知らないと手遅れ!?スマホ対応前に絶対知るべき5つのこと

<質問>

スマートフォンが流行っていますが、自社のWEBサイトではまだスマホ対応していません。
スマホ対応すべきでしょうか。またスマホ対応するとしたら、どのように考えるべきでしょうか。

<回答>

スマートフォン(以下スマホ)の普及やグーグルの動向を考えると、遅かれ早かれ対応したほうが良いでしょう。
ただし、スマホ対応と一言で書いても、いくつかの手段があります。
あなたのWEBサイトの目的や使用用途・運営状況などに応じて、あなたにとっての最適な手段は変わります。今日はそれを考えてみましょう。

スマホ利用の現状

年々増えるスマホ普及率

スマートフォンを持っていると回答した割合(2014)スマホ普及率は2014年末現在も伸び続け、この表のように約6割がスマホを所有しています。
若年層のスマホ利用率は7割を超えたと言われています。

また、スマホの普及率だけでなく、1日のうちにスマホを使用する時間も増加しました。スマホでWEBサイトを閲覧することも簡単にできるようになり、多くの人がスマホでWEBサイトを閲覧するようになりました。
別のデータでは、今までパソコンを使用してWEBサイトを閲覧していたユーザーが、スマホを使用して閲覧するようになったという傾向があります。

スマホが身近になったことにより、WEBサイト閲覧をする道具がPCからスマホに徐々に移行してきています。

あなたのWEBサイトに訪れるスマホユーザーの数を見る方法

では、実際にあなたのWEBサイトにスマホユーザーはどれだけ訪れているのでしょうか。
無料解析ツール「Google Analytics」を活用して、スマホユーザーの動向やセッションの推移を見ることができます。

GAで期間を指定する方法
①まず、レポートの期間を指定します。
GAの日別から月別に変更
②グラフの表示を日別から月別に変更します。
③新しいセグメントを追加する
③新しいセグメントを追加します。
④モバイルトラフィックを選び適用する。
④モバイルトラフィックを選択し、適用するボタンをクリックします。
モバイルユーザーの推移
⑤スマホを使用して閲覧したセッション数の推移がグラフで表示されます。

あなたのWEBサイトがスマホ対応できているか確認する方法

モバイルフレンドリーテストの画面Google提供の無料サービス「モバイルフレンドリーテスト」では、現状のWEBサイトのスマホ対応度合いを教えてくれます。
【モバイルフレンドリーテスト】
https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/

「スマホ対応」に絶対必要な5つのこと

①PC用URLとスマホ用URLを統一して表示すること

もしもあなたのサイトのURLが「PC用URL」と「スマホ用URL」で別々の場合、こんな問題が起こります。
・URLのシェアをする時に困る
あなたはURLを友達に送ったりソーシャルで共有したりする際に、そのURLがスマホ用かPC用かを気にしますか?ユーザーは、今見ているURLをそのまま共有する方が楽なはずです。
・Google等の検索エンジンに対応
検索エンジン大手のGoogleはURLが1つであることを推奨しています。検索エンジンの結果をクリックした時に、PCユーザーもスマホユーザーも便利に閲覧できる環境が整います。

②スマホでもPCでも見やすいレイアウトに

スマホ用サイトでは、スマホ画面の大きさに合わせた幅・文字・画像が求められます。
また、フラッシュやジャバスクリプト等、一部のスマホでは表示できないメディアファイルは避けましょう。

③操作がしやすいこと

2つの点に気を着ける必要があります。
一つ目は、マウスがなくても使いやすいこと。「マウスオーバー」は、画像の上にマウスを載せただけで操作ができますが、スマホにはマウスがありません。従って、マウスオーバーは使えません。その他マウスがないと出来ない技術は避ける必要があります。また「ポップアップ」と良い、画像を新しいウィンドウで拡大して開く技術も、スマホでは好まれません。
二つ目は、スマホは指で操作をするということ。例えば小さなボタンが密集していると、誤って隣のボタンをタップしてしまうかもしれません。また、例えば、画面の大半をボタンで占めていると、画面スクロールする際に誤ってボタンをタップしてしまうかもしれません。

