オウンドメディアのイベント・セミナー開催による収益化 ― 企画・集客・マネタイズの実践設計

オウンドメディアのイベント・セミナー開催による収益化 ― 企画・集客・マネタイズの実践設計
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コンテンツをリアルな価値に変える手段

オウンドメディアを運営していると、「このテーマ、もっと直接伝えられたら」「記事だけでは伝えきれない」という場面が出てきます。
そんなときに選択肢となるのが、イベント・セミナーの開催です。

記事や動画と違い、双方向でコミュニケーションが取れる点、ファンや見込み客と関係を深められる点が最大の特長。
収益化の手段としてはもちろん、ブランディング・リード獲得にもつながります。

イベント・セミナー開催とは?

ここで言う「イベント・セミナー」とは、オウンドメディアの読者や関係者を対象に、リアルタイムで開催する情報発信・交流の場を指します。

開催形式の例

形式特徴最近のトレンド
オンラインセミナーZoomやYouTube Liveなど。コストが低く、参加者のハードルも低い「録画+アーカイブ販売」「チャット交流型」などが人気
オフラインイベントリアルな場で交流・体験できる。地域密着型にも向く「小規模・対話重視」のミートアップ形式が増加中
ハイブリッド開催現地+配信で両立。費用や労力は大きいが幅広い層に届く地方開催の補完としてオンライン拡張も有効

「リアルな場で会える・話せる」体験は、記事やSNSでは代替しにくい価値として、再評価されています。

イベント・セミナー開催のメリットとデメリット

メディア側と参加者側からみたメリットとデメリットをみてみましょう。

視点メリットデメリット
メディア側収益化+認知向上+読者接点の強化
既存コンテンツの再活用がしやすい
企画・集客・当日対応など、手間と運営負荷が大きい
参加者側質問や交流ができ、情報を深く理解できる
登壇者と“つながり”が持てる
日程や時間の都合で参加しづらいこともある

イベント・セミナーの申込数最大化戦略

企画内容のポイント:誰の、どんな課題を解決するか?

  • 「●●を始めたい人向け」など、具体的なターゲット設定
  • 読者からよくある質問・記事で人気だったテーマから逆算
  • 最新トレンドより「現場で困っていること」にフォーカスした企画が集客力高め

登壇者の選定:自社だけで完結しないのが成功の鍵

登壇者タイプメリット
自社社員(専門職)自社ブランド・信頼性をアピールできる
外部専門家中立性と話題性、SEOやSNS集客にも有利
顧客/ユーザーリアルな声が刺さる。ストーリー性が生まれる

社内に登壇者がいない場合は、協業先・パートナー企業・既存顧客に声をかけてみましょう。

ゴール設定:何を得られれば“成功”か?

  • ブランディング:SNSで話題になった/視聴数が多かった
  • リード獲得:申込者に後日商品案内ができる
  • 収益化:参加費で収益が出た/アーカイブ販売につながった

目的が曖昧だと設計も集客もブレます。ゴールから逆算して構成を組むのが鉄則です。

マネタイズはどこで行うのか?

イベント・セミナーの収益化方法は「事前の参加費」だけではありません。
目的に応じて複数の導線を設計しましょう。

モデル概要向いているケース
有料セミナー開催1,000円〜5,000円程度で直接課金内容に専門性/独自性がある場合
無料セミナー+後日販売無料開催 → アーカイブ販売や電子書籍・商品販売につなげるファン層を育てたい・間口を広げたい
スポンサー収益イベント内に協賛企業の紹介枠を設ける業界メディア/地域メディアなどで有効

※参加費を設定する場合は、無料との差別化(資料特典・限定公開など)も合わせて伝えましょう。

よくある質問

イベントの集客は何日前から始めるべき?

最低でも2〜3週間前が目安。週1回程度のSNS発信やメルマガで継続的に露出を。

有料セミナーに人が集まるのか不安です。

内容+登壇者の信頼性+特典提示で申し込み率は変わります。まずは“少額有料”でトライを。

オンライン開催で使いやすいツールは?

Zoom(ウェビナー)が主流です。申込管理はPeatixやDoorkeeperなどが便利です。

イベント・セミナ当日の運営体制はどれくらい必要?

登壇者+司会進行(兼タイムキーパー)+技術補佐(配信確認)が最低限。慣れるまでは3人体制が安心です。

まとめ:イベント・セミナーは“信頼の深度”を生む収益化モデル

イベントやセミナーは、オウンドメディアの価値を“人と人の接点”に変える機会です。
最初から大規模なものを目指さず、小規模・1テーマ・社内登壇のみでも十分スタートできます。

まずは一度、自社メディアの読者に向けて企画を立て、1回開催してみてはいかがでしょうか?

ウェブマーケター

お困りの際はお気軽にお問い合わせください。専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。

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