ブランドミーニングを社内ワークショップで作り込む方法(ワークシート付き)

ブランドミーニングを社内ワークショップで作り込む方法(ワークシート付き)
目次

はじめに

ブランディングを強化するフレームワークCBBEモデルでは4ステップを通じて顧客視点でブランドの価値を捉えます。
ここではその2番目のステップ、ブランドミーニングをワークショップ形式で作り込む方法を紹介します。

ブランド構築のステップ目的
1. ブランドアイデンティティを確立する認識してもらう
想起してもらう
2. ブランドミーニングを構築する機能的・感情的な意味付け
3. ブランドレスポンスを創出するユーザー体験と感情的な反応
4. ブランドリレーションシップを構築する深い絆とロイヤルティの形成

ブランドミーニングとは

ブランドミーニングとは、そのブランドが顧客や社会にとってどのような意味を持つか、どのような価値観や感情、ストーリーを連想させるか、という内面的・意味的な側面に焦点を当てた概念です。

ブランドミーニングを構築することにより、顧客がブランドに対して抱く共感、愛着、自己表現といった深いレベルでの繋がりを生み出す源泉となります。なぜそのブランドを選ぶのか、という理由の核心部分に関わるからです。

実際に作成するには、顧客にどんな価値を提供しているかを洗い出した上で、作成します。

ワークショップ形式でブランドミーニングを作成できます

このページでは、ワークショップ形式で、ブランドが持つ独自の「意味」や「価値」を深く理解し、共感・共有できる核となる考え方を言語化していきます。
下記ワークシートのの問いについて、まずは個人で考えを書き出し、その後グループで共有・議論し、考えを深めてご利用ください。

ウェブマーケター

なお、専門家にワークショップの進行を依頼することも可能です。ご相談ください。

ワーク1:ブランドの現在地を知ろう (目安:15分~)

このワークの目的:ブランドの現状について共通認識を持ちます。

私たちが提供している製品やサービスの中で、最も「私たちのブランドらしい」と感じるものは何ですか?

 
 
 

私たちが提供している製品やサービスの中で、最も「私たちのブランドらしい」と感じるものは何ですか? その理由は?

 
 
 

お客様(顧客)は、私たちのブランドのどのような点に最も価値を感じてくれていると思いますか?(推測でOK)

 
 
 

ワーク2:理想のお客様を確認しよう(目安:20分

このワークの目的:ブランドが価値を届けたい主要な顧客像を具体化します。

お客様(顧客)は、私たちのブランドのどのような点に最も価値を感じてくれていると思いますか?(推測でOK)

年齢/性別
職業/ライフスタイル
価値観/興味関心
抱えている悩み/課題
求めているもの/理想
 

その理想のお客様は、私たちのブランド(または類似の製品/サービス)にどのような期待をしているでしょうか?



ワーク3:提供価値を話し合う (目安:30分

このワークの目的:ブランドがお客様にどんな提供を提供しているかを多角的に洗い出します。

機能的価値:私たちの製品/サービスは、お客様のどんな問題を解決し、どんな具体的な便益を提供していますか?


 

情緒的価値:私たちのブランドは、お客様にどんなポジティブな感情(喜び、安心、興奮、共感など)を与えていますか?



自己表現価値:お客様は、私たちのブランドを持つ/利用することで、どのように自分を表現できますか?(例: おしゃれな自分、賢い選択をする自分、社会に貢献する自分など)


 

社会的価値:私たちのブランドは、社会全体に対してどのような良い影響や意味を与えていますか?(例: 環境配慮、地域貢献、文化の継承など)



ワーク4:ブランドアイデンティティの要素 (目安:20分

このワークの目的:ブランドを構成する様々な要素から、ブランドらしさを探ります。

製品としての側面:私たちの製品/サービスを特徴づけるキーワードは何ですか? (品質、革新性、デザイン、使いやすさなど)

 

組織としての側面:私たちの会社/組織が大切にしている文化や価値観は何ですか?


 

パーソナリティとしての側面:もし私たちのブランドが「人」だとしたら、どんな性格だと思いますか? (誠実、親しみやすい、情熱的、洗練されているなど)


 

シンボルとしての側面:私たちのブランドを象徴するもの(色、ロゴ、形、キャラクター、ストーリーなど)は何ですか?

 

ワーク5:ブランドストーリーの種を探す(目安:20分

このワークの目的:ブランドの背景にある物語や想いを探り、共感の源泉を見つけます。

私たちのブランドや事業は、どのような想いやきっかけで始まりましたか?



これまでの歩みの中で、特に印象に残っている出来事(挑戦、成功、失敗など)は何ですか? そこから何を学びましたか?



私たちが、このブランドを通じて最終的に実現したい世界や、お客様に届けたい未来はどのようなものですか?



ワーク6:私たちのブランドミーニングを言語化する(目安:30分

このワークの目的:これまでの議論を踏まえ、ブランドの核となる意味や価値観を言語化します。

個人ワーク
これまでのワークシートを振り返り、私たちのブランドが最も大切にすべき「意味」「価値観」「約束」を表すキーワードを、思いつく限り書き出してください。

 

グループワーク
グループ内で各自が書き出したキーワードを共有し、議論してください。その上で、特に重要だと共感できるキーワードやフレーズを3〜5個に絞り込みましょう。

 

グループワーク
絞り込んだキーワード/フレーズをもとに、私たちのブランドミーニング(ブランドが提供する核となる意味や価値観)を表現する一文、または短いステートメントを作成してみましょう。

私たちのブランドは、[ どのような価値観に基づき ]、[ 誰に対して ]、
[ どのような独自の意味や価値を提供し ]、[ どのような状態を実現する ] 存在である。





ご利用にあたっての注意点

  • 貴社の状況に合わせて質問内容や時間配分を調整してください。
  • 所要時間は短めに記載しています。時間を調整してご利用ください。
  • 各ワークの後には、グループでの共有や議論の時間を十分に確保しましょう。
  • 多様な意見を出し合い、共感できるポイントを探るプロセスを大切にしましょう。
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株式会社エスファクトリーでは、ウェブ集客の専門家としてブランディング策定を行っています。個別相談やワークショップの進行依頼などご希望の方は、ご相談ください。

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