東京で電車に乗ると、車内で立ちながらスマホ画面を操作しているのを見かけます。そのような環境でも操作しやすいサイトデザインを意識すると良いでしょう。

④表示速度が充分に速いこと

ガラケーが流行っていた頃、インターネットを閲覧すれば閲覧するほど月額料金がかかる従量課金制の契約プランが主流でした。そのため、ガラケーを対象とした携帯サイトでは、画像をなるべく使わず、絵文字や文字を多く使用したサイト構成になっていました。
スマホでは、ダウンロードできる情報量が増え、スマホ用WEBサイトでも、画像や動画を埋め込むのが当然です。
しかし、ここでサイト管理者が気をつけるべき事は、WEBサイトを開いて最初の画面が表示されるまでの時間です。ユーザーの待ち時間が1秒を超えると「待機」しているとの印象を強くもちます。逆を言えば、最初の表示を1秒未満にすることができれば、快適なスマホサイトを提供できるわけです。
スマホサイトを設計する場合は、最初の画面の表示時間を短縮化することを考える必要があります。

サイトの表示速度を測定できるサイト【PageSpeed Insights】
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja

⑤掲載コンテンツの注意点

一度PCから見たWEBサイトを、出先にスマホでも開こうとした経験はないですか?
この場合、ユーザーは、スマホで開く時も、PCで開いた時と同様の体験ができることを望んでいると推測できます。このように、ユーザーはWEBサイトを様々なデバイスで開き、それぞれで同じ体験ができることを望みます。従ってサイト管理者もそれを提供することが望ましいと言えるでしょう。
つまり、スマホサイトとPC用サイトの掲載する情報量を同等にし、また、特定のコンテンツを探しやすいようにカテゴリ分類をうまく設計することが求められます。

3つのスマホ用サイト制作方法とその比較

モバイルサイト制作方法3つ

従来型 スマホ用サイトの特徴とその問題点

ここで従来型と呼ぶのは、PC向けサイトとスマホ向けサイトがそれぞれ別個のURLで表示され、別個のページが表示されるものを指します。
ユーザーがWEBサイトにアクセスする際、使用するデバイスに合ったURLを選ぶことができれば、快適な閲覧が可能になり、各デバイスに合ったレイアウト・文字・デザインが表示されます。
しかし、URLを選ぶ事ができない場合もあります。Googleのような検索エンジンや、Facebook、Twitterのようなソーシャルネットワーキングサービスでは、URLが一つしか書かれていない事が多く、PC用・スマホ用との区別がありません。
すると、PCユーザーがスマホ用WEBサイトを見たり、その逆が起きたりする結果が起こりえます。この場合、もちろん各デバイスに合わないレイアウト・字体・デザインとなり、ユーザーは読みづらさを強いられることになります。
また、Googleが重複コンテンツと判断するリスクもあり、Googleが推奨していない制作方法でもあります。

従来型のスマホ対応

表示URLを1つにする「ダイナミックサービング」というスマホ対応の手法

PC向けサイトとスマホ向けサイトの全ページを1:1で同じURLにし、それぞれのヘッダーで「Vart:User-Agent」と記述すれば、動的配信が可能になります。
つまり、ユーザーがURLにアクセスしたら、ユーザーのデバイスがスマホならスマホ向けWEBサイトを表示し、ユーザーのデバイスがPCならPC向けWEBサイトを表示するというものです。
表示URLが一つでユーザーが混乱することも避けられる上に、Googleが重複コンテンツと判断されるリスクもなくなります。Google推奨の制作手法の一つです。

ダイナミックサービング

ダイナミックサービングのメリット:

・URLが統一されており、Google推奨の手法。
・PC用サイトとスマホ用サイトを別個に作り込むので、それぞれユーザーの使用環境に合わせた設計やデザインが可能。

ダイナミックサービングのデメリット:

・レスポンシブウェブデザインと比べ、運営の手間(コスト)がかかる(1.5~2倍程度)

コードが1つで、表示を変化させる「レスポンシブウェブデザイン」というスマホ対応の手法

前述のダイナミックサービングでは、PC用サイト・スマホ用サイトのそれぞれに設計・構築が必要になります。更新頻度が多いニュースサイトやブログでは、手間がかかりすぎ、運営の負荷が大きくなります。
そこで、PC用サイトもスマホ用サイトも本体となるコードを1つにまとめ、ユーザーのデバイスごとに表示の仕方を変えるという技術ができました。これをレスポンシブウェブデザイン(RWD:Responsive Web Design)と言います。

