エンゲージメントとはーどうして企業はそこに力を入れているかを学生にもわかりやすく解説


こんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水です。
みなさんは「エンゲージメント」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
これは、「ホームページやSNSで、見る人がどれだけ深く関わってくれているか」を表す大切な指標です。
でも、どうしてそんなに重要なのでしょう? この記事では、エンゲージメントが生まれた背景や、企業が活用している方法をやさしく解説します。



ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも「エンゲージ」ってどんな意味?
まずは、なぜ「エンゲージメント」という言葉が使われるようになったのかを見てみましょう。
「エンゲージ」の背景
英語の「engage」には「参加させる」「興味を引く」「婚約する」など、相手と深く結びつく「絆(きずな)」という意味が含まれています。
ウェブマーケティングでも、「ユーザーとしっかり向き合う」という考え方が求められ、そこから「エンゲージメント」という言葉が定着したわけです。
ただ「アクセスが多い」だけじゃ足りない
昔は「アクセス数が多ければOK」と思う人もいましたが、今は「アクセスは多いけど、みんなすぐ帰ってしまう…」という場合もありますよね。
そこで、「実際にどれくらいページを読んだか」「コメントやいいね!をしてくれたか」を見たほうが、本当に興味を持ってもらえているかどうかが分かりやすい、という考え方になりました。
ホームページのエンゲージメントとは?
ここからは、具体的にどんな数字を見ると「深く関わっている」と言えるのか、ホームページの例を紹介します。
もし自分のホームページを持っていたり、企業のサイトを見ていたりするときに「このページをみてすぐ戻ってしまう人はどれくらいいるだろう」「読み進める人はどれくらいいるだろう」と考えると、ちょっと面白くなるかもしれません。
エンゲージメントを表す数字
- ページビュー数
- ページが何回見られたか。アクセスが増えれば「多くの人が見に来た」と言えますが、深い関わりとは限りません。
- 滞在時間
- 長くページにいるなら、じっくり読んでくれているかもしれません。
- 直帰率
- 直帰率とは、最初のページだけ見て帰る人の割合。
あまり興味を持っていないか、目的の情報がなかったユーザーが多いと、直帰率は高くなる傾向があります。
- 直帰率とは、最初のページだけ見て帰る人の割合。
- スクロール率
- ページを下までどれだけスクロールしたかを調べると、記事を最後まで読んだかどうか推測できます。
- クリック率
- ボタンやリンクを押してくれるかどうか。興味があると、クリックする人が増えます。
- コンバージョン率
- 商品購入や問い合わせなど、サイトの最終目的を果たしてくれた割合。これが一番分かりやすい「深い関わり」です。
企業がエンゲージメントを活用するシーン
企業はこうした数字をまとめて「エンゲージメント指標」と呼び、
- どのページが最後まで読まれているのか
- 途中で離脱する人が多いページはどれか
などをチェックして「もっと読みやすくしよう」「ボタンの位置を変えよう」と改善に活用しています。
SNSでのエンゲージメントとは?
次は、みなさんが使うことも多いSNSでのエンゲージメントを見てみましょう。
SNS投稿で「いいね!」やコメントをもらえると、エンゲージメントとしてカウントされます。
どんなことをすればエンゲージメントが高くなるかが気になるのは、個人も企業も同じです。
SNSならではの数字
- いいね!数
投稿への「いいね!」が多いほど、「面白い」「好き」と思ってもらえた可能性が高い。 - コメント数
コメントを書くという手間をかけてくれるのは、もっと興味が高い証拠かもしれません。 - シェアやリツイート数
「友だちにも教えたい!」と思わせる投稿だと、シェアされやすいです。これが多いと非常にエンゲージメントが高いといえます。 - フォロワー数
「このアカウントの更新を追いかけたい!」と思う人が多ければ、すでにファンができている状況です。
企業がエンゲージメントを活用するシーン
企業は、ただ投稿して終わりではなく、
- コメントが来たら返事をする
- ハッシュタグを工夫する
- キャンペーンを行う
などでエンゲージメントを上げようとしています。なぜなら、エンゲージメントが高いと、「この企業や商品が好き」というファンが増える可能性が高いからです。
なぜ「深い関わり」がそんなに大事なの?
- ファンが増える
ただ一度見て終わりではなく、コメントしたりシェアしたりしてくれると、その人が「また来たい」と思ってくれます。 - 次の行動につなげやすい
商品購入や問い合わせ、イベントへの参加など「やってほしいこと」をしてくれる確率が高くなります。 - 作り手がサイトを改良しやすい
どこで離脱するか、何に反応するかが分かりやすいので、記事やデザインをより良くするヒントになる。
エンゲージメントを高める工夫
ここまで読んで「じゃあ、どうすればエンゲージメントが上がるの?」と気になってきましたか? ここに、企業がよくやっている工夫を紹介します。
ここを読めば、あなたがもしブログやSNSで発信するときも役立つかもしれません。
質の高いコンテンツ
面白い、役立つ記事や投稿があれば、「最後まで読もう」「フォローしよう」と思ってもらいやすいです。
分かりやすいデザイン
文字がぎゅうぎゅうで読みにくかったり、ボタンが見つからなかったりすると途中でやめられます。使いやすいレイアウトを心がけるのは大切です。
行動をうながすボタン(CTA)
「買うならここ」「詳しく知りたい人はここから!」とわかりやすく書かれていると、行動しやすくなります。
個人に合わせる工夫(パーソナライズ)
興味がありそうな話題を表示してくれたり、自分だけのクーポンを出してくれたりすると「ここは自分のことをよく分かってるな」と感じ、関わりが深まります。
まとめ
- エンゲージメントの言葉の由来
「engage」=「深く関わる」「参加する」という意味。アクセス数だけでは分からない「どれだけ積極的に興味をもってくれているか」を表したいので、この言葉が使われるようになりました。 - ホームページのエンゲージメント
ページビュー、滞在時間、スクロール率、コンバージョン率などを合わせて見ることで「読んでくれているか、行動してくれているか」が分かります。 - SNSのエンゲージメント
いいね!やコメント、シェアの数、フォロワー数など、「さらに深く応援してくれる人がどれだけいるか」を知る指標です。 - なぜ大事?
よりファン化しやすくなり、販売やイベント参加などの行動を起こしてもらいやすくなるからです。
企業では、「自分たちの投稿やサイトにどれだけの人が深く関わってくれているのか」をエンゲージメントの数字で分析しながら、ホームページやSNSをより楽しく、わかりやすくする工夫をしています。



もしみなさんもブログやSNSで情報発信するなら、アクセス数だけではなく「コメントやシェアがどれだけあるか」も見てみると、本当にファンになってくれている人がどれだけいるか実感できるかもしれませんよ。
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。