初めてでも10分で実践。製造業ウェブサイトのユーザーテスト

初めてでも10分で実践。製造業ウェブサイトのユーザーテスト
目次

まずは身近な人にウェブサイトを評価してもらいましょう!

前回の「なぜ製造業ウェブサイトにユーザーテストが必要なのか?」でも触れましたが、ユーザーテストが製造業ウェブサイトの成果アップに大きく貢献することはご理解いただけたかと思います。

でも、「面倒だな・・」「本当に意味あるの・・」というやらない理由は数多く出てくるもの。

そこで、今日は、世界一カンタンにできるユーザーテストを2ステップで紹介します。
10分で完了できるので、是非チャレンジしてみてください。

ウェブマーケター

たった10分のチャレンジが、ウェブ集客の成果を大きく変えるかもしれませんよ?

世界一カンタン!たった2ステップのユーザーテスト

ご友人や取引先と会ったときに、ホームページの話をしてみましょう。

ステップ1:お願いしやすい人に、協力をお願いしてみます

たとえば社内の別部署の方や、取引先の営業さん、業界外の友人などに次の言葉を言ってみてください。

サイトのユーザーテストを依頼するセリフ例

「〇〇さん、実は今、弊社のウェブサイトをもっと使いやすくしたくて… 5〜10分だけ見てもらえませんか?率直な感想を教えていただけると助かります!この後の ランチ、ごちそうしますので…」

こんな感じでカジュアルに声をかけると、相手も気軽に応じてくれるはず。
費用もほとんどかからず、しかも「知らない人の新鮮な目」で見てもらえるので非常に貴重な意見が得られます。

ステップ2:実際にウェブサイトを使ってもらいましょう!

協力者が決まったら、PCやスマホで実際のサイトを開き、操作をしてもらいます。ここで大切なのは、できるだけ相手に自由に触ってもらい、こちらは口出しせず観察・メモを取ること。

お題の例:
「弊社ホームページで『●▲技術』を見て、もし必要なら問い合わせしたくなるかどうか試してください」
操作しながら頭に浮かんだ疑問や感想を、正直に口に出してもらう(思考発話)

「どう思いましたか?」と最後にまとめて質問するだけでは、リアルなつまずきを見逃しがち。操作中に感じた違和感をリアルタイムで聞けるようにしましょう。

ユーザーテスト、もっと知りたい!── よくある質問 Q&A

ここで、「少しはやってみたい気がしてきたけど…」という方のために、ユーザーテストに関する疑問をQ&A形式でご紹介します。
これらの疑問をクリアにすれば、よりスムーズにテストを進められるでしょう。

Q1: ユーザーテストって、何人くらいに頼めばいいの?

A1: 5人程度で十分です。
実際、多くの研究で「5〜6人のテストで主要課題の8割は発見できる」と言われています。
たとえば、「老眼の人にとっては文字が読みづらいフォントサイズだである」という課題がある場合は、最初の数人で判ることも多いです。

ただし、誰に頼むかが大事です。(次の質問へ)

Q2: ユーザーテストは誰に頼めばいいの?

A2: 理想は想定顧客やペルソナに近い人です。
しかしユーザーテストを行うのが初めての場合は、まずは身近で協力的な人(社内や友人など)で試してみるとよいでしょう。

Q3: ITリテラシーが低い人に見てもらっても意味ありますか?

A3: とても意味があります。なぜなら、製造業の顧客はエンジニアもいれば、調達担当や経営者など多様。ITに詳しくない人でも迷わずに探せる・問い合わせできるサイトになれば、幅広い顧客層を取り込めます。

Q4: どんなデバイス(パソコン/スマホ)でテストすればいいですか?

A4: 想定顧客が使用するデバイスが良いでしょう。
製造業の場合、PCユーザーが中心というケースも多いですが、まずはGoogle Analyticsなどで、自社サイトへの端末アクセス比率を確認すると確かです。

Q5: ユーザーテストって、お金がかかりますか?

A5: 社内テスト・友人テストならほぼ無料。お礼にコーヒー1杯やランチ程度で済むことが多いです。
ただし、専門業者やオンラインツールで本格的にやる場合は、数万円〜数十万円かかることもあります。まずは無料or低予算でトライしてみましょう。

Q6: ユーザーテストは時間や手間がかかるのでは?