レスポンシブウェブデザインとは
もちろんURLが一つに統一されるのでユーザーが混乱することもありませんし、コードも一つに統一されるので更新や運営が過負荷になりづらいのが特徴です。Googleが推奨する制作手法で、重複コンテンツのリスクもありません。
ただし、サイトデザイン(見た目)においては注意が必要です。レスポンシブウェブデザインでは、デバイス事に作り込むわけではありません。どちらにも合ったデザインにしていく必要があるので、ある程度シンプルなデザインになりますし、最終的にスマホかPCのどちらを優先させていくかは制作に入る前に決めておく必要があると言えるでしょう。

世の中の流れとしてはモバイルファーストと言い、モバイルを最優先にして設計していくことが主流ですが、業界によっては、PCユーザーのコンバージョン(お問い合わせ申込みなど)が高い場合もあります。
いずれにしても、現状のアクセス解析に基づいて、モバイル対応を考えていくことが望ましいですね。

レスポンシブウェブデザイン

レスポンシブウェブデザインのメリット:

・運用が楽。(手間と費用を抑えられる)(1HTMLファイルの管理だけで済むため)
・URLが1つで、Google推奨の手法。

レスポンシブウェブデザインのデメリット

・複数の端末で読み込めるようにするため、デザインに制限がある。
・デバイス毎に作り込むよりも、訴求力が落ちる場合が結構ある。
・PC向けの古いブラウザには非対応

SEOの観点から考えるスマホ対応

スマホ対応している場合の検索結果画面

スマホ対応サイトが有利になっていく、検索エンジンへ

Googleで検索をすると、検索結果画面には「スマホ対応」ラベルが表示されるようになりました。従来の「スマホ対応」ラベルがない状態では、検索結果画面からスマホ対応しているWEBサイトか否かを確認するすべがありませんでした。しかし、このラベルが出来たことにより、スマホユーザーはスマホ対応しているページをより見つけやすくなります。
今後、世の中のWEBサイトのスマホ対応が進み、検索結果画面に「スマホ対応」ラベルが多く表示されるようになると、スマホ対応していないWEBサイトはクリック率が下がるかもしれません。

アメリカのスマホ検索事情

アメリカの検索エンジンをスマホで調べてみると、上位に表示されているサイトの多くがスマホ対応されていることに気付かされます。
例えば、「orthodontist nyc」(直訳すると、矯正歯科 ニューヨークシティ)で検索した時に1ページ目に表示されている10件中10件全てのページがスマホ対応しています。

一方で、「矯正歯科 東京」で検索した場合、1ページ目に表示されている10件中6件のページがスマホ対応していました。

スマホ検索結果の米国との比較

また、アメリカで起きた事が日本でも起きることを予想すると、早くからスマホ対応しておくに越したことはないでしょう。

[本記事中にあるGoogleの推奨については、下記のサイトを参考にしています]
Google Multi-Screen Resources(英語) http://www.google.com/think/multiscreen/start.html

 

【便利ツール】検索順位チェックの決定版!正しい順位を調べる4つの方法

運用しているWEBサイトの検索順位を正しく知ることは、サイトの集客やアクセスアップする対策を練っていく上で重要です。しかし、最近の検索エンジンでは、正しい検索順位が判りづらくなっています。

<質問>

あるキーワードでGoogle検索すると、自分のサイトが1位になっているのですが、友人のパソコンから見ると5位になっていました。
どちらの順位を信じるべきですか?

<回答>

Googleの検索結果は、その人ごとにカスタマイズされています。例えば、頻繁に訪れるホームページは、上位表示されやすくなります。

例えば、自分で運営している会社のホームページはよく訪れますよね?
従って、自分で運営している会社のホームページは、自分のパソコンから見た時、他の人が見ているよりも上位に表示される傾向にあります。

これにより、アクセス解析が正しくできなかったり、また、残念なことですが、悪質なSEO業者に騙されたりする方もいるようです。
ホームページを運営する方にとって、検索順位を正しく把握することは非常に重要です。

今回は、正しい検索順位をチェックする方法を紹介。日々の検索順位変動を記録・保存するものや、上位表示されているキーワードを一覧で教えてくれるツールを紹介します。

◎正しい検索順位を目視で確認する方法
◎日々の検索順位変動を記録する便利ツール
◎気軽に検索順位をチェックできるWEBサービス
◎平均検索順位を一覧で確認する一番簡単な方法

