ECサイトのKGI・KPI測定方法を初心者向けにわかりやすく解説

ECサイトのKGI・KPI測定方法を初心者向けにわかりやすく解説

ECサイトでは、単にアクセスを集めるだけでなく、「売上につながる改善」が求められます。そのためには、目標と現状を数字で把握し、改善のヒントを得ることが欠かせません。

この記事では、ECサイトの成果を測るためのKGI(最終目標)とKPI(進捗指標)を初心者にもわかりやすく解説します。GA4(Googleアナリティクス4)を使った確認方法もあわせて紹介します。

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目次

KGIとKPIの基本

KGI(Key Goal Indicator)=最終的な成果指標

KGIは、ECサイトが最終的に達成すべき目標です。
売上や利益、顧客価値といった成果そのものを測る指標です。サイト運営の目的に応じて、何を最も重視するかを決めておきましょう。

KPI(Key Performance Indicator)=日常的に追う中間指標

KGIを達成するために必要な具体的な行動や状態を、定量的に測定するのがKPIです。
ページビューやカート放棄率など、ユーザー行動の「変化」を確認することで、課題の特定につながります。

ECサイトのKGIと測定方法

売上高(関連担当:マーケティング担当、営業戦略担当)

ECサイト運営の最も基本的な成果指標です。売上の内訳(新規とリピーター、商品カテゴリ別など)を定期的に把握しておくと、打ち手を検討しやすくなります。

  • 売上データ:ECシステムや会計データと連携

利益率(関連担当:経営企画担当、販売戦略担当)

売上だけでなく「どれだけ儲かったか」も重要です。広告費や仕入れ原価を含めた粗利益率の改善が求められます。

  • 利益率:販売額から原価や広告費を差し引いた割合を算出

顧客獲得単価(CPA)(関連担当:広告運用担当、マーケティング担当)

1人の購入者を獲得するためにかかった広告費を示します。広告運用の効率改善に直結します。

  • CPA=広告費 ÷ 購入者数

顧客生涯価値(LTV)(関連担当:CRM担当、経営企画担当)

LTVは、1人の顧客が将来的にどれだけの売上をもたらすかを示します。継続購入を重視するビジネスでは特に重要な指標です。

  • LTV=平均購入額 × 購入回数 × 継続期間

ECサイトのKPIとその測定方法

ページビュー数(PV)(関連担当:Webサイト運用担当)

サイトや特定ページがどれだけ閲覧されているかを示します。集客状況や人気商品を把握できます。

  • GA4での確認手順:レポート > ページとスクリーン > 対象ページのページビュー数を確認

ユニークユーザー数(UU)(関連担当:マーケティング担当)

一定期間にサイトを訪れた重複しないユーザーの数です。新規顧客の獲得状況を知る指標にもなります。

  • GA4での確認手順:レポート > ユーザー > ユーザー属性 > アクティブユーザー数を確認

購入率(コンバージョン率)(関連担当:マーケティング担当、UI/UX担当)

アクセス数に対する購入数の割合です。購入導線の分かりやすさや、商品説明の充実度が影響します。

  • GA4での確認手順:レポート > イベント > purchase のキーイベント数を確認し、全体の訪問数と比較

カート放棄率(関連担当:UI/UX担当、カスタマーサポート担当)

「カートに入れたのに購入しなかった」割合が高いと、購入プロセスや送料条件などに課題がある可能性があります。

  • GA4での確認手順:レポート > イベント > add_to_cart と purchase を比較して割合を算出

平均注文金額(関連担当:販売促進担当、経営企画担当)

1回の購入での平均注文額を高めることで、売上を効率的に増やせます。関連商品提案やまとめ買い施策が有効です。

  • ECシステムまたはGA4の収益レポートで確認

リピート率(関連担当:CRM担当、カスタマーサクセス担当)

一度購入したユーザーが再度購入する割合です。LTVの向上や顧客との関係維持のために注視する必要があります。

  • CRMや会員管理システムでの再購入回数を分析

まとめ

ECサイトを成長させるためには、単に「売れた・売れなかった」だけでなく、「なぜ売れたのか」「どこが課題か」を数値で把握することが重要です。

KGIとKPIを組み合わせてモニタリングし、データに基づく改善を継続していくことで、効率よく成果を上げられるサイトへと育てていきましょう。

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