知らないと手遅れ!?スマホ対応前に絶対知るべき5つのこと

<質問>

スマートフォンが流行っていますが、自社のWEBサイトではまだスマホ対応していません。
スマホ対応すべきでしょうか。またスマホ対応するとしたら、どのように考えるべきでしょうか。

<回答>

スマートフォン(以下スマホ)の普及やグーグルの動向を考えると、遅かれ早かれ対応したほうが良いでしょう。
ただし、スマホ対応と一言で書いても、いくつかの手段があります。
あなたのWEBサイトの目的や使用用途・運営状況などに応じて、あなたにとっての最適な手段は変わります。今日はそれを考えてみましょう。

スマホ利用の現状

年々増えるスマホ普及率

スマートフォンを持っていると回答した割合(2014)スマホ普及率は2014年末現在も伸び続け、この表のように約6割がスマホを所有しています。
若年層のスマホ利用率は7割を超えたと言われています。

また、スマホの普及率だけでなく、1日のうちにスマホを使用する時間も増加しました。スマホでWEBサイトを閲覧することも簡単にできるようになり、多くの人がスマホでWEBサイトを閲覧するようになりました。
別のデータでは、今までパソコンを使用してWEBサイトを閲覧していたユーザーが、スマホを使用して閲覧するようになったという傾向があります。

スマホが身近になったことにより、WEBサイト閲覧をする道具がPCからスマホに徐々に移行してきています。

あなたのWEBサイトに訪れるスマホユーザーの数を見る方法

では、実際にあなたのWEBサイトにスマホユーザーはどれだけ訪れているのでしょうか。
無料解析ツール「Google Analytics」を活用して、スマホユーザーの動向やセッションの推移を見ることができます。

GAで期間を指定する方法
①まず、レポートの期間を指定します。
GAの日別から月別に変更
②グラフの表示を日別から月別に変更します。
③新しいセグメントを追加する
③新しいセグメントを追加します。
④モバイルトラフィックを選び適用する。
④モバイルトラフィックを選択し、適用するボタンをクリックします。
モバイルユーザーの推移
⑤スマホを使用して閲覧したセッション数の推移がグラフで表示されます。

あなたのWEBサイトがスマホ対応できているか確認する方法

モバイルフレンドリーテストの画面Google提供の無料サービス「モバイルフレンドリーテスト」では、現状のWEBサイトのスマホ対応度合いを教えてくれます。
【モバイルフレンドリーテスト】
https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/

「スマホ対応」に絶対必要な5つのこと

①PC用URLとスマホ用URLを統一して表示すること

もしもあなたのサイトのURLが「PC用URL」と「スマホ用URL」で別々の場合、こんな問題が起こります。
・URLのシェアをする時に困る
あなたはURLを友達に送ったりソーシャルで共有したりする際に、そのURLがスマホ用かPC用かを気にしますか?ユーザーは、今見ているURLをそのまま共有する方が楽なはずです。
・Google等の検索エンジンに対応
検索エンジン大手のGoogleはURLが1つであることを推奨しています。検索エンジンの結果をクリックした時に、PCユーザーもスマホユーザーも便利に閲覧できる環境が整います。

②スマホでもPCでも見やすいレイアウトに

スマホ用サイトでは、スマホ画面の大きさに合わせた幅・文字・画像が求められます。
また、フラッシュやジャバスクリプト等、一部のスマホでは表示できないメディアファイルは避けましょう。

③操作がしやすいこと

2つの点に気を着ける必要があります。
一つ目は、マウスがなくても使いやすいこと。「マウスオーバー」は、画像の上にマウスを載せただけで操作ができますが、スマホにはマウスがありません。従って、マウスオーバーは使えません。その他マウスがないと出来ない技術は避ける必要があります。また「ポップアップ」と良い、画像を新しいウィンドウで拡大して開く技術も、スマホでは好まれません。
二つ目は、スマホは指で操作をするということ。例えば小さなボタンが密集していると、誤って隣のボタンをタップしてしまうかもしれません。また、例えば、画面の大半をボタンで占めていると、画面スクロールする際に誤ってボタンをタップしてしまうかもしれません。

東京で電車に乗ると、車内で立ちながらスマホ画面を操作しているのを見かけます。そのような環境でも操作しやすいサイトデザインを意識すると良いでしょう。

④表示速度が充分に速いこと

ガラケーが流行っていた頃、インターネットを閲覧すれば閲覧するほど月額料金がかかる従量課金制の契約プランが主流でした。そのため、ガラケーを対象とした携帯サイトでは、画像をなるべく使わず、絵文字や文字を多く使用したサイト構成になっていました。
スマホでは、ダウンロードできる情報量が増え、スマホ用WEBサイトでも、画像や動画を埋め込むのが当然です。
しかし、ここでサイト管理者が気をつけるべき事は、WEBサイトを開いて最初の画面が表示されるまでの時間です。ユーザーの待ち時間が1秒を超えると「待機」しているとの印象を強くもちます。逆を言えば、最初の表示を1秒未満にすることができれば、快適なスマホサイトを提供できるわけです。
スマホサイトを設計する場合は、最初の画面の表示時間を短縮化することを考える必要があります。

サイトの表示速度を測定できるサイト【PageSpeed Insights】
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja

⑤掲載コンテンツの注意点

一度PCから見たWEBサイトを、出先にスマホでも開こうとした経験はないですか?
この場合、ユーザーは、スマホで開く時も、PCで開いた時と同様の体験ができることを望んでいると推測できます。このように、ユーザーはWEBサイトを様々なデバイスで開き、それぞれで同じ体験ができることを望みます。従ってサイト管理者もそれを提供することが望ましいと言えるでしょう。
つまり、スマホサイトとPC用サイトの掲載する情報量を同等にし、また、特定のコンテンツを探しやすいようにカテゴリ分類をうまく設計することが求められます。

3つのスマホ用サイト制作方法とその比較

モバイルサイト制作方法3つ

従来型 スマホ用サイトの特徴とその問題点

ここで従来型と呼ぶのは、PC向けサイトとスマホ向けサイトがそれぞれ別個のURLで表示され、別個のページが表示されるものを指します。
ユーザーがWEBサイトにアクセスする際、使用するデバイスに合ったURLを選ぶことができれば、快適な閲覧が可能になり、各デバイスに合ったレイアウト・文字・デザインが表示されます。
しかし、URLを選ぶ事ができない場合もあります。Googleのような検索エンジンや、Facebook、Twitterのようなソーシャルネットワーキングサービスでは、URLが一つしか書かれていない事が多く、PC用・スマホ用との区別がありません。
すると、PCユーザーがスマホ用WEBサイトを見たり、その逆が起きたりする結果が起こりえます。この場合、もちろん各デバイスに合わないレイアウト・字体・デザインとなり、ユーザーは読みづらさを強いられることになります。
また、Googleが重複コンテンツと判断するリスクもあり、Googleが推奨していない制作方法でもあります。

