【ノンデザイナー向け】ユニバーサルデザイン基本編~みんなに優しいウェブサイト簡単チェックリスト~

ウェブサイトは、会社の顔であり、大切な情報発信の場です。
でも、せっかく作ったサイトが、実は一部の人にとっては「文字が小さくて読めない」「どこをクリックすればいいか分かりにくい」といった理由で、敬遠されてしまっているとしたら、非常にもったいないですよね。
そこで大切なのが「ユニバーサルデザイン」という考え方です。
「年齢や体の状態、パソコンが得意か苦手かなどに関わらず、できるだけ多くの人が分かりやすく、使いやすいウェブサイトを目指しましょう」ということです。
重要なのは「自分には当たり前に見える・使える」が、他の人にとってもそうとは限らない、という想像力を持つこと。
例えば、視力が弱い方、色の見え方が違う方、高齢の方、一時的にマウスが使えない方など、様々な状況の人がサイトを訪れる可能性があります。
「みんなに優しい」サイトを作ることは、より多くのお客様候補に情報を届け、機会損失を防ぐだけでなく、会社の信頼性やイメージアップにもつながります。
「使う人のことを考えている」姿勢は、きっとお客様にも伝わるはずです。
この記事では、専門知識がなくても、自社サイトが「みんなに優しいか」、特に「自分だけの見やすさ」になっていないかを簡単にチェックできるリストをご用意しました。
▼ デザイナー向けチェックリスト
【デザイナー・制作者向け】実装前に確認!Webアクセシビリティ実践チェックリスト (WCAG準拠) 改訂版
みんなに優しいウェブサイト 簡単チェックリスト
専門知識がなくてもご安心を。
「自分は大丈夫だけど、他の人はどうかな?」という視点で、以下の項目をチェックしてみてください。
見えやすさ・わかりやすさ
チェック項目 | なぜ大切か? | どう見るか? |
---|---|---|
□ 文字は小さすぎない? | 自分には読めても、視力が弱い方や高齢の方には小さすぎて読めないかもしれません。 | スマートフォンで見た時に、わざわざ拡大しなくてもストレスなく読めるか? |
□ 背景と文字の色は見やすい? | おしゃれに見える配色でも、コントラストが低いと多くの人にとって読みにくいことがあります。 | 淡い色の背景に白い文字など、パッと見て読みにくい組み合わせはないか?(特に注意書きなど) |
□ 写真や図に頼りすぎていない? | 重要な情報が画像の中にしかないと、それが見えない人には全く伝わりません。 | もし写真や図がなくても、文章だけで最低限必要な情報が理解できるか? |
□ 色だけで情報を区別していない? | 色の区別がつきにくい人もいます。色だけの違いでは情報が伝わりません。 | 「赤色が必須項目」など、色以外(例:「必須」という文字)でも分かるようになっているか?グラフなども同様。 |
操作しやすさ
チェック項目 | なぜ大切か? | どう見るか? |
---|---|---|
□ ボタンやリンクは押し(クリックし)やすい? | 小さすぎたり隣と近すぎたりすると、手が震える方や指での操作が苦手な方は押し間違えてしまいます。 | スマートフォンで指でタップする時、狙いやすく、間違って隣を押しそうにならないか? |
□ サイト内で迷子にならない? | 初めて訪れた人は、今どこを見ているか分からないと不安になり、離脱してしまいます。 | どのページにも共通のメニューがあるか?ページタイトルは分かりやすいか?トップページには簡単に戻れるか? |
□ 問い合わせフォームなどは入力しやすい? | 入力項目が多すぎたり、どこがエラーか分かりにくかったりすると、途中で諦めてしまう人がいます。 | どの項目に何を入力すればいいか明確か?必須項目は分かりやすいか?エラーが出た時に、どこを直せばいいか分かりやすく表示されるか? |
チェック結果で「いいえ」が多かったら?
もし「いいえ」にチェックが入った項目があれば、それは改善のチャンスです。
「自分は大丈夫だったのに…」と感じる項目こそ、他の誰かにとっての使いにくさが見つかった証拠かもしれません。
すべてを完璧にする必要はありませんが、明らかに多くの人が困りそうな項目や、比較的簡単に直せそうな項目から、見直しを検討しましょう。
まとめ
「自分にとっての見やすいは、だれかにとっての見にくいかもしれない」。
この視点をもって自社のウェブサイトを訪れる様々な人のことを想像することが、「みんなに優しい」サイトへの第一歩です。
ウェブサイトは、あなたとお客様をつなぐ大切なコミュニケーションツール。小さな配慮の積み重ねが、お客様からの信頼と、ひいてはビジネスの成長につながります。
まずは、チェックリストを試して見ては如何でしょうか。


お困りの際はぜひ一度ご相談ください。専門家と一緒に作業すれば、余計な遠回りをせずに成果へ近づけるはずです。