日本には、小さな企業で技術をウリにしている企業は多いのに
WEB上で技術をPRできている企業は少ないと思います。
今回は製造業・町工場を例に出しながら
技術をPRするときの6つのポイントを紹介したいと思います。
① 客観的な数値を交えて、技術を表現する。
② 数値をビジュアル化して表現する。
③ 希少性や業界全体のポジショニングを伝える。
④ その技術を生み出せる理由を明らかにし、説得力を出す。
⑤ 事例・実績で魅せる。
⑥ 引き算で印象を調整する。
① 客観的な数値を交えて、技術を表現する。
例えば、精密な加工をする金属の加工屋さんで・・・
(例)±1/1000mmの寸法精度で加工します。
髪の毛が30/1000mm位の細さだということを考えると凄いですよね。
また、加工する材質にも難易度が存在するのであれば
それを表現するのも良いでしょう。
② 数値をビジュアル化して表現する。
例えば、①でいうと、寸法精度が±1/1000mmであることがわかるグラフがあれば
ビジュアルにも訴えることができるでしょう。
また、加工したモノの100倍拡大写真を載せてもいいかもしれません。
ビジュアル化して表現すれば、インパクトを与えることができますし、
また、数値よりもビジュアルに反応しやすい方に対して、より効果的にPRできます。
③ 希少性や業界全体のポジショニングを伝える。
では、①で書いた±1/1000 mmの寸法精度はどれだけのものなのでしょうか?
例えば、「お隣の会社でもできることじゃないの?」と思っている方がいるかもしれません。
「希少性」を伝え「他社と違うところ」を伝えることが肝要です
(例)日本で唯一±1/1000 mm の加工ができます。
(例)業界で唯一±1/1000 mm の加工ができます。
(例)県内で唯一±1/1000 mm の加工ができます。
⇒これから他社と比較・検討をしている方に対して、お問合わせを促すことができます。
△しかしながら、全ての会社さんが技術だけでは希少性を謳えるとは限りません。
では、その場合はどうすればよいのでしょうか。
・・・⇒ 「技術」以外の強みとかけ合わせるとヒントが見つかるかもしれません。
(例)県内最短納期で±1/1000mm の加工ができます。
(例)県内最安で±1/1000mm の加工ができます。
【ポイント】潜在顧客が他社と比較する理由を消していくことがねらい。
④ その技術を生み出せる理由を明らかにし、説得力を出す。
(例)最新の設備を導入し、新たな機構を開発した
(例)同じ形状を10万個作ったノウハウを集約し、新技術に応用した
など、技術を生み出す基盤があることをPRすれば、説得力が増します。
また、技術を得る際に失ったものをストーリー展開するのも手段の一つです。
(例)「**」という技術開発を5年も行ない、プロジェクトがなくなったが
代わりに精密な加工技術を培うことができた。
⑤ 事例・実績で魅せる。
その技術を活用した場合のBefore & Afterを出していきましょう。
WEBを閲覧するユーザーが困っていることは様々です。
写真・数値・グラフやイラストなどをフル活用して
ユーザーが困っている事が解決できるイメージを打ち出しましょう。
決して、写真を10枚のせるだけで満足してはいけません。
その写真の何に価値があるのかを伝えるかが、PRのポイントです。
⑥ 引き算で印象を調整する。
第一印象は、非常に感覚的なものです。
「技術」をPRしたい場合は、
第一印象で「技術を大切にする」会社だと伝えることが重要です。
「技術を大切にする」第一印象というと、ピンとこないかもしれませんが、
その逆の、「技術を大切にしていない」第一印象というと、ピンとくる方もいるのではないでしょうか。
持ってもらいたいイメージと逆のイメージを排除していくと、
つまり、乱雑さ、粗野なイメージ、だらしがない姿勢を排除していくと、
第一印象も整ってきます。
その他
⑦ 反証を使ったり(もしもその技術がなかったら)、
⑧ 同業他社と比較・検証したり(優位性)
⑨ 権威を使ったり(受賞歴や規格)、
⑩ お客様に語ってもらったり(第3者の証言・推薦)
なども。
この記事で、少しでも多くの企業の技術がPRできると嬉しいです。