従来型のスマホ対応

表示URLを1つにする「ダイナミックサービング」というスマホ対応の手法

PC向けサイトとスマホ向けサイトの全ページを1:1で同じURLにし、それぞれのヘッダーで「Vart:User-Agent」と記述すれば、動的配信が可能になります。
つまり、ユーザーがURLにアクセスしたら、ユーザーのデバイスがスマホならスマホ向けWEBサイトを表示し、ユーザーのデバイスがPCならPC向けWEBサイトを表示するというものです。
表示URLが一つでユーザーが混乱することも避けられる上に、Googleが重複コンテンツと判断されるリスクもなくなります。Google推奨の制作手法の一つです。

ダイナミックサービング

ダイナミックサービングのメリット:

・URLが統一されており、Google推奨の手法。
・PC用サイトとスマホ用サイトを別個に作り込むので、それぞれユーザーの使用環境に合わせた設計やデザインが可能。

ダイナミックサービングのデメリット:

・レスポンシブウェブデザインと比べ、運営の手間(コスト)がかかる(1.5~2倍程度)

コードが1つで、表示を変化させる「レスポンシブウェブデザイン」というスマホ対応の手法

前述のダイナミックサービングでは、PC用サイト・スマホ用サイトのそれぞれに設計・構築が必要になります。更新頻度が多いニュースサイトやブログでは、手間がかかりすぎ、運営の負荷が大きくなります。
そこで、PC用サイトもスマホ用サイトも本体となるコードを1つにまとめ、ユーザーのデバイスごとに表示の仕方を変えるという技術ができました。これをレスポンシブウェブデザイン(RWD:Responsive Web Design)と言います。

レスポンシブウェブデザインとは
もちろんURLが一つに統一されるのでユーザーが混乱することもありませんし、コードも一つに統一されるので更新や運営が過負荷になりづらいのが特徴です。Googleが推奨する制作手法で、重複コンテンツのリスクもありません。
ただし、サイトデザイン(見た目)においては注意が必要です。レスポンシブウェブデザインでは、デバイス事に作り込むわけではありません。どちらにも合ったデザインにしていく必要があるので、ある程度シンプルなデザインになりますし、最終的にスマホかPCのどちらを優先させていくかは制作に入る前に決めておく必要があると言えるでしょう。

世の中の流れとしてはモバイルファーストと言い、モバイルを最優先にして設計していくことが主流ですが、業界によっては、PCユーザーのコンバージョン(お問い合わせ申込みなど)が高い場合もあります。
いずれにしても、現状のアクセス解析に基づいて、モバイル対応を考えていくことが望ましいですね。

レスポンシブウェブデザイン

レスポンシブウェブデザインのメリット:

・運用が楽。(手間と費用を抑えられる)(1HTMLファイルの管理だけで済むため)
・URLが1つで、Google推奨の手法。

レスポンシブウェブデザインのデメリット

・複数の端末で読み込めるようにするため、デザインに制限がある。
・デバイス毎に作り込むよりも、訴求力が落ちる場合が結構ある。
・PC向けの古いブラウザには非対応

SEOの観点から考えるスマホ対応

スマホ対応している場合の検索結果画面

スマホ対応サイトが有利になっていく、検索エンジンへ

Googleで検索をすると、検索結果画面には「スマホ対応」ラベルが表示されるようになりました。従来の「スマホ対応」ラベルがない状態では、検索結果画面からスマホ対応しているWEBサイトか否かを確認するすべがありませんでした。しかし、このラベルが出来たことにより、スマホユーザーはスマホ対応しているページをより見つけやすくなります。
今後、世の中のWEBサイトのスマホ対応が進み、検索結果画面に「スマホ対応」ラベルが多く表示されるようになると、スマホ対応していないWEBサイトはクリック率が下がるかもしれません。

アメリカのスマホ検索事情

アメリカの検索エンジンをスマホで調べてみると、上位に表示されているサイトの多くがスマホ対応されていることに気付かされます。
例えば、「orthodontist nyc」(直訳すると、矯正歯科 ニューヨークシティ)で検索した時に1ページ目に表示されている10件中10件全てのページがスマホ対応しています。

一方で、「矯正歯科 東京」で検索した場合、1ページ目に表示されている10件中6件のページがスマホ対応していました。

スマホ検索結果の米国との比較

また、アメリカで起きた事が日本でも起きることを予想すると、早くからスマホ対応しておくに越したことはないでしょう。

[本記事中にあるGoogleの推奨については、下記のサイトを参考にしています]
Google Multi-Screen Resources(英語) http://www.google.com/think/multiscreen/start.html

 

Google Analyticsで見るべき8種類の必須レポート

WEBマーケターが、アクセス解析の現場でよく使うGoogle Analyticsレポートを紹介。
数多あるGoogle Analyticレポートの中から、比較的重要度の高いレポートを選びました。

<質問>

ホームページを制作した時に、Google Analyticsを設定したもらったものの、そのまま見ていません。
アナリティクスを見たほうがいいと聞きますが、何を見たらいいのでしょうか?

<回答>

Google Analyticsは無料で使えるアクセス解析ツールですが、その奥行きは広く、カスタムの仕方にとっては何百種類・何千種類ものレポートを表示させることができます。
実際にアクセス解析をする際は、現状を把握する時や、その後の改善プランに対する検証をする時に、Google Analyticsのレポートを使用するシーンが多いです。

今回はGoogle Analyticsの導入編として、Google Analyticsで見ることのできるレポートの一部を紹介します。
特に、うちのWEBマーケターが現場で高頻度で使用する重要レポートを紹介します。

大きく分けて、8タイプのレポートを紹介します。
1 大まかなアクセス状況がわかるレポート
2 訪問者のタイプを知るのに役立つレポート
3 WEBサイトへの流入元がわかるレポート
4 訪問者の閲覧行動がわかるレポート
5 リアルタイムレポート
6 コンバージョンレポート
7 ウェブマスターツールとデータを共有すると、見ることができるレポート
8 Google Adwordsと連携すると、見ることができるレポート

大まかなアクセス状況がわかるレポート

半年~1年のセッションレポート

比較的長期間のレポートを見れば、マクロな視点でサイトの全体像をつかむことができます。
中長期的なセッション数の推移

1ヶ月間のセッションレポート

1ヶ月間のレポートは、日頃チェックするのによく使用します。
デイリーで大きな変動があった場合、その原因を特定します。
セッション数の変動とアクセス状況の概要

訪問者のタイプを知るのに役立つレポート

時間帯別・曜日別のアクセスレポート

時間帯別・曜日別のアクセスから、訪問者がビジネスマン・主婦・学生などの職業やライフスタイルを推測することができます。
時間帯別アクセス数
曜日別アクセス数

地域別(国別・都道府県別・市区町村別)のアクセスレポート

店舗やイベントへの集客用WEBサイトの場合は、適切な地域のユーザーが閲覧しにきているのかを判断することができます。
都道府県別アクセス状況
市区町村別アクセス状況