正しい検索順位を目視で確認する方法

検索エンジンで実際に検索すれば、目的のホームページが何位に表示されているかを確認することができます。
ただし、Googleサービス(GmailやYoutube等)にログインしている時は、検索結果がユーザー仕様にカスタマイズされています。これをGoogleでは「パーソナライズド検索(Personalized Search)」と呼んでいます。

パーソナライズド検索とは

パーソナライズド検索とは、検索者が最も求めている情報を提供できるように進化したものです。簡単に言えば、同じワードでGoogle検索をした人が10人いるとしたら、10人それぞれが求めている検索結果を表示されているというものです。

従って、パーソナライズド検索では様々な情報をもとに、検索結果をカスタムされています。

・Googleの検索履歴 (Googleログイン時)
・ブラウザ上の検索履歴
・地域情報 (スマホ端末等、GPS情報の利用)
・プライベート検索結果(Gmail・カレンダー・Google+など)

例えば、「カフェ」や「ラーメン」で検索した時、近所のお店が表示されませんか?
これらもパーソナライズド検索の一例です。

パーソナライズド検索を無効化する方法①

各ブラウザ(インターネットを閲覧するソフト)には、「プライベートモード」があります。これは閲覧履歴やCookieが毎回削除されるモードです。従って、「プライベートモード」で検索順位を確認すれば、パーソナライズド検索を無効化できるのです。

ブラウザ各社、「プライベートモード」の呼称や設定の仕方が異なります。ここでは最も簡単なショートカットキーによる設定の仕方を紹介します。

Google Chromeのシークレットウィンドウ
Google Chromeのシークレットウィンドウ

Google Chromeのシークレットモード

「Ctrl」+「Shift」+「N」

FireFoxのプライベートブラウジング

「Ctrl」+「Shift」+「P」

Internet ExplorerのInPrivate ブラウズ

「Ctrl」+「Shift」+「P」

パーソナライズド検索を無効化する方法②

検索URLでパーソナライズド検索の影響を受けない設定にすることができます。
検索時のURLに、パラメーター「&pws=0」を付加することにより、パーソナライズド検索を無効にできます。

無効化できたら、普段通り検索して、目視で確認するだけ

これらの方法により、パーソナライズド検索を無効にすれば、検索順位を目視でチェックすることができるようになります。目視で検索することの最大のメリットは、検索結果画面上での競合の動向をつかむことができる事。
以下に紹介する自動化ツールと合わせ技でご利用いただくと、いろんな視点での解析ができるのでお勧めします。

日々の検索順位変動を記録する便利ツール3選

WEB運営の管理者なら、検索順位を調べて記録するのに時間をかけている方もいるのではないでしょうか。
正しい検索順位を調べて記録するところまで自動で行ってくれる無料ツールがありますので、紹介します。
※各ツールで所要時間を紹介していますが、これは筆者が個人的に3回使用した時の平均値です。PC環境・インターネット環境により大きく左右することを予めご承知ください。

GRC

3サイトまでは無料で使えるこのソフトは、非常にシンプルで使い勝手も良いと思います。
(私もこの有料版を日頃から使用しています)
被リンク数・インデックス数等も一緒にチェック&記録できる点で、SEO対策に便利。

grc*キーワード数:20語(有料版は制限なし)
*測定範囲:100/200/300位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*順位の記録:◎(制限なし)
*グラフ表示:あり
*初期設定:要インストール
*広告の量:なし
*所要時間:4.8秒
*URL:サイトにアクセス

IKKO

広告表示があり、待ち時間もありますが、無料で100サイトまで使えるのは、類を見ない魅力だと思います。被リンク数・インデックス数等も一緒にチェック&記録できる点で、SEO対策に便利。

ikko*キーワード数:制限なし
*測定範囲:100/200/300/400/500位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / Baidu / モバイル
*順位の記録:◎(10,000日)
*グラフ表示:あり
*初期設定:要インストール
*広告の量:あり
*所要時間:10.5秒
*URL:サイトにアクセス

Ferret plus

インストール不要で、初期設定が簡単なのが魅力的。ただし毎回ログインが必要で検索できるワード数も少ない。

ferret*キーワード数:3語
*測定範囲:50位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*順位の記録:◎
*グラフ表示:あり
*初期設定:要会員登録
*広告の量:あり
*所要時間:すぐに計測が始まらない
*URL:サイトにアクセス

気軽に検索順位をチェックできるWEBサービス8選

前項目のように、順位の記録や保存はできないものの、簡単に検索順位を調べるツールを紹介します。初期設定が不要な分、毎回キーワードの入力等の操作が必要になります。

検索順位チェッカー

シンプルな見た目で、操作がしやすい。動きも早いのが魅力的。モバイルの結果も確認できるのが特徴。

検索順位チェッカー*キーワード数:5語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / モバイル
*広告の量:少ない
*所要時間:9.8秒
*URL:サイトにアクセス

SEOチェキ!

