相談者:ホームページを強化したいけど、何から始めればいいのやら。
井水:どこから手をつければいいか分からないってお悩み、よくお聞きします。
導入:ウェブサイト、何を手入れすれば成果が出るの?
「ウェブサイトを手入れする」と言われても、やるべきことが多すぎて戸惑う中小製造業の経営者は多いです。
そもそもホームページを運用するうえで明確な目標がないと、何を改善すべきか、どのように効果を測定すればいいのか分からないままになってしまいます。
この記事を読むメリット
・ウェブサイトの「目標」を明確に設定するポイントが分かる
・成果を出すためにまず注力すべき指標を理解できる
・具体的な行動を後押しするワークシートを活用できる
3億円以下規模の製造業は、何を目指してホームページを運用すればいいのか?
中小製造業のウェブサイトは作ったものの、「運用目的や目標がない」ままになっているケースが多く見られます。
ところが目標がなければ、次のような問題が起こりがちです。
何をすればいいのか分からない
時間とお金だけが消費され、成果が測れない
効果測定ができず、改善の方向性も定まらない
モチベーションを維持できず、サイトが放置される
一方で、目標を設定すると、
やるべきこと(タスク)が明確になる
効果測定が可能となり、改善策が打ちやすい
結果が数値化できるので、社内のモチベーションが保ちやすい
ウェブサイト運用の「羅針盤」とも言える目標設定が、成果を出す第一歩なのです。
ウェブサイトの目標とすべき2つの数値指標
「では、具体的にどんな目標を立てればいいのか?」
ウェブサイトを通じて成果(=受注や問い合わせ)を得るために、まず注目してほしいのが2つの指標です。
アクセス数:ウェブサイトに訪れる人(訪問者)の数
問い合わせ率(コンバージョン率):アクセス数のうち、問い合わせや見積もり依頼など具体的な行動を起こす人の割合
最終的な成果は、以下の式で表せます
アクセス数 × 問い合わせ率 = 問い合わせ数
いずれの数値を高めるか、あるいは両方高めるかでサイト運用の戦略が変わってきます。
まずは目指せ!月間アクセス数1000件
うちのサイト、どれくらい人が来ているのか見たことがない…
どの会社も最初はそうです。
まずは無料で使えるGoogleのアクセス解析ツールを入れて、現状を把握してみましょう。
実は、多くの製造業サイトは月間アクセス数がかなり少ないケースがほとんどです。
そこで、最初の目安としておすすめなのが、「月間アクセス数1000件」を目標にすること。
ウェブマーケター井水の経験談
「これまで200社以上の製造業ウェブサイトをサポートしてきた経験から言うと、月間アクセス数1000件を超えてくると、問い合わせや見積もり依頼など具体的な成果が出始める企業が多いです。
もちろん業種や取り扱う製品のニッチ度によって違いはありますが、一つのマイルストーンとして設定すると分かりやすいと思います。」
アクセス数を増やす方法
- SEO対策:検索エンジンで上位表示されるための施策
- コンテンツマーケティング:ブログや事例紹介を定期的に更新して情報発信
- ウェブ広告:リスティング広告やディスプレイ広告などで、予算をかけて集客
などがあります。
目標設定ワークシート:まずは数字を書き出してみよう
以下は、読者の皆さんが自社のウェブサイトの「現状」と「目標」を把握しやすいように作成したワークシートです。
実際に印刷して書き込んでもよし、エクセルやGoogleスプレッドシートで管理してもよし。
大事なのは数字を具体的に可視化し、達成したい時期を明確にすることです。
現状( 年 月) | 目標( 年 月) | |
---|---|---|
月間アクセス数 | (例)1000件 | |
問い合わせ率%(お問い合わせ数/アクセス数) | (例)1% | |
問い合わせ数 | ||
受注件数 | ||
受注内容 |
このワークシートを活用することで、「いつまでに、どの程度の数字を達成し、それに向けてどの施策を行うのか」が明確になります。
数字を使って目標を示すと、社内のメンバーとも共有しやすく、モチベーションも保ちやすくなるはずです。
まとめ:目標が明確なら、成果への道筋も見えてくる
年商3億円を目指す製造業が、ウェブサイトで成果を出したいなら、まずはアクセス数と問い合わせ率という2つの指標に注目してみましょう。
特にアクセス数が少ないサイトであれば、「月間アクセス数1000件」を最初の目標に設定することで、どんな施策を打てばいいのかが明確になります。
ポイントまとめ
- ウェブサイト運用は目標がなければ「羅針盤なしの航海」と同じ
- 「アクセス数 × 問い合わせ率= 問い合わせ数」の式を意識
- まずはアクセス数1000件を目安に、少しずつ数字を伸ばしていく
- ワークシートで現状と目標を書き出し、施策と期限を明確にしよう
次のアクション:
1. アクセス解析(Googleアナリティクスなど)を導入・確認して、現在のアクセス数を把握する
2. ワークシートを活用し、月間アクセス数や問い合わせ率の目標を立てる
3. SEO・コンテンツ・広告など、優先度の高い施策を実行し、進捗を定期チェックする
「目標設定や施策の優先度について詳しく知りたい」「具体的に何をどう変えればアクセス数が増えるのか教えてほしい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。