ホームページの色味はどう決める？～学生にもわかりやすく解説～

ホームページを作るとき、「色をどうやって決めたらいいの？」と悩むことはありますよね。

ここでは、視認性（しにんせい）・ブランドアイデンティティ・心理学的な特性という3つのポイントを、学生さんにもわかるように解説していきますね。

視認性（しにんせい）で色を決める

視認性とは、「見やすさ」や「読みやすさ」のことです。

• たとえば、背景が黄色で文字も黄色だと、文字が見えにくくなりますよね。
• 反対に、背景が暗い色で文字が明るい色だと、ハッキリ見えて読みやすくなります。

視認性を高めるポイント

1. 背景色と文字色のコントラスト（濃淡）をしっかりつける
   • 白い背景なら、黒や濃い色の文字を使うと読みやすい。
   • 黒っぽい背景なら、白や明るい色の文字を使うと文字が浮き上がって見える。
2. 色数を増やしすぎない
   • ホームページの色をたくさん使いすぎると、ごちゃごちゃして読みにくい。
   • 2～3種類くらいにおさえるとスッキリします。

ブランドアイデンティティで色を決める

ブランドアイデンティティとは、「自分のホームページ（またはお店）の性格やイメージ」を色やデザインで表すことです。

• たとえば、コカ・コーラが赤いイメージをずっと使っているのは、見ただけで「あ、コカ・コーラだ！」とわかってもらえます。人の記憶と色は密接に関わっています。

ブランドアイデンティティを考えるポイント

1. テーマや目的に合った色を選ぶ
   • もし明るくて元気なイメージなら、赤やオレンジなどの暖色系を使う。
   • 落ち着いた印象を出したいなら、青や緑などの寒色系が合う。
2. キーワードを決める
   • 「楽しい」「クール」「大人っぽい」など、自分が表現したいイメージをまず言葉にしてみる。
   • そこから連想できる色を探してみると、方向性が定まりやすいです。

心理学的な特性ってなに？

色には、それぞれ「見る人の気持ちに影響を与える力」があると言われています。
これを色彩心理（しきさいしんり）と呼ぶことがあります。

色	イメージや心理効果
赤	情熱、エネルギー、活気。目立ちやすく、注意をひきやすい色。
オレンジ	楽しさ、親しみやすさ、元気。イベントや子ども向けなど明るい印象にしたいときに◎。
黄	希望、ポジティブ、注意喚起。黒と合わせると「危険」のイメージになることも。
緑	安心、自然、リラックス。目が疲れにくいとも言われ、長時間見ても安心感がある。
青	信頼、冷静、爽やか。落ち着いたイメージを出したいときや、ビジネスサイトに多い。
紫	高級感、神秘、クリエイティブ。個性を出したいときに使われることがある。
黒	強さ、シック、カッコイイ。背景色に使うと文字が目立つが、雰囲気が重くなることも。
白	清潔感、シンプル、純粋。背景色にすると文字や画像が映えやすい。

ただし、これは一般的なイメージなので、人によって感じ方が違う場合もあります。
使いすぎるとイメージが変わってしまうこともあるので、バランスが大切です。

色を決めるときの具体的ステップ

1. ホームページのテーマを考える
   • どんなイメージを伝えたいのか？ たとえば「元気いっぱい」か「クールで静か」かなど。
2. 主役となる色を1つか2つに決める
   • たとえば「明るいイメージにしたいからオレンジ系＋白っぽい色をメインにしよう」など。
3. アクセントカラーを1つ決める
   • ボタンや見出しなどに使う色。全体が白とオレンジだとしたら、アクセントに少し赤を入れてみる、という感じ。
4. 実際に配置してみて視認性をチェック
   • 文字が読みやすいか、色がケンカしていないか確認しよう。
5. 友だちや家族に見てもらう
   • 「どう思う？」と感想を聞くと、自分では気づかなかった見づらさや、色が与えるイメージに気づけるかもしれません。

まとめ

• 視認性（しにんせい）：見やすさ、読みやすさが大事。背景と文字の色をしっかり工夫する。
• ブランドアイデンティティ：ホームページやお店の「らしさ」を色で表す。テーマやキーワードを決めると進めやすい。
• 心理学的な特性：色によって人が受けるイメージが変わる。赤＝情熱、青＝信頼などの一般的なイメージをうまく活かしてみる。

最後に大事なのはバランスです。「この色を使いたい！」と思っても、使いすぎるとゴチャゴチャした印象になったり、目がチカチカすることもあります。
色はホームページの第一印象を大きく左右するので、いくつかの案を試してみて、納得のいく色味を探してみてください。