とにかくスピードが早かった。Page Rankやインデックス数・被リンク数も一緒に表示され、初心者にも比較的判り易い仕様。

SEOチェキ!*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*広告の量:少ない
*所要時間:1.6秒
*URL:サイトにアクセス

BROADENTRY ランキングチェッカー

一度に5語チェックできるのが便利。

broadentry*キーワード数:5語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:少ない
*所要時間:12.1秒 (Bingも同時検索)
*URL:サイトにアクセス

SEO ピッシュ

広告が目立ちます。それさえ気にしなければ、300位まで検索できる上、検索結果を保存できる点は便利。

SEOピシュ*キーワード数:3語
*測定範囲:300位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*広告の量:多い
*所要時間:7.2秒
*URL:サイトにアクセス

SEO TOOLS

広告が目立ちます。また、サイト全体ではなく、指定URLのみチェックするのが特徴的。特定のページの検索順位をチェックしたい方にお勧めのツール。

seotools*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:指定URLのみチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:多い
*所要時間:13.5秒
*URL:サイトにアクセス

seoseo.net

バナー広告を除けば、シンプルなページ構成。

seoseonet*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:普通
*所要時間:23.9秒 (Bingも同時検索)
*URL:サイトにアクセス

ohotuku.jp

300位まで検索できます。指定URLのみのチェックをしたいときに。

ohotsuku*キーワード数:3語
*測定範囲:300位
*対象ページ:指定URLのみチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:少ない
*所要時間:69.3秒
*URL:サイトにアクセス

検索順位チェックツール

1語しか検索できないが、検索上位サイトの一覧を表示するという意味でユニークなツール。競合調査時に便利。

検索順位チェックツール*キーワード数:1語
*測定範囲:50-100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / Baidu
*広告の量:少ない
*所要時間:2.6秒
*URL:サイトにアクセス

平均検索順位を一覧で確認する一番簡単な方法

ウェブマスターツールGoogle WEBマスターツールでは、特定のキーワードにおける検索順位が判明するとは限りません。しかし、上位表示されているキーワードの平均順位や概要を知ることができます。
初期設定が必要ですが、Googleアカウントさえあれば無料で使用できること、一度設定すれば他に設定が不要なことから、便利で簡単なツールだと言えると思います。
【参考記事】 : WEBマスターツールの使い方
【WEBマスターツール】サイトにアクセス

検索順位の重要性

WEB運営をビジネスに活かす上で、検索順位は大きな要素の一つになります。正しく検索順位を把握することは、WEB運営の第一歩。是非試してみてください。

また、記録する際は、できれば同じ条件で記録し続けてください。なぜなら、運営上重要なのは、検索順位という数字だけでなく、数字の変動やその日付けだからです。

順位がどんな時に上がり、どんな時に下がったのかを把握するには、同じ条件で調べた検索順位を記録することをお勧めします。

WEB運営が順調に進めば、検索順位を調べる時間が楽しいものになると思いますよ♪

自然検索のクリック率を上げるための基礎知識と対策法

<質問>

検索順位が1位になったのに、アクセスが増えません。ウェブマスターツールでクリック率を調べたところ、そのキーワードのクリック率(CTR)は10%以下でした。クリック率を上げるには、どのようにすればいいでしょうか。

<回答> 検索結果が1位でも、アクセスが増えないという事実

検索順位を1位に上げたいと願う経営者は後を絶ちませんが、実際のところ経営者が求めるのは検索順位が1位であることではありません。
検索者が検索結果をクリックすることでホームページに訪れ、目的とする行動(売上)をとることが、経営者の狙いです。
では、「クリックされやすさ」を表す指標は何かーそれがクリック率です。
どんなにSEOを頑張っても、ホームページの集客を考える上で、クリック率は避けて通れないKPIだと言えるでしょう。

