カスタマージャーニーとは? 学生さんにもわかるやさしい解説


こんにちは、井水です。
私は企業のマーケティングやウェブサイト運営をサポートしている専門家です。
今日は「カスタマージャーニー」という言葉を、学生さんにもわかりやすく紹介しますね。
カスタマージャーニーとは、お客さんの旅
「カスタマー(Customer)」はお客さん、「ジャーニー(Journey)」は旅という意味の英語です。
日本語に直訳すると、「お客さんの旅」です。
つまり、お客さんが商品やサービスに出会ってから、実際に購入したりファンになったりするまでの旅を表したものを「カスタマージャーニー」と呼びます。
▼カスタマージャーニーの例(ゲームの場合)
認知 | 興味・検討 | 購入 | 利用・体験 | リピート・拡散 | |
---|---|---|---|---|---|
お客さんの 気持ちや行動 | Instagramの広告でゲームを知る。 「面白そう!」と思う。 | 詳しい情報を検索して動画・クチコミをみる。「怪しいゲームじゃないかな?」「やっぱり面白そう」 | ゲームを買ってダウンロードする。 | ゲームで遊んでみる。 「楽しい!」 | 楽しかったので、友だちに話す。一緒にやろうと誘う。 |
企業がやるべき工夫 | 広告はゲームの面白さがすぐ伝わる部分を切り取って動画にする。 | クチコミをみんなに書いてもらう。 | お金を払う画面やダウンロード画面をわかりやすくする。 | このゲームが初めてでも楽しめる工夫をする。 | 友だちを誘う特典を用意する。 |
カスタマージャーニーの作り方
カスタマージャーニーを作る方法を紹介します。
1:カスタマージャーニーの段階を決める
お客さんの旅は、いくつかの段階があります。
たとえば、ゲームの場合は次のような5段階が考えられます。
5段階→ | ① 認知 | ② 興味・検討 | ③ 購入 | ④ 利用・体験 | ⑤ リピート・拡散 |
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新しいゲームがあると知ったり、友達から面白いゲームがあると聞いたりして、「あ、こんなゲームがあるんだ」って初めて知ること。ゲームの広告を見たり、ゲームのレビューを読んだりするのも、このステップに含まれます。
「このゲーム面白そうだな」って思ったら、もっと詳しく調べてみる段階。ゲームの値段や、どんなことができるのか、どんな人が楽しんでいるのかなどを調べて、買うかどうかをじっくり考えます。
「やっぱりこのゲーム欲しい!」って思ったら、買います。
お店に行って買ったり、ネットで注文します。
つまり、実際にゲームを手にする、またはダウンロードする瞬間です。
ゲームを買って、実際に遊んでみる段階。
ゲームを始める前の期待を超えていると、お客さんはポジティブな気持ちになります。
ゲームを始める前の期待を下回ると、お客さんはネガティブな気持ちになります。
ゲームがすごく面白かったら、「また別のゲームも遊んでみたい!」って思って、同じお店で別のゲームを買ったり、同じゲームの続編を買ったりする。
この段階ができたら、次のステップに進みます。
2:お客さんの気持ちや行動を書き込む
ひとつ前のステップで作った「段階」ごとに、お客さんの「感情の変化」や「お客さんがどんな疑問や不安を持っているか」を書き込みます。
認知 | 興味・検討 | 購入 | 利用・体験 | リピート・拡散 | |
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お客さんの 気持ちや行動 |
↓
認知 | 興味・検討 | 購入 | 利用・体験 | リピート・拡散 | |
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お客さんの 気持ちや行動 | Instagramの広告でゲームを知る。 「面白そう!」と思う。 | 詳しい情報を検索して動画・クチコミをみる。「怪しいゲームじゃないかな?」「やっぱり面白そう」 | ゲームを買ってダウンロードする。 | ゲームで遊んでみる。 「楽しい!」 | 楽しかったので、友だちに話す。一緒にやろうと誘う。 |
こうすることで、「この段階のお客さんはどんな気持ちなのか」、「どんな気持ちになると、次の段階に進めるのか」がわかりやすくなります。
空白を全て埋めたら、次のステップにすすみます。
3:企業がやるべき工夫を書き込む
次は企業がやるべき工夫を書き込みます。
認知 | 興味・検討 | 購入 | 利用・体験 | リピート・拡散 | |
---|---|---|---|---|---|
お客さんの 気持ちや行動 | Instagramの広告でゲームを知る。 「面白そう!」と思う。 | 詳しい情報を検索して動画・クチコミをみる。「怪しいゲームじゃないかな?」「やっぱり面白そう」 | ゲームを買ってダウンロードする。 | ゲームで遊んでみる。 「楽しい!」 | 楽しかったので、友だちに話す。一緒にやろうと誘う。 |
企業がやるべき工夫 |
↓
認知 | 興味・検討 | 購入 | 利用・体験 | リピート・拡散 | |
---|---|---|---|---|---|
お客さんの 気持ちや行動 | Instagramの広告でゲームを知る。 「面白そう!」と思う。 | 詳しい情報を検索して動画・クチコミをみる。「怪しいゲームじゃないかな?」「やっぱり面白そう」 | ゲームを買ってダウンロードする。 | ゲームで遊んでみる。 「楽しい!」 | 楽しかったので、友だちに話す。一緒にやろうと誘う。 |
企業がやるべき工夫 | 広告はゲームの面白さがすぐ伝わる部分を切り取って動画にする。 | クチコミをみんなに書いてもらう。 | お金を払う画面やダウンロード画面をわかりやすくする。 | このゲームが初めてでも楽しめる工夫をする。 | 友だちを誘う特典を用意する。 |



このように、それぞれの段階でお客さんの立場に立ち、
「どうしたら気持ちよく次のステップに進んでもらえるか」を考えるのがポイントです。
まとめ
- カスタマージャーニーとは、お客さんが商品やサービスに出会ってから購入・利用に至るまでの一連の流れを「旅」にたとえたものです。
- カスタマージャーニーマップを作ると、お客さんがどんな気持ちでどんな行動をしているのかが可視化され、企業が問題点を発見しやすくなります。
- 企業は、お客さんの“旅”を最適化することで、より多くの人に商品を知ってもらい、満足度の高い体験を提供しようとしています。



もしあなたが何か作品やサービスを作って人に知ってもらいたいなら、
「相手はどんな時に自分の作品やサービスに気づいてもらえるかな?」「どんな風になったら買ってもらえるかな」
など相手の視点で考えることが大事です。
カスタマージャーニー作り、ぜひチャレンジしてみてください。
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。