ユニバーサルデザインとは?~みんなが使いやすい工夫を学生にもわかりやすく解説


こんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水(いみず)です。
みなさんは「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことがありますか?
ユニバーサルデザインとは、「年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが使いやすいように考えられたデザイン」のことです。
「デザイン」と聞くと絵や形を想像するかもしれませんが、ユニバーサルデザインは、みんなの生活の中の道具や建物、ウェブサイトなど、あらゆるものを“使いやすく”する工夫を指します。
今回は、学生さんでもわかるように、ユニバーサルデザインの基本をかんたんに解説します。
ユニバーサルデザインってなに?
誰でも使えるように工夫する
ユニバーサルデザインでは、「この人は若いから」「この人は年をとっているから」「この人は障がいがあるから」といった違いを理由に使えないものを作るのではなく、「誰でも同じように使えるようにしよう」と考えます。
例:身近なユニバーサルデザイン
駅のスロープやエレベーター
車いすを使う人やベビーカーを押す人、高齢者などもスムーズに移動できるよう工夫。
大きな文字で書かれた案内板
目が悪い人や高齢者でも見やすく、誰もが場所を確認しやすい。
ボタンが大きく、色分けされた家電リモコン
小さな文字が読みにくい人でも使いやすい。
インターネットの世界のユニバーサルデザイン
ホームページ(ウェブサイト)やスマホアプリなど、インターネットの世界にもユニバーサルデザインが広がっています。
- 文字のサイズや色のコントラスト
- 字が小さすぎると読みにくいし、背景と文字の色が似ていると見づらい。
- だから、文字が大きめだったり、はっきりした色を使うのが大事です。
- 画像に「説明文」(代替テキスト)をつける
- 目が見えにくい人は、音声を使ってホームページを読む「スクリーンリーダー」を使うことがあります。
- 画像に説明文がないと、何が映っているかわからないので、代替テキストをつけてあげると安心です。
- 見やすいレイアウト(配置)
- ボタンが重なっていたり、動かしにくい場所にあったりすると使いにくい。
- たとえば、スマホで片手でも押しやすい位置にボタンを置く、メニューをわかりやすく整えるなどの工夫があります。
ユニバーサルデザインが大切な理由
ユニバーサルデザインではない場合、誰かが見られない可能性があります。
- 誰もが不便なく使える
- 年齢や障がいの有無にかかわらず、同じものを共通に使えるととても便利。
- たとえば、車いすの方のためのスロープは、ベビーカーを押す人や大きな荷物を持った人にも役立ちます。
- 安心して利用できる
- ユニバーサルデザインだと、「自分にも使いやすい」と思えて、不安を減らしてくれます。
- 企業でも、商品やサービスを作るときに「これで本当にみんな安心して使えるかな?」と考えてデザインするところが増えています。
- みんなの意見を取り入れるきっかけ
- 使う人が「ここはちょっと使いづらいな」と思ったら、その意見を取り入れて改善する。
- ユニバーサルデザインは、「誰かの困りごと」をみんなで解決する姿勢が大事です。
ユニバーサルデザインを考えるポイント
使う人の立場になる
自分が使いやすいからといって、「みんなにとっても使いやすい」とは限りません。
- 車いすを使う人は、段差のあるところをどう感じるだろう?
- 目が見えにくい人には、どんな文字や色の組み合わせがいいだろう?
こう考えるクセをつけると、デザインのヒントが生まれます。
実際に試してみる
作ったもの(建物やホームページなど)を、実際にいろいろな人に使ってもらう。
- 企業では「ユーザーテスト」といって、利用者に試してもらい、感想を聞く。
これをくり返すことで、よりユニバーサルなデザインに近づきます。
ルールやガイドラインを学ぶ
インターネットの世界では、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)などのガイドラインが用意されています。日本でも、JISという規格で「みんなに使いやすい基準」が決められていたりします。
企業はこうしたルールやガイドラインに基づき、「やさしいWebづくり」を意識しているんですね。
まとめ
- ユニバーサルデザインとは:年齢や障がいの有無に関係なく、誰でも使いやすいように工夫されたデザインのこと。
- 身近な例:駅のスロープや大きい文字の案内板、読みやすいリモコンなど。
- インターネットでも大事:
- 文字の大きさや色のコントラスト
- 画像に説明文(代替テキスト)
- わかりやすいボタン配置
- みんなが安心して使える世界
- 企業でもユニバーサルデザインを取り入れて、商品やホームページをより幅広い人が使えるように工夫している。
- ユニバーサルデザインは「一部の人」のためだけではなく、結果的には「誰にとっても便利」になるのが大きな特徴。
ユニバーサルデザインは、優しさや思いやりから生まれた考え方です。
ちょっとした工夫で多くの人が助けられると知れば、みんなも何か作るときに「誰でも使いやすいかな?」と考えたくなりますよね。



この世界がもっと“使いやすく”なるように、いろいろなところでユニバーサルデザインの輪が広がっていくといいですね!やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。