クリック率とは

クリック率とは、クリック回数を表示回数で割った割合(%)で表現します。
Click Through Rateの和訳でCTRと略されます。
[クリック率の調べ方] 「ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」で紹介しています。
クリック率の公式

(例) 表示回数:1万回 クリック回数:1000回 の場合、CTR=10%となります。

検索結果画面とは

検索結果画面とは、Google等の検索エンジンで調べた結果の画面のことです。
Search Engine Result Pageの和訳で、SERP(サープ)と略されます。
「サープ」は業界用語っぽいですね(笑)

早速、Googleのサープ、検索結果画面を見てみましょう。
(ここでは大手検索エンジンGoogleを例に話を進めます。)

serp:検索結果画面

検索結果画面を構成する3つの枠

Googleの検索結果がウェブ検索だけの頃と比べると、検索結果画面は多様化しました。

ウェブ検索

ウェブ検索(Organic Srarch:自然検索)は、最も一般的なタイプのサイト表示です。

ヴァーティカル検索

ヴァーティカル検索(Vertical Search)は、自然検索の一部です。
画像検索・動画検索・地図検索など、検索結果の内容や形式を絞った検索結果表示なので、予めどんな情報を手に入れたいか決まっているユーザーには大変ありがたいものです。

広告

広告(Paid Search:有料検索)は、検索の上部が下部、また右サイドにも表示されます。

3部構成になる前後のクリック率変化

Googleの検索エンジンはめまぐるしく変化していますが、
上記の3部構成になった2014年と、シンプルなウェブ検索しかなかった2000年を比較すると、ウェブ検索のクリック率に大きな変化が出ています。
2000年と2014年のCTR推移

あなたのサイトのクリック率は高い?低い?

今回、処方箋質問者の方のクリック率は10%とのことですが、これは高いのでしょうか?低いのでしょうか?

ある調査結果によると、
自然検索で1位⇒クリック率が17.16% (DESKTOP)
自然検索で2位⇒クリック率が 9.94% (DESKTOP)
自然検索で3位⇒クリック率が 7.64% (DESKTOP)
(米広告代理店 Catalyst社 Google CTR Studyより)

これを参考にすると、クリック率が10%ですと、もう少し改善の余地があるように思えますね。

クリック率を上げるための直接的対策

タイトルとスニペットについて

たったの2つの変更箇所

1か所目:ページタイトル

文字通り、ホームページの内容の「タイトル」
タイトルを変えることにより、検索順位・クリック率、ともに大きく影響するので、変更時はよく吟味してください。
適切な文字数:28-30文字以内
※注意点:ページ内容を更新していないのに、タイトルを頻繁に更新するのはNG。

2か所目:スニペット

説明文のこと。スニペットには、METAディスクリプションの表記が引用される場合が多いです。
影響範囲は、クリック率に影響し、検索順位にはほぼ影響しません。つまり、クリック率を高めるための表現はここでするのが最適です。
適切な文字数:全角120字以内

どのように変える?

クリックせずにはいられなくなるような魅惑的なタイトルやスニペットとは、どのようなものなのでしょうか。
「正解」がない分、あなたの会社にあったコピーを考えることが重要です。
以下に、クリック率を上げるのに一躍買ってくれそうなものを紹介します。あなたに合った最適なものはありますか?

人気/口コミ/評判/○○に人気

行列が行列を呼ぶように、にぎわい感を演出。ウソはばれてしまうので、より具体的に
(例) 20代OLのランチタイムに大人気のピザ
(例) 50代男性に評判の高級ボールペン

ユニークな表現やコピーライティング

商品の特徴を見極め、ユニーク(=唯一)の表現を探すのはコピーライティングの基本です。
ダイソンの有名なコピー
(例) 「吸引力の減らないただ一つの掃除機」
は、商品力をそのまま表現したコピーライティングですね。

