インバウンドマーケティングとは？～学生さんにもわかりやすく解説
ウェブマーケターこんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水（いみず）です。
最近よく耳にする「インバウンドマーケティング」という言葉。
みなさんはインバウンド（Inbound）とはどんな意味か、またアウトバウンド（Outbound）とは何が違うのかご存じですか？
ここでは、学生さんにもわかるように、インバウンドマーケティングの基本をやさしく解説します。
インバウンドとは
インバウンド（Inbound）とは、英語で「内側に向かってくる」という意味を持っています。
インバウンドマーケティングとは「お客さんから自発的に（内側に）来てもらう仕組み」を指します。
インバウンドとアウトバウンドとは何が違うの？
アウトバウンド（Outbound）は、「外側に向かって働きかける」という意味の英語です。
アウトバウンドマーケティングとは、「企業からお客さんに能動的に働きかける仕組み」を指します。
インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング
| 項目 | インバウンドマーケティング | アウトバウンドマーケティング |
|---|---|---|
| 主な手段 | ブログ、SNS、メルマガ、SEO（検索エンジン対策）など | テレビCM、新聞広告、チラシ、電話営業、DM（ダイレクトメール）など |
| お客さんの動き | お客さんが自分の意志で情報を見にくる | 企業側からお客さんに連絡したり宣伝をしたりする |
| 特徴 | じわじわとファンを増やして信頼関係を作る。 興味がある人が来てくれる。 | 一度に多くの人にアピールできるが、「押しつけがましい」と感じられる場合も |
インバウンドはどんな人（企業や組織）に選ばれているの？
広告費をたくさんかけられない会社
テレビCMや新聞広告はお金がかかりますが、ブログやSNSによる情報発信なら比較的安価に始められます。
広告費を抑えても、長期的にコツコツ情報を出すことで、興味を持ってくれた人が集まりやすくなります。
お客さんとの信頼関係を大切にしたい組織
役立つコンテンツを提供し、「ここは信頼できる」「この会社の情報は参考になる」と思ってもらうことで、お客さんとの絆を深めたい場合に向いています。
たとえば、食品メーカーが「安全な食材の選び方」や「おいしいレシピ」を紹介して、「このメーカーなら安心！」と思ってもらうようにするなど。
長期間かけてじっくりファンを育てたい会社
インバウンドは、一瞬で爆発的な売上を作るというより、じわじわとブランドイメージを高めつつファンを増やす方法です。
新商品を短期集中で売りたい企業よりも、長く付き合ってくれるお客さんを増やしたい企業に好まれます。
インバウンドマーケティングの代表的なやり方
ブログや記事の作成（コンテンツマーケティング）
企業が「○○のやり方」や「トラブル解決法」などをまとめて発信。
読んだ人が「役に立つ！」と思ったら、その企業のファンになりやすいです。
SNSでの情報発信
Instagram、X、TikTokなどで面白い情報や実例を投稿し、フォロワーを増やします。
興味を持ったフォロワーが、企業のホームページにも足を運んでくれます。
SEO（検索エンジン最適化）
Google検索で、「○○について知りたい」と調べた人に見つけてもらうために、検索者を意識してホームページを作ります。
それがGoogleに評価されるとGoogle検索結果に載るようになり、ホームページを見る人が増えます。
まとめ
- インバウンドとは
- お客さんが自発的に情報を探して、企業や組織のサイトに来てくれる仕組み。
- アウトバウンド（企業から積極的に宣伝する手法）と対比される。
- インバウンドが選ばれる状況
- 大きな広告費をかけずに、コツコツとファンを増やしたい会社。
- お客さんとの信頼関係を築き、長く付き合いたい企業や組織。
- 具体的な方法
- ブログや記事などで「役立つ情報」を発信するコンテンツマーケティング。
- SNSを使ってフォロワーを増やし、企業のサイトに来てもらう。
- SEO（検索エンジン最適化）で、Google検索から興味を持った人に見つけてもらう。
広告で大きくアピールするのがアウトバウンドなら、インバウンドは「待ちの姿勢」に近いかもしれません。
でも、その「待ち方」は工夫が必要で、お客さんが「見たい！」「役立つ！」と思うような情報を作り続けることが大切。
ウェブマーケターみなさんも、何かを紹介したいときに「一方的に押し付ける」より、「相手が興味をもって集まってきてくれるような情報」を考えてみると、新しいアイデアが浮かぶかもしれませんよ！
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。