?」
    A1:比較表現をそのまま引用すると医療広告規制違反のリスク大。“痛みが少なかった”“親切だった”など客観的事実や患者個人の感想に留めましょう。
  • Q2:「SNSキャンペーンで口コミ投稿促進するのは大丈夫?」
    A2:一定範囲内の景品(オーラルケアグッズ程度)ならOKだが、過度な特典や金銭報酬は景品表示法違反にあたる可能性。慎重に。
  • Q3:「ネガティブな口コミを削除したい…どうすれば?」
    A3:まず事実確認と誠実対応。削除依頼は口コミサイト運営会社へ。ただし恣意的な操作は違反や炎上リスクが。


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以上、歯科医院UGC活用のコツ医療広告規制の両立について解説しました。
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