ユーザビリティとは何か、その3つのポイントと調べ方

ユーザビリティとは何かその3つのポイントと調べ方
ウェブマーケター

こんにちは。ウェブマーケティングの専門家、井水です。

「このアプリ、分かりやすくて使いやすい!」と感じることはありませんか。

一方、「ボタンがどこにあるか分からない……」とイライラした経験もあるかもしれません。

こうした「使いやすさ」を考えるときに大切なのが、ユーザビリティという言葉です。

ウェブマーケター

ここでは、ユーザビリティの3つのポイントと、企業や研究者がどのように調べているかをやさしく紹介します。

目次

ユーザビリティとは

ユーザビリティとは、アプリやウェブサイト、ソフトウェアなどを使うときに、どれだけ分かりやすく、効率よく、満足して使えるかという考え方です。

たとえば、操作が簡単かどうか、すぐに覚えられるかどうか、楽しく使えるかどうかなどがポイントになります。

 

ユーザビリティの3つの要素

学習容易性 (Learnability)

初めて使うときに、どれだけ簡単に基本的な操作を覚えられるかを指します。

初めてゲームをするとき、チュートリアルが分かりやすいと、そのゲームをすぐ楽しめますよね。そうした「すぐ覚えられるか」が学習容易性です。

効率性 (Efficiency)

操作に慣れてきたとき、どれだけ効率よく作業が進められるかを示します。

たとえば、宿題に使うアプリがあって、同じ操作を何度もやるのにあまり時間がかからないなら効率性が高いといえます。

満足度 (Satisfaction)

使っていて、「これ楽しい!」「便利!」と感じるかどうかです。

ユーザー(使う人)が気持ちよく操作できるか、ストレスなく使い続けたいと思うかも、重要なポイントになります。

ユーザビリティを調べる方法ヤコブ・ニールセンのユーザビリティ要素

ヤコブ・ニールセンは、ユーザビリティの世界でとても有名な専門家です。彼は「ユーザビリティを評価するとき、以下の5つの要素を見たほうがいいよ」と提案しています。

学習容易性(Learnability)

アプリやサイトを初めて使うとき、すぐに基本的な操作が分かるかどうかです。

たとえばゲームで言えば、チュートリアルがしっかりしていて、数分で遊び方を覚えられるか、といったイメージです。

効率性(Efficiency)

慣れた後、どれだけ効率よく作業や操作を進められるかです。

たとえば、宿題用アプリを使うとき、2回目以降はサッと答えを入力できるなら効率性が高いといえます。

記憶容易性(Memorability)

しばらく使わない期間があったあと、再び使うときに操作方法を思い出しやすいかです。

あるアプリを1か月使わなかったのに、久しぶりに開いたらすぐ使いこなせるなら、この要素が優れています。

エラー(Errors)

使っているときに間違いを起こしやすいか、その間違いが大きな問題になるか、間違いから直すのが簡単かどうかを指します。

もしボタンが変なところにあって押し間違いしやすいとしたら、エラーのリスクが高い設計です。

満足度(Satisfaction)

使っていて「快適だな」「面白い!」「分かりやすい!」など、気分よく使えるかどうかです。

長く使ってくれるか、友達に勧めたくなるかどうかにも影響します。

ユーザビリティを調べる方法

ユーザビリティを調べるときには、定性的(数字でなく観察やインタビューを重視)と、定量的(数字を取って分析)という2つの方向から見ることが多いです。

定性的な方法

  • ユーザビリティテスト
    実際のユーザーにアプリやサイトを使ってもらい、操作している様子を観察します。どこで迷うか、どんな表情をするかを見ることで、学習容易性やエラーの起きやすさなどが分かります。
  • インタビューやアンケート
    使用後に「どこが分かりにくかった?」「エラーは起きた?」といった感想を聞いて、満足度や記憶容易性の問題を把握します。

定量的な方法

  • 時間や成功率の計測
    「初めて操作するときに何秒かかったか」「エラーは何回起きたか」など数字で見ます。学習容易性や効率性を評価しやすいです。
  • SUS(System Usability Scale)
    簡単なアンケートで「分かりやすいと思う」「複雑だと思う」のように点数をつけてもらい、全体の使いやすさを数値化する仕組みです。
  • アクセス解析
    ウェブサイトなら、どのページで多くの人が離脱しているか、どのボタンがクリックされていないかを数字で見られます。エラーや満足度に結びつく問題点を探しやすいです。

まとめ

ユーザビリティとは、「使いやすさ」を総合的に表す言葉で、ヤコブ・ニールセンは以下の5つの要素を強調しています。

  1. 学習容易性
  2. 効率性
  3. 記憶容易性
  4. エラー
  5. 満足度

企業やデザイナーは、使う人が「これ簡単に操作できる!」と感じたり、「もう一回使いたい!」と思ってくれるように、これらの要素をもとに定性的・定量的な調査を行ってサイトやアプリを改良しています。

ウェブマーケター

もしみなさんも将来アプリやサイトを作るときには、ヤコブ・ニールセンの視点を頭に入れて、より多くの人が快適に使えるよう工夫してみてください。やり方がわからないなど、お困りの際はお気軽にお問い合わせください

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