採用サイトのファネル分析とは?応募までの行動をGA4で可視化する方法を解説

採用サイトは、求職者に企業の魅力を伝え、応募意欲を高めるための重要な接点です。
ですが「何人が応募したか」だけでは、どのページが役に立っていたのか、どこで離脱したのかまでは分かりません。
特に中小企業ではサイト内応募フォームがゴールになることが多く、一方で大企業ではマイナビ・リクナビなど外部サイトへの遷移が成果(CV)となるケースもあります。
いずれにしても、段階ごとの行動を可視化し、課題を把握することが成果につながります。
本記事では、採用サイトのファネル設計と、GA4(Googleアナリティクス4)を活用した分析手法を、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
ファネルとは?応募までの行動を段階で可視化する
ファネルとは、ユーザーの行動を「興味・理解・検討・応募」と段階で捉える考え方です。採用サイトにおける典型的なファネル構成は以下の通りです。
- 採用トップページへの訪問
- 企業情報・仕事紹介・社員インタビューなどの閲覧
- 募集要項・応募方法ページへの遷移
- 応募フォームまたは外部サイトへのリンククリック
- 応募完了(form_submit または 外部CVページへの遷移)
想定チャネル別のファネルモデル例
採用サイトへの訪問経路によって、ユーザーの関心度や行動の深さは異なります。以下に、チャネル別のファネル例を紹介します。
求人媒体からの流入(大企業に多い)
- 採用トップへのアクセス
- 仕事内容・社員紹介ページの閲覧
- マイナビ・リクナビへのリンククリック
- 外部CVページへの遷移(click)
検索・SNSからの流入(企業理解が浅い状態)
- 会社紹介やカルチャー紹介ページの閲覧
- 社員インタビューやFAQページの閲覧
- 募集要項・応募方法ページへの遷移
- 応募フォーム開始(form_start)
- 応募完了(form_submit)
メルマガやイベントからの指名訪問(興味が深い状態)
- 募集要項ページに直接アクセス
- 条件確認や職種選択
- 応募フォームへの到達
- 応募完了(form_submit)
GA4で使える主なイベント
ユーザー行動 | GA4イベント名 |
---|---|
ページの閲覧 | page_view |
応募フォーム開始 | form_start |
応募フォーム送信 | form_submit |
外部サイトへのリンククリック | click |
完了ページ到達(応募完了) | thank_you |
まとめ
採用サイトは「伝えること」が目的ではなく、「応募してもらう」ことが本当のゴールです。
GA4を活用してユーザーの行動を段階で捉え、どのページが関心を高め、どこで離脱しているのかを把握しましょう。採用活動を戦略的に改善する第一歩になります。

お困りの際はお気軽にお問い合わせください。専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。