CTAとは? 学生さんにもわかるようにやさしく解説


こんにちは。井水です。
私は企業のウェブサイト運営やデジタルマーケティングをサポートしている専門家です。
今回は「CTA」という言葉について、学生さんにもわかるようにやさしくお話ししますね。
CTAとは、なに?
CTAとは、英語で「Call To Action(コール・トゥ・アクション)」の略です。
日本語にすると「行動を呼びかける」という意味で、企業がホームページや広告で、お客さんにしてほしい行動を促すための仕掛けのことを指します。
ホームページを見ている人に対して、
- 「資料をダウンロードしてください」
- 「今すぐ申し込みしよう」
- 「お問い合わせはこちら」
といったボタンやリンクを見たことがあると思います。これがCTAです。
「このボタンを押すとあなたにとっても良いことがあるよ!」という気持ちを込めて、企業はCTAをわかりやすくデザインしています。
どんなCTAがあるの?
企業が設定するCTAは、業種や目的によってさまざまです。
下の表に、よく使われるCTAの例をまとめてみました。
CTAのパターン | 具体例 | 目的・メリット |
---|---|---|
購入ボタン | 「カートに入れる」「今すぐ購入する」 | すぐに商品を買ってもらうことで売上につなげる。 |
資料ダウンロード | 「無料で資料をダウンロード」「カタログを見る」 | 商品やサービスの詳しい情報を入手してもらい、興味を高めてもらう。 |
お問い合わせフォームへの誘導 | 「お問い合わせはこちら」「相談する」 | 直接話し合いをして、疑問を解消しながら契約につなげる。 |
会員登録・メルマガ登録 | 「新規会員登録」「メールで新着情報を受け取る」 | 継続して情報を送り、お客さんとの関係を深める。 |
SNSのフォロー | 「Twitterをフォロー」「Instagramをチェック」 | お客さんとSNSでつながることで、商品やサービスをアピールしやすくなる。 |
CTAを設定するとき、大切なのは「どんな行動をしてもらうと、お客さんも企業もハッピーになるか」を考えることです。
CTAを考えるときに企業がやっていること
CTAを設置するとき、企業のマーケティング担当者はこんな工夫をします。
- ボタンの色や大きさを工夫する
目立つ色(オレンジや赤など)を使い、クリックしやすい大きさに調整します。 - わかりやすい文章を書く
「今すぐ登録!」や「無料で読む」など、短く行動をうながす言葉を使うことが多いです。 - テストをくり返す
Aという色のボタンとBという色のボタン、どちらがクリックされるか比べたりして、より効果の高いCTAを見つけます(A/Bテストといいます)。
CTAとコンバージョンの違い
以前お話しした「コンバージョン(CV)」は、企業が「ホームページで達成したいゴール」のことでした。
CTAは、そのコンバージョンを起こすための「具体的な行動の呼びかけ」とも言えます。
- コンバージョン(CV) :ゴール(例:購入・問い合わせ・登録など)
- CTA :ゴールへ導くための行動ボタン(例:「今すぐ購入する」ボタンなど)
CTAを押してもらえたら、コンバージョンへ一歩近づくイメージですね。
CTAを決めたら費用も考えよう
企業では、「1件のコンバージョンを獲得するために、いくらくらい費用をかけてもいいか」を考えることがあります。
たとえば、
- 「1人が資料をダウンロードしてくれたら、500円まで広告費をかけよう」
- 「1人が商品を買ってくれたら、1,000円までなら広告費OK」
こういった数字を「CPA(Cost Per Acquisition)」や「CPC(Cost Per Conversion)」などと呼ぶこともあります。
CTAで行動をうながすだけでなく、費用対効果(お金をかけた分だけ得られる成果)も計算しながら戦略を立てていくのが企業のやり方です。
まとめ
- CTA(Call To Action):お客さんに「これをやってみよう!」と呼びかける仕掛け。
- 事例:購入ボタン、資料ダウンロード、問い合わせフォーム、SNSフォローなど。
- 企業の工夫:ボタンの色や大きさ、文章を調整して、クリックされやすいデザインにする。
- コンバージョンとの関係:CTAはコンバージョン(ゴール)へ導くための行動ボタン。
- 費用戦略:CTAを決めたら、1件あたりいくらまで費用をかけられるかを考えて、広告やサイト運営に予算を使う。
CTAをしっかり考えてホームページを作ると、企業もお客さんも「やりたいこと」がハッキリして、双方がハッピーになれます。



あなたも、もし自分でサイトやブログを作る機会があったら、「このボタンを押してもらいたいな」みたいにCTAを考えてみると面白いですよ!
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