(悪い例) ダイヤモンドやパールを扱ったジュエリーショップです

(良い例) ダイヤモンドは『気品』、パールは『遊べる』をテーマに・・・
など、テーマを添えるのも唯一の表記になりますね。

アクションを誘う言葉や割引など

検索結果画面で、同じ並びのホームページが割引やクーポンを表現していない場合、それだけ目立つことができます。
(例) 電話予約で25%割引クーポン

電話番号・住所・駅名など

手っ取り早く地理的情報を求めているユーザーや、ローカル向けの情報発信に適しています。
(例) 東京駅八重洲口徒歩3分

メイン商品や情報など

(時には、屋号よりも目立つように)メイン商品やメイン情報を掲載したほうがクリック率があがる場合があります。
(例) 農家直送野菜を使った窯ピザレストラン

検索キーワードを含めると…

検索エンジンでは、検索クエリ(検索キーワード)が太字で表記されます。
従って、タイトルやスニペットにキーワードが表示されている数が多ければ、必然的に目を惹くことになります。

ヴァーティカル検索で、機会損失しないために

ヴァーティカル検索(Verticale Search)は、近年Googleが力を入れている分野です。
ヴァーティカルとは、垂直という意味で、検索できる幅を狭め、垂直に探すことで、検索の精度を高めようというものです。
前述のように、ヴァーティカル検索は重要性が高まる傾向がありますので、キッチリ抑えて、機会損失を防ぎましょう。

画像検索

画像のAlt(代替テキスト)を適切に指定していますか?
画像の説明文(キャプション)を具体的な言葉にしていますか?
※これは自分の経験からですが、画像がGoogleにインデックス登録されると、上位表示されやすいように思います。

動画検索

Youtubeや動画をUPした後、サイトマップを作成していますか?
タイトルや説明文は適切に入れていますか?

地図検索

グーグルのマイビジネス登録画面
Google マイビジネス登録画面 (無料)

Googleのビジネスオーナー登録に指定していますか?
https://www.google.com/intl/ja/business/

プロダクト検索

Google Merchant Centerに登録していますか?
※サイトオーナーが商品データを無料で登録できます。
https://www.google.com/merchants/

ナレッジグラフ

wikiに出ていますか?
・・・ここで露出するには、少しレベルが高いですが、
サイエンスや歴史を扱う方にはお勧めしたいところです。

書籍検索

電子書籍を出している方は、ここも抑えたいですね。

アプリ検索

お店のアプリを出している方は、ここも抑えておきたいですね。

広告の有効的な活用法

自然検索とは異なるマーケット

まず、経営者が抑えておくべきは、検索者の習慣や行動として、広告をクリックするユーザー層と広告をクリックしないユーザー層が存在することを抑えておきましょう。

検索者のタイプ

従って、マーケットが別だという見方をすると良いかと思います。

広告1位のクリック率は4%

広告掲載時のクリック率は、広告に掲載する文に大きく依存して変動しますが、広告で最上位に表示された場合の平均クリック率は4%というデータがあります。
この数値が多いとみるか、少ないとみるかは、おかれた状況により異なると思います。私は下記のユーザーには非常に有効な手段だとお勧めしています。
・短期間で確実にアクセス流入を確実にしたい場合
・商品やサービスの認知度を高めたい場合
・自然検索では上位表示が難しい場合
・自然検索でのクリック率に限界を感じた場合

短期テストは、低予算派に絶対おすすめ

広告を有効活用すれば、テストマーケティングを効率的に行うことができます。
例えば、特定のキーワードでSEO対策をするには、期間も予算もかかります。しかし、そのキーワードが本当に売り上げにつながるキーワードなのかは確証がありません。このような場合に、先に広告掲載・測定することで、本当に対策すべきキーワードを確証を持って決めることができ、より高いROIを求められます。

(例) 3ヶ月かけて上位表示が叶ったが、クリック率が低かったので、別のキーワードに変更した。
⇒キーワードを選定する際に、テストマーケティングをしてれば、SEOにかかった費用と期間を省くことができたでしょう。

最後に~クリック率を上げる本当の重要性~

クリック率を高めていくことは、2つの意味があります。

効果的にアクセスアップできる

自然検索によるアクセス数は、このように書くことができます。

クリック数の公式:(検索回数)×(クリック率)=(クリック数)
クリック率が高まる分だけ、クリック数が見込めます。

パーソナライズド検索でリピートしやすくなる

パーソナライズド検索(Personalized Search)をご存じですか?
現在GmailやYoutubeを始めとしたGoogleアカウントにログインしたまま検索行動をすると、日頃の検索行動に関連づいた検索結果が表示されるようになります。例えば・・・
(例) 何度も閲覧しているブログが、検索結果の上位に表示されるようになった
(例) 渋谷で検索したら、渋谷に関連する内容が上位に表示されるようになった

