広告を載せる?載せない?経営者のためのメディアの収益設計

オウンドメディアを運営していると、「せっかくだから広告収入も得られないか」と考えることがあるかもしれません。
実際に、ブログや情報サイトなどでは広告掲載によるマネタイズが広く行われています。
しかし、企業のオウンドメディアにとって、広告を載せることが本当に正解なのでしょうか。
この問いには、目的やビジネスモデル、読者層によって異なる答えがあります。
この記事では、広告掲載のメリットとリスク、そして他の収益設計の選択肢について整理し、自社に合ったメディアの収益戦略を考える手がかりを提供します。
まず整理したい:広告で収益化するとはどういうことか
広告収益と聞くと、多くの場合は次の2つの方法を指します。
- ディスプレイ広告(Google AdSenseなど)
サイトの空きスペースに表示される画像広告やテキスト広告。
広告を表示した回数やクリックした回数に応じて報酬が発生します。 - アフィリエイト広告(成果報酬型)
特定の商品やサービスの紹介リンクを設置し、ユーザーが経由して購入・登録などをすると報酬が発生します。
いずれも、PV数が多いほど収益も増えやすくなる構造です。
広告を載せるメリットと向いているケース
メリット | 内容 |
---|---|
継続的に収益が発生する | 記事が読まれ続ける限り、広告からの収益が入る可能性がある |
サイト規模を活かせる | PVが多い場合、クリック型広告でも一定の金額を生み出せる |
広告主と提携しやすい | 特定ジャンルに特化したメディアであれば、タイアップ広告も検討可能 |
このような収益化は、以下のようなメディアに向いています。
- コンテンツ量が豊富で検索流入が多い情報型サイト
- BtoC寄りの商材や生活密着型テーマを扱うメディア
- 収益目的の独立メディア(事業としてメディア単体で収益を出したい場合)
企業のオウンドメディアで広告を載せるときの注意点
企業が自社のブランディングや集客を目的に運営しているオウンドメディアにおいては、広告掲載には注意が必要です。
注意点 | 内容 |
---|---|
ブランドイメージの毀損 | 自社の意図しない他社広告が表示されるリスクがある |
離脱率が上がる可能性 | 広告クリックによって他サイトに移動され、CVが遠のく |
本来の目的とズレる可能性 | 集客や信頼構築が目的だったはずが、広告収益に引っ張られる |
特に、自社のサービスを紹介する記事の隣に競合他社の広告が表示されてしまうケースもあり、設計には細心の注意が求められます。
広告以外の収益設計の選択肢もある
広告を載せない、もしくは補完的に位置づける場合、次のような方法でオウンドメディアを収益化することも可能です。
手法 | 概要 | 向いているケース |
---|---|---|
サービスの直接販促 | 自社サービスへの問い合わせや資料請求につなげる | BtoB、受託サービス型 |
会員制・サブスクモデル | 一部コンテンツを有料化し、継続課金 | 業界専門性が高い場合 |
電子書籍・PDF販売 | 記事をまとめて有料販売 | ノウハウ型コンテンツに強みがある場合 |
スポンサー協賛 | メディア趣旨に共感する企業からの支援 | 業界コミュニティ型メディア |
セミナー・イベント連携 | メディア読者を対象にリアルやオンラインで収益化 | 教育・啓発要素があるテーマ |
これらの方法は、広告よりも自社との親和性を保ちながら、信頼や関係性を損なわずにマネタイズできるという特徴があります。
よくある誤解と本当のところ
- 広告を載せればすぐに収益が出るのでは?
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広告収益は1PVあたり0.2〜0.5円程度が一般的です。月間1万PVでも数千円程度にとどまる場合が多く、規模がないと収益化は難しいです。
- 無料メディアなんだから、広告くらい載せてもいいのでは?
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商用メディアであっても、読者は無意識にメディアの姿勢や世界観を評価しています。広告があることで離脱や不信感につながることもあります。
- 広告以外のマネタイズはハードルが高いのでは?
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導線設計やコンテンツの深度によっては、資料請求やオンライン相談のほうが広告よりも高単価で成果につながりやすいケースもあります。
まとめ|収益化の方法は「目的」と「読者」で決まる
広告を載せるかどうかは、メディアの目的と読者との関係性によって判断するべきことです。
PVが多く、情報提供型メディアとして独立性を重視する場合は広告も選択肢になりますが、ブランド構築や顧客獲得を主眼にしているオウンドメディアでは慎重に検討する必要があります。
広告ありきではなく、自社に合った収益設計を考えてみてはいかがでしょうか。

お困りの際はぜひ一度ご相談ください。専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。