スマートフォンとパソコンの割合がわかるデバイス別レポート

訪問者のデバイスを知る事で、最も適切なデザインや仕様を検討することができます。
デバイス別アクセス状況

組織別のアクセスレポート

大会社の場合、ネットワークドメイン上から会社名を推測できる場合があります。
ネットワークドメインからわかる組織別アクセスレポート

WEBサイトへの流入元がわかるレポート

流入元の全体像がわかるレポート

流入元の全体像を把握することは、アクセスアップの最初の一歩です。
チャネル別レポート

流入元別レポート

流入元の詳細を確認でき、また流入元別にアクセスの質を確認することができます。
流入元別レポート

流入キーワード別レポート

どんなキーワードで訪問されているのか、また、どんなキーワードで訪問したユーザーが質の良いアクセスかを確認できます。
流入キーワード別レポート

流入キーワードと流入ページがわかるレポート

カスタムレポートの設定をすれば、閲覧できるレポート。
検索キーワードと流入ページを1セットで考え、それぞれのSEOが適切かを判断できます。
SEOの優先順位も判断できます。
キーワードとランディングページがわかるレポート

訪問者の閲覧行動がわかるレポート

一番最初に流入するページと、そのアクセスの質

どんなにアクセス数が多くても、重要視すべきなのが、アクセス後のユーザーの行動です。
ここでは、アクセス流入ページ別に、ユーザーの行動を把握することができます。
ランディングページ別アクセス状況

最も多く訪問されているページや、訪問の入口と出口

よく見られているページ順に、各ページの閲覧行動を見ることが出来ます。
また、訪問の入口は「閲覧開始数」として、訪問の出口は「離脱率」より判断することができます。
<直帰率と離脱率の違い>
直帰率とは・・・閲覧開始ページの1ページのみにアクセスし、その他の行動をすることなく離脱した割合
離脱率とは・・・複数ページアクセスした後、サイトを離脱した割合
全てのページレポート

リアルタイムレポート

現在リアルタイムでのアクセス状況を把握することができます。
例えば、フェイスブックやツイッター等のSNSで拡散した後のアクセス状況をすぐ把握するのに便利です。
他にも、WEB広告出稿時のリアルライムアクセス状況や、新たにページを作成した時にアクセスログが正しく動作しているかの確認に使用することが多いです。
リアルタイム検索

コンバージョン

コンバージョンの完了数が判ります。
コンバージョンとは、訪問者が目的とする行動を定義したもので、様々なコンバージョンを定義できます。
・お問合せフォーム送信完了数
・通販サイトの購入完了数
・○ページ以上閲覧
など。

コンバージョン完了数の推移がわかる、コンバージョンレポート

コンバージョンレポート

そのうち、流入元が検索エンジンだったものがわかるレポート

検索トラフィックのコンバージョンレポート

コンバージョン完了までのプロセス達成度合いがわかるレポート

コンバージョンを、予約フォームの送信完了とした場合、
(1)予約フォームの閲覧 ⇒ (2)フォームの送信完了
のプロセス達成度合いを測定することができます。
コンバージョン達成度合いのプロセスがわかるレポート

ウェブマスターツールとデータを共有すると、見ることができるレポート

キーワード別・検索エンジン順位とクリック率が判るレポート

SERPの表示回数とクリック率

ページ別・検索エンジン順位とクリック率が判るレポート

ページ別の検索エンジン順位とクリック率が判るレポート

Google Adwordsと連携すると、見ることができるレポート

広告キーワード別・流入後の閲覧状況とコンバージョン完了数

広告グル―プ別・アクセス後の閲覧状況

競合が多い業界でも、集客していくためのWEB戦略

歯科医院の数はコンビニの数を超え、過当競争が起きています。(特に首都圏)予算が限られた小さな歯科医院でも、知恵と工夫で集客するためのWEB戦略を紹介します。

<質問>

歯科医院を営んでいます。
保険適用の診療が多く、他院と比べて特別なことをやっているわけではありません。
ホームページに掲載する内容がなくて困っているのですが、何を書けばいいのでしょうか。

<回答>

歯科医院は、事業所数が多く、色んなエリアで過当競争が起きています。多くの事業所が患者獲得のために広告宣伝活動を行っていますが、WEBではどのように考えるべきなのでしょうか。

「普通の歯医者さん」が集客する戦略は、大きく分けて2つあります。

集客戦略① 宣伝費をかけ、露出を増やす戦略

1つ目は、広告宣伝費をかけて露出を増やす事。駅前の看板・WEB広告などがそれに当たり、歯科医院の認知と浸透を高めることが目的です。競合の他院よりも良い場所に良いデザインの看板を確保することが肝になります。
予算が限られた場合は、地域を絞り集中的に広告に資本を投下すると、比較的高い効率で集客できます。
(参照記事:地域を絞って、低予算で集中的に集客する5つの方法
しかしながら、この戦略のデメリットは、コストがかかり、他院と競るポイントも費用になりがちです。同じエリアにより資本が強い歯科医院があると、なかなか勝機がつかみづらいという難点があります。

集客戦略② 差別化ポイントを作り、ターゲットに浸透させる戦略

そこで小さな歯科医院にお勧めしたい2つ目の戦略は、他院との差別化を作り、浸透させる事です。
予算が小さいところは、知恵と工夫で勝負です。
「他院と比べて特別なことをやっていない」事業所でも、どうにかして「差別化」していくかという事に尽きます。
今回はこの2つ目の「差別化ポイントを作り、ターゲットに浸透させる事」をメインに話を進めていきます。

まずは、マーケットの全体像を見渡してみる

歯科業界を1つのマーケットと考えた時、現在では様々な治療を受けられるように多様化しています。業界のポジショニング
・保険適用の虫歯治療
・保険適用外のインプラント
・保険適用外のホワイトニングや矯正治療

保険適用では、虫歯治療の後に金属の詰め物や入れ歯を使用します。一方、保険適用外の診療では、セラミックの詰め物や義歯、インプラントをして、審美や耐久が良くすることが出来ますが、その分費用も高くなります。

価格が高いことが差別化ではない

差別化は、価格を高くすることではありません。
他院ではやっていない事、強く押し出していないことを、訴求することです。
他院では叶わなかった、患者の「ニーズ」や「ウォンツ」を満たすことこそが差別化です。

マーケットから見た、自社のポジションは?

今回のケースでは、保険適用の診療が多く、特別に自由診療を推し進めているわけではないようです。自社のポジショニング
価格も業界全体で見ると低く、また、品質も自由診療と比べると低めというポジションにおくことができます。

ポジショニングをデザインに投影する

色味や写真の選び方により、品質や価格感を伝えることができます。
まず、色味は、その選び方によって、高級感やお得感を表現することができます。(詳しくは「サイトの配色を決める時に抑えておきたい色の特徴とWEBデザイン」参照)

また、写真のクオリティーは、それがそのままクラス感となって、見る人に伝わります。
カメラマン撮影のハイクオリティな写真は、ハイクラスを印象づけ、一方で、素人が撮影したクオリティの写真は、庶民的なクラス感を印象づけます。

