ホームページのコンバージョンってなに?~学生さんにもわかりやすく解説~

こんにちは。井水です。
私は企業でウェブサイトの運営をサポートしている専門家です。

今回は「コンバージョン」という言葉について、学生さんにもわかるように説明したいと思います。
コンバージョンとは、どんな意味?
ホームページには、いろいろな目的があります。
たとえば、
- 商品を買ってもらいたい
- お問い合わせフォームから相談してもらいたい
- 登録してもらいたい(会員登録やメルマガ登録など)
この「ホームページを見に来た人にやってほしい行動」のことを コンバージョン と呼びます。
「CV」と略す場合もあります。
英語では「Conversion(コンバージョン)」という言葉で、「変換」とか「目標達成」のような意味を持っています。
企業では、ホームページにきてもらった人に「これをしてもらうと会社にとって有益です」という行動をコンバージョンとして決めています。
どんなコンバージョンがあるの?
企業によって、目標(ゴール)とする行動はさまざまです。下の表に、いくつか例をまとめました。
コンバージョンの種類 | 具体的な例 | 目的・メリット |
---|---|---|
ホームページをたくさん見てもらう | 例:1回の訪問で5ページ以上見てもらう | サイト内の情報を深く読んでもらうことで、会社の商品やサービスを十分に知ってもらえる。 |
お問い合わせ | 例:お問い合わせフォームから「詳しく知りたい」と連絡してもらう | 直接話をして、商品やサービスの疑問を解消したり、契約につなげたりできる。 |
登録(会員登録・メール登録など) | 例:会員登録してもらい、キャンペーン情報をメールで届ける | 登録した後、メール登録者に継続的に情報を届けることで、長い付き合いに育てていける。 |
ダウンロード | 例:カタログPDFをダウンロードしてもらう | 会社のパンフレットや説明資料をゆっくり見てもらえ、商品・サービスの良さを理解してもらえる。 |
購入(商品・サービスの購入) | 例:ネットショップで商品を買ってもらう | 実際に売上につながるので、企業にとって非常に重要なコンバージョン。 |
ユーザーにコンバージョンをしてもらうために、企業はホームページでいろいろな工夫をしています。
コンバージョンにかける費用を考える
企業のウェブ担当者やマーケティング担当者は、コンバージョンを決めたら、「1件のコンバージョンを獲得するのに、いくらまで費用をかけても大丈夫か?」という作戦を考えます。
たとえば、
- 「1件のお問い合わせにつき1,000円まで広告費をかけられる」
- 「1件の会員登録につき500円くらいの費用ならOK」
といったように、目標のゴールに対して支出(広告費など)がどれくらいなら採算(儲け)を取れるかを計算します。
これを企業では「CPA(Cost Per Action)」や「CPC(Cost Per Conversion)」などと呼ぶことがあります。
どうして費用をかけるの?
ホームページをたくさんの人に見てもらうために、企業は広告を出したり、YouTuberにお仕事を依頼したり、より良いコンテンツを作るためにお金を使ったりします。
しかし、あまりにも費用がかかりすぎると会社が困ってしまうので、「1つのコンバージョンで、これだけの利益が出るから、これ以上かけたら損だな」といった基準を作るわけです。
まとめ
- コンバージョンとは、ホームページで達成したいゴールのこと。
- コンバージョンの種類には、ページをたくさん読んでもらう、お問い合わせ、登録、ダウンロード、購入などいろいろある。
- 企業はコンバージョンを決めたら、「コンバージョン1件あたりいくらまで費用をかけるか」という作戦を考えて、広告や制作に予算を使っている。
コンバージョンを増やすことは、企業にとってとても大事な仕事です。
ホームページを運営している人たちは、「どうすればお客さんが満足してゴールまでたどりつけるかな?」と考えながら、デザインや言葉、写真、広告などを工夫しています。
みなさんも、もし自分でホームページを作ったら「見に来てくれた人に何をしてほしいか」を考えてみると面白いですよ。将来、企業で働くときにも、こうした視点がとっても役に立ちます!



ぜひ、自分なりのゴールを設定してホームページを作ったり、広告の仕組みを学んだりしてみてくださいね。やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。