A6: ご紹介した方法なら、1人あたり10分程度で完了します。
もちろん質問項目を増やせばもっと時間をかけられますが、最低限のユーザーテストでも十分な収穫が見込めます。

Q7: ユーザーテストは専門知識がないと無理ですか?

A7: ユーザーテストに特別なスキル不要です。
ただ「操作中に感じたことを正直に言ってもらう」ような環境作りが大事です。
リラックスした環境でパソコンに向き合ってもらえるように配慮しましょう。

Q8: ユーザーテストの結果をどうやって分析すればいい?

A8: ユーザーの操作や発言を記録し、問題点・改善点をリスト化します。
重要度(問い合わせに直結するか等)× 実装コストで優先度を付けましょう。
詳しくは次の記事(ユーザーテスト結果の分析とウェブサイト改善)で解説します。

Q9: ユーザーテストで問題点が見つかったら、どうすればいいの?

A9: 具体的なUI改善やコンテンツ修正を行います。
また、その後再度ユーザーテストして問題点がクリアになったかを確認するとよいでしょう。
PDCAサイクルでブラッシュアップすることで、確実にコンバージョン率が向上します。

Q10: ユーザーテストは1回やれば終わりですか?

A10: 継続的に行うことが重要です。
例えば、ウェブサイトを変更・リニューアルしたら、またユーザーテストして新しい課題を発見しましょう。
また、ここ最近は市場の変化が激しく。数年で市場や競合が変わることもあります。外部環境の変化に応じて、ユーザーの感じ方が変わる場合もありますが、定期的に行うことで、そのような変化をキャッチできます。

Q11: ユーザーテストのオンラインツールにはどんなものがあるの?

A11: 有名なのはUserTesting.com国内向けテストサービスなどがあります。(有料)
テストモニターを集めたり、画面録画を自動で行ってくれます。

Q12: ユーザーテスト実施時のマナーで気をつけるべきことは?

A12: ユーザーに率直な意見を言ってもらうため、誘導質問はしないようにしましょう。
例えば「ここ、分かりますよね?」などの誘導は避けます。
例えば、ユーザーが困った表情を見せたら「何か分からないことがありますか?」と優しく聞きましょう。

Q13: 依頼前に準備する資料は必要?

A13: 最小限の説明だけでOKです。「今から5〜10分、サイトを使ってみて、気づいたことを言ってください」と口頭で依頼すれば十分。もし複雑な工程があるなら操作手順のメモ程度は用意してもいいでしょう。

Q14: 服装など形式ばった準備は?

A14: 基本的にはカジュアルで構いません。
大事なのはリラックスしてもらい、本音を引き出す雰囲気です。

Q15: ユーザーテストでよくある失敗は?

A15: ユーザーテストで遠慮や気遣いがあると、本音の意見が引き出せず、ウェブサイトの真の問題点が見えにくくなってしまいます。これでは、ユーザーテストを実施する意味が薄れてしまいます。

ユーザーテストを行う時は、いかに相手にリラックスしてもらうかが重要です。

Q16: ユーザーテストの結果をどうまとめる?

A16: 付箋やExcelシートなどで問題点を一つずつ書き出し、「重大度・頻度」「改善コスト」などを軸に優先度をつけるとスムーズです。

Q17: ユーザーテストの結果の改善の優先順位はどう決める?

A17: 影響度(売上や問い合わせに直結するか)× 費用対効果(修正コスト)は重要な判断材料。
問い合わせフォームの導線などは緊急度が高いので最優先で対応する…といった具合です。

Q18: もっと本格的にやりたい場合は?

A18: 株式会社エスファクトリーのようなウェブマーケティング企業で行っている場合が多いです。
費用はかかりますが、その分信頼性の高いデータが得られます。

まとめ:今日からユーザーテストを始めよう!

ユーザーテストと聞くと「難しそう」「お金がかかる」と構えてしまいがちですが、実はポイントさえ抑えればとてもカンタンであることがおわかりいただけたでしょうか。

大切なのはユーザー視点でホームページの課題を発見することです!

ウェブマーケター

ちなみに、私は何度かユーザーテストの後にランチに行ったことがあるのですが、ホームページのことで話に花が咲くことも。色んな人の色んな視点が聞けて勉強になります。
たった10分、されど10分。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください

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