Webサイトを作ってみたはいいものの、どんなコンテンツなら集客につながるのかまったくアイデアが浮かびません。
キラーコンテンツとは聞きますが、実際のところネタ探しってどう進めればいいんでしょう?
それは多くの方が悩むポイントですね。私がこれまでにサポートしてきた企業さんでうまくキラーコンテンツが作れた3つのパターンを紹介します。
ぜひ一つずつチェックして、あなたのサイトに最適なネタを見つけてみてください!
3つの題材|“顧客視点”をしっかり描くことで共感を呼ぶ
今回ピックアップする3つの題材は、いずれも“顧客側がどんな悩みを持ち、どのようにその悩みが解消されていったのか”を軸に語ることで説得力を高められます。
一方的に「これが役立ちます」とアピールするだけではなく、「顧客が実際にどう感じたのか?」を追体験させるのがポイントです。
題材 | 概要 |
---|---|
顧客が体験した「キラートーク」の追体験 | 営業や販売員が実際に使った強力な言葉が、 |
ユーザーインタビュー | 商品やサービスを使った顧客本人の声を集める。 |
開発ストーリー | 商品・サービスがどのように生まれたかを、顧客ニーズとの関係で語る。 |
1. 顧客が受け取った“キラートーク”の追体験
—どんな言葉が購入の決め手になったのか
「営業や販売員が実際に使った印象的な言葉」を、そのまま営業サイドが語るのではなく、「顧客がどう悩んでいて、その言葉を聞いたときに何を感じ、どう気持ちが変わったのか」を中心に描くのがポイントです。
読者は“もし自分がその顧客と同じ状況だったら”と想像しやすくなり、強い共感や興味を持ちやすいでしょう。
よい例
ある製造業が「発注先を迷っていた購買担当が、営業マンのある一言で決断した」エピソードを顧客視点でストーリー化。
・発注時、どのようなことに不便を感じていたのか
・営業マンが購買担当のストレスをどう拾い上げ、どんな言葉をかけたのか
・それを受けて購買担当は何に安心し、契約へ踏み切ったのか
…という流れを具体的なエピソードで示したところ、読者が“自分事”として捉えやすくなりました。
また関連するワードでの検索ニーズを調べ対策したことで、検索流入も継続して獲得できるコンテンツになりました。
悪い例
営業の視点から「これを言えば売れる!」といったフレーズのみを羅列。
読者は「どんな人に?どんな場面で?どう響くの?」と疑問を感じ、むしろ不信感や“押し売り”イメージを持ちやすいです。
ポイント:
- 顧客の悩みや不安(いつ・どこで・どんな状況)が明確か
- その言葉を聞いて、顧客はどんな気付きや安心を得たのか
- 購入後の変化や満足度まで描くと説得力が増す
2. ユーザーインタビュー —実際の利用者が語る“ビフォーアフター”
ユーザーインタビューは、実際の利用者にフォーカスした王道の手法です。
ただし、顧客の視点をしっかり押さえて、「どんな悩みを解決したかったのか」「なぜ他社ではなくこのサービスを選んだのか」「実際に使ってみてどう変化したのか」を具体的に示すことが重要。
よい例
製造業が取引先であるメーカーの購買にインタビュー。
・どのような経緯で取引探しに至ったのか
・なぜ弊社を選んだのか、そのとき他に検討していたものは何か
・取引してみて、どこが変わった…など
数字やリアルな生活エピソードを交えて具体的に語ってもらい、「自分と同じ境遇だ」「こういう状況ならできるかも」と読者の共感を大きく引き出しました。
悪い例
「楽しかったです」「おすすめですよ」など、感想が抽象的すぎて、利用者が何を悩んでいたのか、どう解決したのかがわからないインタビュー。読者は「それ、本当に効くの?」と懐疑的になる。
ポイント:
- 具体的な悩み・課題を聞き出す(時間不足、コスト面など)
- 他社との比較や導入前の苦労も含め、選択過程を明確に
- 数字やエピソードでビフォーアフターをリアルに示す
3. 開発ストーリー
—顧客ニーズを軸にした“ものづくり”の舞台裏
開発ストーリーは、ユーザー視点との関わりをアピールできる貴重なチャンスです。
「どういう顧客の声を取り入れて改良したのか」「最初は◯◯に失敗したけれど、ユーザーのフィードバックで改善した」など、顧客ニーズを軸にした開発のプロセスがしっかり見えると、読者は「自分の要望も大切にしてくれるブランドなんだ」と感じやすくなります。
よい例
あるアプリ開発チームが「ユーザーの要望がきっかけでUIを大幅変更」した経緯をブログで連載。
・最初のリリース時に多かった不満(ボタン配置がわかりにくいなど)
・具体的なユーザーアンケートやレビュー内容
・それを受けてどのように設計を見直したか
…などを詳細にまとめたところ
「ここまでユーザーの声を大切にしているなんて」「安心して使える」とリリース後のダウンロード数が増加。
SNSでも「舞台裏が面白い」とバズりました。
悪い例
「優れたアイデアでスムーズに完成しました」と成功面のみ強調した結果、読者が「ユーザーの声とか関係なく作ったのかな?」と疑問を抱き、共感度や信頼感が上がらなかった。
ポイント:
- 顧客の声やデータをどう活かしたのかを具体的に示す
- 試作や失敗、ユーザーからの厳しいフィードバックなども紹介するとリアリティが増す
- 写真・図・チャートなどを活用し、舞台裏を視覚的に表現する
まとめ|“顧客視点”を描くことで、共感と信頼を勝ち取る
顧客視点を軸にした「購入に至るまでの追体験」や「導入のビフォーアフター」、「開発の舞台裏」が、読者の心を強く揺さぶるキラーコンテンツへと繋がります。
表面的な成果やテクニックだけではなく、「どうしてその言葉が刺さったのか」「なぜその商品を選んだのか」など、背景や経緯を深掘りしてこそ、読者は“自分の問題かも”と共感し、行動につながりやすくなるのです。
この記事を参考に、あなたのサイトに合ったネタを見つけ、顧客視点がしっかり描かれたキラーコンテンツを作ってみてください。
さらに詳しく「7つのコンテンツ型」を知りたい方は、キラーコンテンツ7つの型とは?事例で学ぶ最適な作成方法|あなたのサイトに合う型を見つけよう もあわせてチェックすると、構成や演出の幅が広がります。
また、「ネタ探しチェックリスト」や「顧客へのインタビュー質問項目テンプレート」など、行動をサポートする資料を今後公開予定ですので、ぜひ活用してみてください。
あなたが掘り起こした“顧客が語るリアル”こそが、強力なキラーコンテンツの源泉になるでしょう。
なるほど、同じ“キラートーク”を紹介するにしても、顧客の視点や悩みが描かれていると、共感度合いが全然違うんですね。
早速、購入者にインタビューして、どう悩んでいて何をきっかけに決断したのか、詳しく聞いてみたいと思います!
そうですね。 顧客目線のストーリーは、書き手側のアピールよりも読者の心を掴みやすいんです。
今後もキラーコンテンツを磨くためのテクニックやSNS活用術をお届けしますので ぜひ楽しみにしていてください!