[参考サイト] Google History https://history.google.com/history/
※Google Historyでは、あなたの検索行動データが見られます。

参考データ

米マーケティング企業のデータを参照しました。(英語)
CATALYST http://www.catalystsearchmarketing.com/
Advanced Web Ranking http://www.advancedwebranking.com/

Google Webmastertoolのヘルプページ(日本語)
https://support.google.com/webmasters/answer/35252

非WEB業界人でも押さえておきたいSEOの常識5ツ

検索順位の1位を確約できる人物は存在しません

インターネット上には、膨大な情報があります。検索エンジンとは、その膨大な情報の中からキーワードなどで検索するシステムです。悪質なSEO業者の中には、1位確約をうたっている人もいるようですが、これは事実ではありません。

Google社は日々検索エンジンの改良を行っており、その改良を行うと共に検索順位が入れ替わっています。また、検索エンジンの改良については、その細部を非公開にしています。従って、検索順位1位を確約できるというのは、詐欺か都市伝説ということなります。

また、「ブラックハットSEO」と「ペナルティー」という考え方があります。検索エンジンの裏をかいて検索結果を作為的に上位表示させる悪質な手段をブラックハットSEOといいます。その場合、仮にある期間上位表示に成功したとしても、検索順位が急降下する可能性があります。これはブラックハットSEOに対して、Googleがペナルティーを与える場合があるからです。

Google社は有益な情報を上位表示させたい

まず、大前提として、Googleの検索エンジンを使用する際、費用は払っていません。費用を払っていない以上、Google社のルールに基づいて検索エンジンを使用しなければいけません。
Google社は日々改良を重ね、ユーザーにとってより有用な情報を届けようとしています。

有用な情報の特徴としては、
(1)新鮮な情報であること
(2)人気があり、他のホームページやSNSから紹介(リンク)されていること
(3)信用・信頼があること
等が挙げられます。

逆に、費用を払って、自分の意図を検索結果画面に反映させたいのなら、PPC広告を使用するという手段があります。(これについては後日)

検索順位の変動は、3つの要因が関係

1つ目は、検索エンジンの改良(アップデート)によるもの
2つ目は、自社ホームページを更新した事によるもの
3つ目は、競合ホームページが更新した事によるもの
キーワード検索によって表示されるホームページが1個でない以上は、一緒に表示されているホームページとの競争により順位が決まります。

したがって、ホームページの更新をしばらく行っていないと、競合ホームページに抜かされていく可能性があるでしょう。

表示回数とクリック率

SEOでは、
(1)適した検索キーワードで表示される
(2)表示された結果、クリックされる
の2工程を経て、ホームページへのアクセス流入となります。
検索結果画面の表示回数・クリック回数をモニタリング・改善していくことが重要です。

また、表示回数を増やすための施策、クリック回数を増やすための施策は異なりますので、適切な情報収集が必要です。

キーワード設定の重要性

ある検索キーワードで上位に表示され、表示回数が増えたとしても、喜んではいられません。

なぜなら、そのキーワードで検索したユーザーが、クリックしてホームページに実際に流入しても、ホームページに興味を持ってもらわなかったら意味がありません。
また、検索キーワードが上位に表示されたとしても、実際にそのキーワードで検索している人が少なければ、これも意味がありません。

このように、どんなキーワードでアクセスしてもらうのが効果的なのかを考え、実際にテストし、慎重にキーワードを決めることが重要です。

おまけ:SEOとは

SEOとは、Search Engine Oprimization(検索エンジン最適化)の略です。
検索エンジンとは、例えばYahoo!Japan社やGoogle社が提供している検索システムの事を指します。

SEOという言葉に馴染みがなくても、Yahoo!JapanやGoogleで検索した経験はある方が大半でしょう。その検索結果画面で自社のホームページがどのように表示されるかを最適化することがSEOの意味するところです。

インターネットに集客を依存している企業の多くは、検索結果の順位が変動することで、売上が変動します。このことから、SEOの重要性は高まっています。

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なお、この記事では、日本でもシェアの高いGoogle社の検索エンジンを主に話させていただきます。
なお、日本の検索エンジンシェアは、Google社・Yahoo!JAPAN社の2社が8割を占めており、その2つの検索エンジンはいずれもGoogle社のシステムを使用しています。