理事長 歯山
「ようやく開業のめどが立ったから、オープン前の『内覧会』の準備ですね。」
前回の歯科医院OPENした際も、内覧会で地域住民との初めての接点を作ったことで、医院のコンセプトや魅力が伝わったのが大きかったですよね。
院長 歯奈子
「私は内覧会って聞くけど、初めてで・・。集患に直結するという話はよく聞きますね。実際に何が効果的なんでしょう?」
内覧会は準備も当日もやるべきことが盛りだくさんですので、計画的に取り組みましょう。
この記事では、内覧会の目的やメリット、そして準備から当日の運営、アフターフォローまでの流れを具体的に解説します。
内覧会準備編
歯科医院が開業前に内覧会を開く目的
歯科医院の内覧会は、地域住民との初めての接点を作れるのが最大の魅力です。
内覧会を通じて、医院のコンセプトや魅力を直接伝え、中で働いている人の顔と実際に話すことで親近感や信頼を醸成します。
認知度向上(地域住民に医院を知ってもらう)/患者獲得(オープン後すぐに来院してもらう)/信頼獲得(医院の理念や設備を直接見せる)などが目的として考えられますが、具体的にどのような状態になるのが理想的なのかを設定しておきましょう。
ターゲット層
地域の家族層か、高齢者層か、ビジネスパーソン向けかなど、医院のコンセプトや診療時間に合った層を想定しておくと、効果的な企画や広報が可能です。
開催日時と場所を決める
- 競合医院の動向をリサーチ:
周辺の歯科医院が内覧会を行ったタイミングを参考にし、差別化できる日時を検討します。 - ターゲットが来やすい曜日・時間帯:
ファミリー層なら土日、ビジネスマン向けなら平日の夕方~夜などを考慮し、自院の診療スタイルに合わせます。 - 医院のスペース確認:
診療室内や待合室でどれだけの人数が同時に見学可能かを把握し、混雑や導線をシミュレーションしましょう。
内覧会内容を企画する
- 体験型コンテンツ:
簡易的な歯科治療器具の体験、キッズ向け歯磨き教室、ホワイトニング相談など、来場者が「体感」できる企画が好評です。 - 参加者特典:
ノベルティグッズ(歯ブラシ、デンタルフロス)や割引クーポンを用意。医院のロゴを入れるとブランディングにもなります。 - 医院の魅力をアピール:
最新設備や個室診療スペースを公開したり、スタッフ紹介ボードを設置するなど、視覚的に「ここに通いたい」と思わせる演出が大切です。
広報活動
- WebサイトやSNSで告知:
ホームページのトップで内覧会情報を掲載し、SNS(Instagram、Facebook、Xなど)でも拡散します。 - チラシやDMの活用:
ポスティングや新聞折込で地域住民にリーチし、DMで既存人脈にも周知。QRコードで参加予約を促すのも有効です。 - 地域メディアへのプレスリリース:
地元紙やタウン情報サイトに内覧会の案内を送れば、無料で取り上げてもらえる可能性があります。
スタッフの役割分担と準備
- 責任者を決める:
イベント全体のコーディネートを行う担当者を設定し、スタッフとの連絡を一本化します。 - 当日の流れをシミュレーション:
受付~見学~体験コーナー~アンケート記入~お見送りまでの段取りを台本化。スタッフごとの配置を決める。 - 必要物品の準備:
パンフレット、名札、受付リスト、案内プレートなどをリストアップし不足がないかチェックします。
内覧会当日編:来場者への対応を万全に
たまたま通りがかった地域住民がふらりと入りやすい
第一印象(受付または建物入口での挨拶)
- 笑顔と挨拶:
「本日はお越しくださりありがとうございます。ご自由に見学ください!」と声掛け。温かい雰囲気が医院の好印象に直結します。 - 医院紹介ブックやパンフ:
簡単に医院概要や診療内容が分かる資料を渡すと、見学がスムーズになります。 - アンケート用紙や会員登録:
アンケートに協力してもらうと、連絡先を取得し、今後のフォローアップに活かせます。希望者にはDMやメール配信などを案内。
イベントの実施:企画をスムーズに進行
- 体験コーナー:
歯磨き指導、キッズ向け風船アートなど、年齢層別に楽しめる企画を用意。 - 質問受付:
スタッフが積極的に声を掛け、「困ってることはありませんか?」と気軽に聞く。 - 写真撮影&SNS投稿:
イベント感を出すため、フォトスポットを作り、参加者にSNS投稿を促すと医院の認知度が拡散。
医院紹介:設備・スタッフを印象付ける
- 診療室や設備の公開:
ユニットやレントゲン機器、消毒滅菌システムを説明して清潔・安全をアピール。 - スタッフ紹介:
医師・衛生士・受付スタッフがそれぞれの得意分野や役割を説明し、親近感を持ってもらう。 - 医院の理念:
「痛みを最小限に」「予防歯科を重視」「患者さん第一主義」など、メッセージを一貫して伝えます。
質疑応答:信頼関係の構築
- 丁寧な回答:
来場者が抱える疑問(治療費、診療時間、予約方法など)にスタッフが誠実に回答。分からないことは後日連絡を約束してもOK。 - 不安を解消:
「どんな治療ができるのか」「保険診療との違い」など詳細に説明し、安心感を与えます。
お見送り:最後まで好印象を残す
- 感謝を伝える:
「本日はありがとうございました。お困りのときはぜひご来院ください。」と笑顔で挨拶。 - お土産・プレゼント:
歯ブラシやキャンペーンクーポンを渡し、来院を促す。 - SNSフォローやホームページ案内:
「SNSで情報発信してます」「QRコードから予約可能」など、オンライン接点を作る。
まとめ:内覧会成功のポイントと継続的な集患戦略
歯科医院開業時の内覧会は、地域住民に「どんな医院か?」を直接伝えられる貴重な機会です。
「自費診療も含めて魅力を知ってほしい」「スタッフの雰囲気を見せたい」など医院の強みを存分に活かし、認知拡大や予約獲得に活かしましょう。
内覧会チェックリスト
- 目的・ターゲット:家族層? オフィス街? シニア世代?
- 開催日時・場所:休日の昼間、平日夜間など、競合と差別化できる時間帯を選択
- コンテンツと特典:歯科相談コーナー、キッズ体験、記念品、クーポンなど
- 広報:ホームページ、SNS、チラシ配布、地域メディアへのプレスリリース
- スタッフ配置・役割:受付、案内、相談対応、会計シミュレーションなど
- 当日の流れ:受付→見学→イベント→アンケート→お見送り
- アンケート作成:連絡先・興味ある診療科などを回収
- 事後フォロー:アンケート分析、新規来院把握、改善点の抽出
歯科医院開業時に実施する内覧会は、医院と地域住民が初めて繋がる貴重な場です。
目的・ターゲット設定、告知、イベント企画、スタッフ連携、事後フォローという流れを踏まえ、集患効果を最大化するよう準備しましょう。
歯山理事長や院長歯奈子のように、スタッフ全員で楽しみながら取り組むことで、患者さんにもその魅力や温かさが伝わります。成功した内覧会の実績は、今後のブランディングやリピーター獲得にも繋がるので、ぜひ丁寧に準備してみてください。
関連ページ
・【オフライン集患編】地域密着型の集患戦略で歯科医院の集患を加速!
・【オンライン集患編】歯科医院の集患を加速させるウェブ戦略の基本と実践徹底解説!歯科医院 SEO & MEO対策