地域の特徴を理解しておく

首都圏のような過当競争エリアの場合、例えば徒歩10分以内、車で10分以内のエリアは、どのような住民が多いのかを念頭に置いておきます。例えば、

・昼間はビジネスマンが多いオフィスエリア
・平日昼間は女性・子供が多く、休日は家族が賑わう住宅エリア

例えば、オフィスエリアには、
医療費にお金をかけない20~30代の若手サラリーマンもいれば、費用を投資と考える経営者もいます。

また、住宅エリアには、
自分の医療費にお金をかけない子持ちの母親がいれば、嫁入り前で医療費にお金をかける若い女性もいます。

ポジショニング×地域特性から考える「差別化ポイント」

差別化は、他院との違いを表現することです。技術で差別化できる医院はほんの一握りです。しかし、「誰の」「どんなニーズに応える」限られた状況下で、他院を凌駕することは出来るでしょう。

例えば、「サラリーマンの」「昼休み中に最短で治療したい」ニーズの方には、時間厳守で保険診療をすることが強みになるでしょう。

例えば、「乳幼児のママの」「子供を連れて治療したい」ニーズの方には、個室でベビーカーも入れる診療室が強みになりますし、土日も診察している場合は、働くママも集客しやすくなります。

このように、「差別化ポイント」を踏まえることで、医院の特徴をつけることができます。

差別化ポイントは、広告もリアルも一貫して徹する

言うまでもなく、差別化ポイントを一貫して患者に伝える姿勢をとることが大切です。
万が一、ホームページで期待したことが、医院では遂行されなかった場合、その患者は二度とその医院に行かなくなります。それだけでなく、WEBに口コミとして書かれた場合は、第三者もそれを読むことになり、悪評が拡散する事態になります。
差別化ポイントを作りだすことは大事ですが、飽くまでリアルのサービスと結び付けて、一貫できる内容にしましょう。

差別化とは、価値を創りだすこと

今回、差別化ポイントをいかにWEBで表現するかを見てきましたが、差別化とは価値を創りだすことです。
万人にとって価値を創りだすのは難しいかもしれません。
しかし、
・乳幼児連れで行きたい母親に
・昼休みの間に行きたいサラリーマンに
が安心していけるという価値を創り、発信していることに他なりません。

過当競合がひしめく業界は、歯科医院以外にもたくさんあると思いますが、このようにターゲットを絞って広告展開して活路を見いだすケースが多くあります。

差別化した医院の成長フェーズ

いったん、「母親向け」に差別化して集客を始めた場合、男性向けや子供向け、高齢者向けへの集客が弱まってしまうのではないかという質問をよせられることがあります。
WEBでは「サテライトホームページ」という考え方があります。つまり、「母親向けホームページ」「男性向けホームページ」「高齢者向けホームページ」など、ホームページをそれぞれ作成して横展開していくことが可能です。

ある限定ターゲットへの集客基盤を築いたら、次のターゲットへの集客基盤を築いていく、このような積み重ねをして、WEBマーケティングを考えていくと良いと思います。(下図内の第2・3段階)

この記事冒頭の<回答>に戻りますが、これは唯一の集客戦略ではありません。
広告宣伝費に予算を割けるようになった時、地域住民への認知や浸透を高める広告にシフトしていくと、より医院の成長につながると思います。(下図内の第4段階)

歯科医院の成長フェーズと集客戦略

生産キャパを越えた会社のWEB運営を考える

<質問>

WEB運営が順調に進んでいるおかげで、一定の受注が来るようになりましたが、
生産量を超えてきてしまいました。
品質にこだわりたいため、スタッフの増員や拠点を増やすのは難しい状況です。

こういう時、他の会社はどのようにして乗り越えていますか?
また、ホームページは閉鎖したほうが良いのでしょうか?

<回答>

それは嬉しい悲鳴ですね。分かれ道
会社が次のステップに進もうとしているのでは。以下のような成長戦略の見直しが必要ですね。

◇ 今後事業を拡大していきたいのか?
◇ どの顧客のどのニーズに応えていきたいのか?

ここで、例として、生産キャパを増やさずに成長戦略をとった製造業の事例を紹介したいと思います。

事例紹介

業種:製造業、いわゆる町工場
所在:東京都内
規模:従業員30名
お仕事内容:お客様の図面をもとに、製品の量産を行なっている
受注プロセス:見積依頼⇒発注⇒試作⇒量産
主な顧客:各業界のメーカー、中堅部品メーカー

リニューアル直後、徐々に増えてきたお問合件数とその考察

ホームページをリニューアルしてから、様々な業種・業界から、見積依頼が届くようになりました。
最初は月に2・3件程度でした。
見積して受注につながらないもの、受注しても利益率が低いものなど、様々なものが混じっていました。

しかし、3ヶ月経過すると、高確率で受注できる特定の技術分野があることに気付きました。
市場のニーズがどんどん増えていることや、それに応える同業者が少ないことを感じとっていたのです。
それだけでなく、利益率も比較的高いことがわかりました。

そこで、ホームページを更新します。特定の技術に関連する内容を比較的多くしました。それと同時に、SEO対策をするキーワードも、特定の技術を探している人が調べるであろうキーワードに変更しました。
1ヶ月後には、アクセス数も増え、お問合せもさらに増えました。

最初の受注ピーク時の乗り越え方

やがて、生産量が追いつかなくなりました。
人づきあいを大切にする社長さんだからこそ、お仕事を断らない主義でやってきたからです。

社長は、一時的な需要だと思い、まずは操業時間を増やすことで対処します。スタッフに残業代を支払い、営業時間を増やしました。
それでも生産が追いつかないので、工場を昼稼働・夜稼働の二部制に分け、すでにある自動化設備の台数も増やしました。

こうして、限られた設備と人的資源をフル活用して、供給量を最大限に増やしました。

転換期に決めたこと

生産量が追いつかない時期も一時的なものだと思ってしのいでいましたが、半年も続くと、今後も継続するものだとして、戦略を練るべきだと考えました。

まずは社長のこだわりであった「お仕事を断らない」主義を変える必要が出てきたのです。元々は不況を乗り越えさせてくれたお客様を大切にしたいという一心から生まれた考えでした。

そこで、お客様を「新規顧客」と「リピート顧客」に分けて、このような主義を全社統一で掲げることにしました。

新規顧客よりも、リピート顧客を優先して受注を受ける

新規顧客開拓も大切ですが、リピート顧客と長く付き合っていくことは財務上安定することを重視していました。
また、リピート顧客は、大口・小口に関わらず引き続き大切にお付き合いしていく事がその会社のポリシーだと決めて、全従業員に伝えました。
したがって、新規で生産量が追いつかないからという理由で発注を断るのは、基本的にNGとしました。

新規顧客は、厳選して引き受ける

新規顧客に関しては、基本的にお断りしながらも、優良企業や今後継続的な仕事が見込める内容に絞り、金額も多少上げました。同社の技術を高く買ってくれるところのみが、新たな取引先になっていきました。

その時々に、ホームページを変更

問合せが入り始めた時

高確率で受注につながった『特定の技術』を求めているユーザー向けにホームページを更新しました。
関連する内容を新たに3ページ分追加し、製品写真や技術的な内容を大幅に追加。
さらにその技術を求めている人が流入するよう、キーワード対策・SEO対策をしました。

一番最初のピーク時

超多忙の時に社長からお電話をいただき、このように一文を入れました。TOPページに目立つ色で入れています。
「ただいま生産が追いついておりません。納期を通常よりも長く頂く場合があります。」

