精読率ってなに?ウェブページがどれだけ読み進まれたかを知る方法を学生にもわかりやすく解説


こんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水です。
みなさんは「ホームページの文章が、どれくらい最後まで読まれているんだろう?」と思ったことはありませんか?
それを表すために使われる数字が精読率(せいどくりつ)です。
この記事では、精読率を簡単に説明し、どんなふうに計測するのかをやさしく紹介します。
精読率とは?
精読率とは、ウェブサイトや記事がどのくらい読まれたかを数字で示すための考え方です。
たとえば、すごく長い記事を最後までしっかり読んでくれた人が多いときは、精読率が高いといえます。
逆に、途中で読むのをやめてしまう人が多いときは、精読率が低いかもしれません。
精読率はどんなときに役立つ?
- 記事やウェブページが面白いかどうかの目安になる。
- どこで読むのをやめてしまったのか知りたいときの目安になる。
- もし精読率が低いなら、文章やデザインを見直すきっかけにもなる。
どうやって精読率を計測するの?
実は、精読率のはっきりした決まりはありませんが、多くの人は次のような方法で「どのくらい読まれたか」を予想しています。
スクロール率
読んでいる人がページをどこまで下にスクロールしたかを調べます。
- ページの長さを100%とすると、記事の半分(50%)までスクロールしたら「半分読んだかな?」と推測します。
- もし最後(100%)までスクロールしたら「ほぼ全部読んでくれたかも!」と考えられます。
例:分母と分子がどうなる?
- 分母(ぶんぼ):ページ全体の長さ(たとえば100%)
- 分子(ぶんし):ユーザーがスクロールしたところまでの長さ(たとえば50%)
- 計算: 50% ÷ 100% × 100 = 50 → 精読率50%(だいたい半分読まれたと予想)
滞在時間
ページにどれだけの時間とどまっていたかを測ります。
でも、時間が長くても、ただ開きっぱなしで実は読んでいないかもしれないので、あくまで参考です。
ヒートマップ
ページの中でどの場所がよく見られたかを色で示してくれるツールがあります。
赤いところは注目が高く、青いところはあまり見られていない、という感じでわかります。
Googleアナリティクスで精読率を確認する方法
GA(Google Analytics)とは、Googleが出している無料のツールです。
これを使うと、ウェブサイトに来た人がページをどのくらいスクロールしたかを記録できます。
- 拡張計測機能という仕組みがあり、設定を有効にすると「scroll」というイベントが自動で記録されます。
- ページの90%までスクロールされると「scrollイベント」が起きた、と記録されます。
もっと詳しく知りたい人へ
- GA4の管理画面を開いて「エンゲージメント」→「イベント」と進むと、「scroll」イベントが見られます。
- 設定は、ホームページの管理者や詳しい人にやってもらうのがおすすめです。
※標準では90%のスクロールが計測されますが、カスタムイベントを使うと「50%になったら記録」など、細かく変更することも可能です。
どんな時に精読率が役立つの?
企業ではホームページを運用する時に、精読率を使って次のようなことをしています。
- 記事やページの出来をチェック
- もし精読率が低ければ、文章が読みにくかったり、タイトルが地味で読む気がしないのかもしれません。改善のヒントになります。
- 興味のある人だけが最後まで読む
- 最後まで読んでくれた人は、本当に興味があると考えられるので、その人に向けて特別な情報やお知らせを用意します。
- 広告や販売にも活かせる
- 読む人が多い場所に広告を置くと効果が上がりやすくなります。
- 購入ボタンなどの重要な部分をどこに置くかの目安にもなります。
まとめ
精読率は「ページや記事がどこまで読まれたのか」を推測するための数値です。
- スクロール率を使えば、ページの半分まで読んだか、最後まで読んだかがわかります。
- GA(Google Analytics)の機能を使ってスクロールイベントを計測することも可能ですが、設定が難しい場合はサイトの管理者に頼むといいでしょう。
- 精読率を参考に、文章やデザインを改善すれば、ページをよりわかりやすくできたり、多くの人に読んでもらえたりします。



精読率は「ユーザーが興味をもって読んでくれたかどうか」を知るためのヒントです。
完璧にすべてを把握できるわけではないけれど、読まれ方を少しでも理解したいなら、まずはスクロールイベントなどを試してみましょう。
もし設定がむずかしければ、ホームページの詳しい人にやってもらえばOKです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。