CPAってなに?企業が数字を使ってどんな工夫をしているのか、学生にもわかりやすく解説

CPAってなに?企業が数字を使ってどんな工夫をしているのか、学生にもわかりやすく解説
ウェブマーケター

こんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水です。

今回はCPAという言葉について、わかりやすく紹介します。

目次

CPAとは

CPAは「Cost Per Acquisition」や「Cost Per Action」の略で、企業が広告などに使った費用を「1人の顧客を獲得するのにいくらかかったか」という形で表すための指標(しひょう)です。

CPAってどんなときに使うの?

たとえば、企業がお店の宣伝をするために広告を出したとします。その広告費が合計10万円かかったとして、そこから新しく10人のお客さんが商品を買ってくれたら、CPAは1万円になります。

10万円 ÷ 10人 = 1万円

この1万円は「1人のお客さんを獲得するために、企業が1万円かけた」ということを意味します。

お客さんを獲得する効率がわかります

企業はこの数字(CPA)を見て「広告費をこれ以上かけて大丈夫か?」「もっと別の方法があるのでは?」などを考えます。

CPAが高いほど、1人のお客さんを獲得するのにお金がかかっているということ。逆に低ければ、効率よくお客さんを獲得できているということになります。

企業がCPAを重視するわけ

CPAを重視している企業は、お客さんを獲得する効率を数値化できるのですが、詳しく言えば次の3点がポイントになります。

広告費の無駄をはぶくため

CPAが分からないと、どの広告や宣伝方法が上手くいっているのか分かりにくいです。もしCPAが高くてあまり成果が出ない広告に無駄にお金をかけていたら、それは企業にとって損ですよね。

マーケティング戦略を最適化するため

企業は「CPAが低い広告の方が効率がいい」と分かれば、そこに予算を集中させることができます。
また、ランディングページ(広告をクリックした後に見るページ)を変えてみたり、ターゲット(ねらうお客さん)を変えてみたりしてCPAを改善することもあります。

投資対効果を知るため

1人のお客さんが将来どれだけ商品を買ってくれるか(売上)と、CPAを比べることで、広告への投資が利益を生んでいるかどうかを判断できます。

CPAをみないと、どんな問題が起こる?

もし企業がCPAを計らなかったら、次のような問題が起きるかもしれません。

広告費の無駄づかい

どの広告が良いか悪いか分からず、ムダにお金をかけてしまう可能性があります。

戦略の最適化ができない

「もう少しこうすればよくなる」という改善点が分からず、いつまでも同じやり方をしてしまうかもしれません。

ROI(投資対効果)が悪くなる

本当に役立たない宣伝ばかりしていると、売上が思うように増えず、企業の成長にも影響します。

競合他社に負ける

ライバル企業はCPAを見てどんどん宣伝を工夫しているのに、自分の会社だけ気づかずにいると、いつの間にか差が開いてしまいます。

決断が遅れる

現状が見えにくいから、「この広告もっと強化する? それともやめる?」などの決断が後手に回ってしまうことがあります。

目標を立てづらい

CPAを目標値にすると「1人獲得するのに1万円を目指そう!」のように分かりやすくなるけど、それがないと努力の方向があいまいになります。

まとめ

  1. CPAは、「商品購入」「会員登録」などのアクションを1人分獲得するためにかかった費用を表します。
  2. たとえば「10万円の広告費で10人のお客さんを獲得→CPAは1万円」のように計算します。
  3. CPAを知ることで、企業は「どの広告が効率いい?」といった判断ができ、広告費をムダにしなくてすみます。
  4. もしCPAを計らないと、どれだけ費用対効果があるか分からず、広告の工夫や目標設定も難しくなります。
ウェブマーケター

企業では、このCPAを重視して広告費や宣伝の手段を決め、より少ないお金で多くのユーザーやお客さんを獲得することを目指しています。もしみなさんが将来、自分のお店を持ったり、商品を売ったりするときにも、「CPAがいくらかかっているか」を知れば、より賢くお金を使えるようになるでしょう。
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください

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