転換期

『特定の技術』以外は、目立たないような構成に変更。
またホームページに訪れた人の第一印象を変えるべく、親しみのあるデザインから、堅実でスタイリッシュな色味のデザインに変更しました。

正のサイクルが生まれたホームページ運営

今回紹介させていただいた企業では、ホームページリニューアルをきっかけに財務・マーケティングの両面で大きなブレイクスルーをもたらしました。
同社の特筆すべき点は3つあります。

大幅に改善された財務状況

売上金額に変化が現れました。しかし、それ以上に変化したのは利益率です。
同じ売上金額や生産規模でも、利益率が上がったことにより、財務体質の強化につながりました。

マーケティング手段としてのホームページ

「お問合せ内容」を通じて、市場からみた自社の価値を敏感に感じ取っています。例えば、見積依頼で届く図面やその業界を見るだけでも、市場の動向がわかるそうです。
特に、リニューアル後3ヶ月で振り返り、機敏に動いたことは、今の状況を作り出すきっかけになりました。

状況に応じて変えたホームページの姿

財務状況やマーケティングの状況に応じて戦略を考え、また、ホームページの内容を変えることは、今回のように有効な場合が多いです。
そして、莫大な予算を投じなくても、簡単にできることばかりです。
中小企業が限られた予算で効果的にホームページを運営できた良い例なのではないかと思います。

今回の例の紹介がお役に立ったら幸いです。

【便利ツール】検索順位チェックの決定版!正しい順位を調べる4つの方法

運用しているWEBサイトの検索順位を正しく知ることは、サイトの集客やアクセスアップする対策を練っていく上で重要です。しかし、最近の検索エンジンでは、正しい検索順位が判りづらくなっています。

<質問>

あるキーワードでGoogle検索すると、自分のサイトが1位になっているのですが、友人のパソコンから見ると5位になっていました。
どちらの順位を信じるべきですか?

<回答>

Googleの検索結果は、その人ごとにカスタマイズされています。例えば、頻繁に訪れるホームページは、上位表示されやすくなります。

例えば、自分で運営している会社のホームページはよく訪れますよね?
従って、自分で運営している会社のホームページは、自分のパソコンから見た時、他の人が見ているよりも上位に表示される傾向にあります。

これにより、アクセス解析が正しくできなかったり、また、残念なことですが、悪質なSEO業者に騙されたりする方もいるようです。
ホームページを運営する方にとって、検索順位を正しく把握することは非常に重要です。

今回は、正しい検索順位をチェックする方法を紹介。日々の検索順位変動を記録・保存するものや、上位表示されているキーワードを一覧で教えてくれるツールを紹介します。

◎正しい検索順位を目視で確認する方法
◎日々の検索順位変動を記録する便利ツール
◎気軽に検索順位をチェックできるWEBサービス
◎平均検索順位を一覧で確認する一番簡単な方法

正しい検索順位を目視で確認する方法

検索エンジンで実際に検索すれば、目的のホームページが何位に表示されているかを確認することができます。
ただし、Googleサービス(GmailやYoutube等)にログインしている時は、検索結果がユーザー仕様にカスタマイズされています。これをGoogleでは「パーソナライズド検索(Personalized Search)」と呼んでいます。

パーソナライズド検索とは

パーソナライズド検索とは、検索者が最も求めている情報を提供できるように進化したものです。簡単に言えば、同じワードでGoogle検索をした人が10人いるとしたら、10人それぞれが求めている検索結果を表示されているというものです。

従って、パーソナライズド検索では様々な情報をもとに、検索結果をカスタムされています。

・Googleの検索履歴 (Googleログイン時)
・ブラウザ上の検索履歴
・地域情報 (スマホ端末等、GPS情報の利用)
・プライベート検索結果(Gmail・カレンダー・Google+など)

例えば、「カフェ」や「ラーメン」で検索した時、近所のお店が表示されませんか?
これらもパーソナライズド検索の一例です。

パーソナライズド検索を無効化する方法①

各ブラウザ(インターネットを閲覧するソフト)には、「プライベートモード」があります。これは閲覧履歴やCookieが毎回削除されるモードです。従って、「プライベートモード」で検索順位を確認すれば、パーソナライズド検索を無効化できるのです。

ブラウザ各社、「プライベートモード」の呼称や設定の仕方が異なります。ここでは最も簡単なショートカットキーによる設定の仕方を紹介します。

Google Chromeのシークレットウィンドウ
Google Chromeのシークレットウィンドウ

Google Chromeのシークレットモード

「Ctrl」+「Shift」+「N」

FireFoxのプライベートブラウジング

「Ctrl」+「Shift」+「P」

Internet ExplorerのInPrivate ブラウズ

「Ctrl」+「Shift」+「P」

パーソナライズド検索を無効化する方法②

検索URLでパーソナライズド検索の影響を受けない設定にすることができます。
検索時のURLに、パラメーター「&pws=0」を付加することにより、パーソナライズド検索を無効にできます。

無効化できたら、普段通り検索して、目視で確認するだけ

これらの方法により、パーソナライズド検索を無効にすれば、検索順位を目視でチェックすることができるようになります。目視で検索することの最大のメリットは、検索結果画面上での競合の動向をつかむことができる事。
以下に紹介する自動化ツールと合わせ技でご利用いただくと、いろんな視点での解析ができるのでお勧めします。

日々の検索順位変動を記録する便利ツール3選

WEB運営の管理者なら、検索順位を調べて記録するのに時間をかけている方もいるのではないでしょうか。
正しい検索順位を調べて記録するところまで自動で行ってくれる無料ツールがありますので、紹介します。
※各ツールで所要時間を紹介していますが、これは筆者が個人的に3回使用した時の平均値です。PC環境・インターネット環境により大きく左右することを予めご承知ください。

GRC

3サイトまでは無料で使えるこのソフトは、非常にシンプルで使い勝手も良いと思います。
(私もこの有料版を日頃から使用しています)
被リンク数・インデックス数等も一緒にチェック&記録できる点で、SEO対策に便利。

grc*キーワード数:20語(有料版は制限なし)
*測定範囲:100/200/300位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*順位の記録:◎(制限なし)
*グラフ表示:あり
*初期設定:要インストール
*広告の量:なし
*所要時間:4.8秒
*URL:サイトにアクセス

IKKO

広告表示があり、待ち時間もありますが、無料で100サイトまで使えるのは、類を見ない魅力だと思います。被リンク数・インデックス数等も一緒にチェック&記録できる点で、SEO対策に便利。

ikko*キーワード数:制限なし
*測定範囲:100/200/300/400/500位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / Baidu / モバイル
*順位の記録:◎(10,000日)
*グラフ表示:あり
*初期設定:要インストール
*広告の量:あり
*所要時間:10.5秒
*URL:サイトにアクセス

Ferret plus

インストール不要で、初期設定が簡単なのが魅力的。ただし毎回ログインが必要で検索できるワード数も少ない。

ferret*キーワード数:3語
*測定範囲:50位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*順位の記録:◎
*グラフ表示:あり
*初期設定:要会員登録
*広告の量:あり
*所要時間:すぐに計測が始まらない
*URL:サイトにアクセス

気軽に検索順位をチェックできるWEBサービス8選

前項目のように、順位の記録や保存はできないものの、簡単に検索順位を調べるツールを紹介します。初期設定が不要な分、毎回キーワードの入力等の操作が必要になります。

検索順位チェッカー

シンプルな見た目で、操作がしやすい。動きも早いのが魅力的。モバイルの結果も確認できるのが特徴。

検索順位チェッカー*キーワード数:5語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / モバイル
*広告の量:少ない
*所要時間:9.8秒
*URL:サイトにアクセス

SEOチェキ!

とにかくスピードが早かった。Page Rankやインデックス数・被リンク数も一緒に表示され、初心者にも比較的判り易い仕様。

SEOチェキ!*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*広告の量:少ない
*所要時間:1.6秒
*URL:サイトにアクセス

BROADENTRY ランキングチェッカー

一度に5語チェックできるのが便利。

broadentry*キーワード数:5語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:少ない
*所要時間:12.1秒 (Bingも同時検索)
*URL:サイトにアクセス

SEO ピッシュ

広告が目立ちます。それさえ気にしなければ、300位まで検索できる上、検索結果を保存できる点は便利。

SEOピシュ*キーワード数:3語
*測定範囲:300位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN
*広告の量:多い
*所要時間:7.2秒
*URL:サイトにアクセス

SEO TOOLS

広告が目立ちます。また、サイト全体ではなく、指定URLのみチェックするのが特徴的。特定のページの検索順位をチェックしたい方にお勧めのツール。

seotools*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:指定URLのみチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:多い
*所要時間:13.5秒
*URL:サイトにアクセス

seoseo.net

バナー広告を除けば、シンプルなページ構成。

seoseonet*キーワード数:3語
*測定範囲:100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:普通
*所要時間:23.9秒 (Bingも同時検索)
*URL:サイトにアクセス

ohotuku.jp

300位まで検索できます。指定URLのみのチェックをしたいときに。

ohotsuku*キーワード数:3語
*測定範囲:300位
*対象ページ:指定URLのみチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing
*広告の量:少ない
*所要時間:69.3秒
*URL:サイトにアクセス

検索順位チェックツール

1語しか検索できないが、検索上位サイトの一覧を表示するという意味でユニークなツール。競合調査時に便利。

検索順位チェックツール*キーワード数:1語
*測定範囲:50-100位
*対象ページ:サイト全体をチェック
*対応検索エンジン:Google / Yahoo!JAPAN / Bing / Baidu
*広告の量:少ない
*所要時間:2.6秒
*URL:サイトにアクセス

平均検索順位を一覧で確認する一番簡単な方法

ウェブマスターツールGoogle WEBマスターツールでは、特定のキーワードにおける検索順位が判明するとは限りません。しかし、上位表示されているキーワードの平均順位や概要を知ることができます。
初期設定が必要ですが、Googleアカウントさえあれば無料で使用できること、一度設定すれば他に設定が不要なことから、便利で簡単なツールだと言えると思います。
【参考記事】 : WEBマスターツールの使い方
【WEBマスターツール】サイトにアクセス

検索順位の重要性

WEB運営をビジネスに活かす上で、検索順位は大きな要素の一つになります。正しく検索順位を把握することは、WEB運営の第一歩。是非試してみてください。

また、記録する際は、できれば同じ条件で記録し続けてください。なぜなら、運営上重要なのは、検索順位という数字だけでなく、数字の変動やその日付けだからです。

順位がどんな時に上がり、どんな時に下がったのかを把握するには、同じ条件で調べた検索順位を記録することをお勧めします。

WEB運営が順調に進めば、検索順位を調べる時間が楽しいものになると思いますよ♪

サイトの配色を決める時に抑えておきたい色の特徴とWEBデザイン

WEBの使用色を逆算式で選んで、色を味方につける

私たちは、日頃から無意識的に色から多くの印象を受け取っています。
WEBの配色を適切に選ぶと、色を味方につけて、効果的に伝えることができます。
そのためには、WEB運営側は「どんなイメージを届けたいか」から逆算して、WEBの使用色を選ぶことが大切ですね。

色が私たちの身体に与える影響「ライト・トーナス」

私たちの筋肉が色を感じると、筋肉が緊張したり弛緩したりします。
リラックスした状態を23として、緊張の度合いを数値化したものを「ライト・トーナス値(Light Tonus)」と言います。
※トーナス(tonus)とは、英語で緊張という意味

ライトトーナス効果
このように、色は私たちの身体を変化させ、気持ちにも影響を与えます。
では、これらの効果をどのように活用すれば、マーケティングやホームページに役立てる事ができるのかを見ていきましょう。

赤は愛と情熱の色

配色の仕方によって、男性的にも女性的にも表現できる色です。
また、交通標識に使われているほど、注意喚起に適しています。
赤×男性的なデザイン⇒情熱的な力強さや安定感、前進する力
赤×女性的なデザイン⇒成熟した女性らしさや美しさ
赤×SALE⇒購買意欲を煽り、お得感を主張する色。

インターネットセキュリティーの企業サイト

赤が持つ力強さや安定感、注意を活用したウェブサイト
赤が持つ力強さや安定感を表現。業種柄、注意喚起の赤を効果的に使用していると思います。

女性向けヘアメイク製品

赤と女性が組み合わさると、大人の女性の美しさを演出
ピンクではなく赤を用いることで、成熟した大人の女性的魅力が演出されています。

生鮮食品のオンラインスーパー

注意喚起の赤を効果的に活用したウェブデザイン
注意喚起の赤を効果的に配色。赤い字の価格がお得感を主張しています。

ピンクは子宮の色

お母さんが子供を包み込むような優しさや愛情を表現できます。
赤色と比較すると、より優しい女性らしさや母性を表現するのに適しています。

幼児向け教育のホームページ

濃淡のピンクを全面に配色して、赤ちゃんワールド全開。
濃淡のピンクを全面に配色して、赤ちゃんワールド全開。

女性向けストッキングのキャンペーンサイト

コケティッシュにピンクを使用、黒を効果的なアクセントにした女性向けウェブデザイン
ピンクをコケティッシュに使い、黒をアクセントに取り入れた女性向けのウェブデザイン

女性向けヘアケア製品のキャンペーンサイト

ピンクは個性が強くなりがちですが、色面積を抑えることで、軽やかに女性らしさを演出。
ピンクは個性が強くなりがちですが、色面を抑えることで、軽やかに女性らしさを演出。

オレンジは太陽の色

太陽のように明るい雰囲気を演出できる色で、社交的・満足感・幸福感を表現。
飲食業界では食欲増進・シズル感を出すのに欠かせません。

テレビ局のホームページ

人々が集まる色、オレンジ。にぎわい感と幸福感を表現したWEBサイト
人々が集まる色、オレンジ。にぎわい感と幸福感を表現したWEBサイト

不動産の企業サイト

企業サイトもオレンジを使えば親近感が湧く印象のWEBデザインに。
企業サイトもオレンジを使えば親近感が湧く印象のWEBデザインに。

食品油のホームページ

食欲増進効果のあるオレンジ色で、シズル感を演出したウェブデザイン
食品が最も美味しく見えるオレンジ色を取り入れたウェブデザイン

黄色は中性的でエネルギッシュな色

さわやかで新鮮な演出に最適。
緑・オレンジ・赤など他の色と組み合わせて配色することで、温度感が変わってきます。

サプリドリンクの商品ホームページ

元気でエネルギッシュ、活動的な印象を全面に出たWEBデザイン
元気でエネルギッシュ、活動的な印象を全面に出たWEBデザイン

運送会社のホームページ

企業サイトのアクセントカラーに黄色を使えば、黄色の持つ活動的なエネルギーの演出も
企業サイトの挿し色に黄色を使えば、黄色の持つ活動的な印象に

緑は植物グリーンの色

植物の緑を連想させ、自然や癒し、協調性や調和を表現。
ナチュラルやエコを演出するのみも使われます。
運転の若葉マークに象徴される、若々しさやフレッシュなイメージも。

温泉旅館のホームページ

樹木の緑は、自然や癒しを人々の心に伝えてくれます。薄い緑で写真をなじませているのが特徴のWEBデザイン。
樹木は癒しの心伝えてくれます。薄い緑で写真をなじませているのが特徴的。

乳幼児~中学生向け学習塾のホームページ

子供向けのWEBデザインは、親しみと安心館を感じる緑をポイントカラーに。
子供向けのWEBデザインは、親しみと安心館を感じる緑をポイントカラーに。

ヒントを届ける小売店のホームページ

濃い緑と白のコントラストは、ナチュラル&エコだけではんく、信頼と調和の印象を鮮やかに残すデザイン
緑と白のコントラストは、ナチュラル&エコと、信頼&調和の印象を鮮やかに残す

青は海・空・宇宙を連想させる色

清潔感・信頼感・安定感を表す青は、ビジネスに必要な要素が全て揃っている色。
日本人が最も好む色でもあることから、企業サイトで最も多い色でもあります。
空や水の色と近く、穏やかさ・冷静さを表現するのにも便利な色です。

沖縄の観光情報ポータルサイト

大きな海や大きな空は、自由を連想させる青色。
大きな海や大きな空は、自由を連想させる青色。

IT大手の企業サイト

理知的で先進的、それでいて清潔感を感じる青は、企業サイトに最も使われる色の一つ。
理知的で先進的、それでいて清潔感を感じる青は、企業サイトに最も使われる色の一つ。

印刷大手の企業サイト

どんな時も冷静な印象を保つ青は、信頼と安定を感じさせる企業サイトに最適です
どんな時も冷静な青は、信頼と安定を感じさせる企業サイトに最適です

茶色は大地の色

ゆるがない大地を象徴するので、安定感やリラックスを演出。
薄いベージュと合わせれば、歴史やアンティークな雰囲気を演出するのに便利。

高級ホテルのホームページ

落ち着いた茶色は、歴史や重厚感を届けるWEBデザインに。
落ち着いた茶色は、老舗の歴史や重厚感を届けるWEBデザインに。

大手チェーン喫茶店のホームページ

落ち着いたカフェスペースには、大地のような揺るがない落ち着きを演出する茶色がトレンド。
ゆっくりできる飲食店は、揺るがない大地のような落ち着きを演出する茶色がトレンド。

まとめ:色相と色の特徴

色相を順に取り上げていきましたが、いかがでしょうか。
最後に、取り上げた色をまとめます。

赤:
【特徴】興奮させる色、注意喚起
【イメージ】情熱的・大人の美しさ・安定感

ピンク:
【特徴】母性を思い出させる色
【イメージ】母性・女性らしさ・若々しさ

オレンジ:
【特徴】太陽の色
【イメージ】にぎやか・陽気・ポジティブ・社交的

黄色:
【特徴】気分が明るくなる
【イメージ】希望・光・エネルギッシュ・知恵

緑:
【特徴】自然や植物の色
【イメージ】若さ・自然・癒し・調和・平和

青:
【特徴】海・空・宇宙の色
【イメージ】信頼・清潔・冷静・自由・誠実

茶色:
【特徴】大地の色
【イメージ】安定・リラックス・歴史・アンティーク

デザインで最も記憶に残り易いのが色だという説もあります。
今回の記事内では、知名度の高い大企業のホームページばかりを例に挙げましたが、
知名度の低い中小企業にこそ、色を味方につけてブランド戦略を考えるメリットがあるのではないでしょうか。

自然検索のクリック率を上げるための基礎知識と対策法

<質問>

検索順位が1位になったのに、アクセスが増えません。ウェブマスターツールでクリック率を調べたところ、そのキーワードのクリック率(CTR)は10%以下でした。クリック率を上げるには、どのようにすればいいでしょうか。

<回答> 検索結果が1位でも、アクセスが増えないという事実

検索順位を1位に上げたいと願う経営者は後を絶ちませんが、実際のところ経営者が求めるのは検索順位が1位であることではありません。
検索者が検索結果をクリックすることでホームページに訪れ、目的とする行動(売上)をとることが、経営者の狙いです。
では、「クリックされやすさ」を表す指標は何かーそれがクリック率です。
どんなにSEOを頑張っても、ホームページの集客を考える上で、クリック率は避けて通れないKPIだと言えるでしょう。

クリック率とは

クリック率とは、クリック回数を表示回数で割った割合(%)で表現します。
Click Through Rateの和訳でCTRと略されます。
[クリック率の調べ方] 「ウェブマスターツールの使い方!ホームページの改善の為の活用術!」で紹介しています。
クリック率の公式

(例) 表示回数:1万回 クリック回数:1000回 の場合、CTR=10%となります。

検索結果画面とは

検索結果画面とは、Google等の検索エンジンで調べた結果の画面のことです。
Search Engine Result Pageの和訳で、SERP(サープ)と略されます。
「サープ」は業界用語っぽいですね(笑)

早速、Googleのサープ、検索結果画面を見てみましょう。
(ここでは大手検索エンジンGoogleを例に話を進めます。)

serp:検索結果画面

検索結果画面を構成する3つの枠

Googleの検索結果がウェブ検索だけの頃と比べると、検索結果画面は多様化しました。

ウェブ検索

ウェブ検索(Organic Srarch:自然検索)は、最も一般的なタイプのサイト表示です。

ヴァーティカル検索

ヴァーティカル検索(Vertical Search)は、自然検索の一部です。
画像検索・動画検索・地図検索など、検索結果の内容や形式を絞った検索結果表示なので、予めどんな情報を手に入れたいか決まっているユーザーには大変ありがたいものです。

広告

広告(Paid Search:有料検索)は、検索の上部が下部、また右サイドにも表示されます。

3部構成になる前後のクリック率変化

Googleの検索エンジンはめまぐるしく変化していますが、
上記の3部構成になった2014年と、シンプルなウェブ検索しかなかった2000年を比較すると、ウェブ検索のクリック率に大きな変化が出ています。
2000年と2014年のCTR推移

あなたのサイトのクリック率は高い?低い?

今回、処方箋質問者の方のクリック率は10%とのことですが、これは高いのでしょうか?低いのでしょうか?

ある調査結果によると、
自然検索で1位⇒クリック率が17.16% (DESKTOP)
自然検索で2位⇒クリック率が 9.94% (DESKTOP)
自然検索で3位⇒クリック率が 7.64% (DESKTOP)
(米広告代理店 Catalyst社 Google CTR Studyより)

これを参考にすると、クリック率が10%ですと、もう少し改善の余地があるように思えますね。

クリック率を上げるための直接的対策

タイトルとスニペットについて

たったの2つの変更箇所

1か所目:ページタイトル

文字通り、ホームページの内容の「タイトル」
タイトルを変えることにより、検索順位・クリック率、ともに大きく影響するので、変更時はよく吟味してください。
適切な文字数:28-30文字以内
※注意点:ページ内容を更新していないのに、タイトルを頻繁に更新するのはNG。

2か所目:スニペット

説明文のこと。スニペットには、METAディスクリプションの表記が引用される場合が多いです。
影響範囲は、クリック率に影響し、検索順位にはほぼ影響しません。つまり、クリック率を高めるための表現はここでするのが最適です。
適切な文字数:全角120字以内

どのように変える?

クリックせずにはいられなくなるような魅惑的なタイトルやスニペットとは、どのようなものなのでしょうか。
「正解」がない分、あなたの会社にあったコピーを考えることが重要です。
以下に、クリック率を上げるのに一躍買ってくれそうなものを紹介します。あなたに合った最適なものはありますか?

人気/口コミ/評判/○○に人気

行列が行列を呼ぶように、にぎわい感を演出。ウソはばれてしまうので、より具体的に
(例) 20代OLのランチタイムに大人気のピザ
(例) 50代男性に評判の高級ボールペン

ユニークな表現やコピーライティング

商品の特徴を見極め、ユニーク(=唯一)の表現を探すのはコピーライティングの基本です。
ダイソンの有名なコピー
(例) 「吸引力の減らないただ一つの掃除機」
は、商品力をそのまま表現したコピーライティングですね。

(悪い例) ダイヤモンドやパールを扱ったジュエリーショップです

(良い例) ダイヤモンドは『気品』、パールは『遊べる』をテーマに・・・
など、テーマを添えるのも唯一の表記になりますね。

アクションを誘う言葉や割引など

検索結果画面で、同じ並びのホームページが割引やクーポンを表現していない場合、それだけ目立つことができます。
(例) 電話予約で25%割引クーポン

電話番号・住所・駅名など

手っ取り早く地理的情報を求めているユーザーや、ローカル向けの情報発信に適しています。
(例) 東京駅八重洲口徒歩3分

メイン商品や情報など

(時には、屋号よりも目立つように)メイン商品やメイン情報を掲載したほうがクリック率があがる場合があります。
(例) 農家直送野菜を使った窯ピザレストラン

検索キーワードを含めると…

検索エンジンでは、検索クエリ(検索キーワード)が太字で表記されます。
従って、タイトルやスニペットにキーワードが表示されている数が多ければ、必然的に目を惹くことになります。

ヴァーティカル検索で、機会損失しないために

ヴァーティカル検索(Verticale Search)は、近年Googleが力を入れている分野です。
ヴァーティカルとは、垂直という意味で、検索できる幅を狭め、垂直に探すことで、検索の精度を高めようというものです。
前述のように、ヴァーティカル検索は重要性が高まる傾向がありますので、キッチリ抑えて、機会損失を防ぎましょう。

画像検索

画像のAlt(代替テキスト)を適切に指定していますか?
画像の説明文(キャプション)を具体的な言葉にしていますか?
※これは自分の経験からですが、画像がGoogleにインデックス登録されると、上位表示されやすいように思います。

動画検索

Youtubeや動画をUPした後、サイトマップを作成していますか?
タイトルや説明文は適切に入れていますか?

地図検索

グーグルのマイビジネス登録画面
Google マイビジネス登録画面 (無料)

Googleのビジネスオーナー登録に指定していますか?
https://www.google.com/intl/ja/business/

プロダクト検索

Google Merchant Centerに登録していますか?
※サイトオーナーが商品データを無料で登録できます。
https://www.google.com/merchants/

ナレッジグラフ

wikiに出ていますか?
・・・ここで露出するには、少しレベルが高いですが、
サイエンスや歴史を扱う方にはお勧めしたいところです。

書籍検索

電子書籍を出している方は、ここも抑えたいですね。

アプリ検索

お店のアプリを出している方は、ここも抑えておきたいですね。

広告の有効的な活用法

自然検索とは異なるマーケット

まず、経営者が抑えておくべきは、検索者の習慣や行動として、広告をクリックするユーザー層と広告をクリックしないユーザー層が存在することを抑えておきましょう。

検索者のタイプ

従って、マーケットが別だという見方をすると良いかと思います。

広告1位のクリック率は4%

広告掲載時のクリック率は、広告に掲載する文に大きく依存して変動しますが、広告で最上位に表示された場合の平均クリック率は4%というデータがあります。
この数値が多いとみるか、少ないとみるかは、おかれた状況により異なると思います。私は下記のユーザーには非常に有効な手段だとお勧めしています。
・短期間で確実にアクセス流入を確実にしたい場合
・商品やサービスの認知度を高めたい場合
・自然検索では上位表示が難しい場合
・自然検索でのクリック率に限界を感じた場合

短期テストは、低予算派に絶対おすすめ

広告を有効活用すれば、テストマーケティングを効率的に行うことができます。
例えば、特定のキーワードでSEO対策をするには、期間も予算もかかります。しかし、そのキーワードが本当に売り上げにつながるキーワードなのかは確証がありません。このような場合に、先に広告掲載・測定することで、本当に対策すべきキーワードを確証を持って決めることができ、より高いROIを求められます。

(例) 3ヶ月かけて上位表示が叶ったが、クリック率が低かったので、別のキーワードに変更した。
⇒キーワードを選定する際に、テストマーケティングをしてれば、SEOにかかった費用と期間を省くことができたでしょう。

最後に~クリック率を上げる本当の重要性~

クリック率を高めていくことは、2つの意味があります。

効果的にアクセスアップできる

自然検索によるアクセス数は、このように書くことができます。

クリック数の公式:(検索回数)×(クリック率)=(クリック数)
クリック率が高まる分だけ、クリック数が見込めます。

パーソナライズド検索でリピートしやすくなる

パーソナライズド検索(Personalized Search)をご存じですか?
現在GmailやYoutubeを始めとしたGoogleアカウントにログインしたまま検索行動をすると、日頃の検索行動に関連づいた検索結果が表示されるようになります。例えば・・・
(例) 何度も閲覧しているブログが、検索結果の上位に表示されるようになった
(例) 渋谷で検索したら、渋谷に関連する内容が上位に表示されるようになった

[参考サイト] Google History https://history.google.com/history/
※Google Historyでは、あなたの検索行動データが見られます。

参考データ

米マーケティング企業のデータを参照しました。(英語)
CATALYST http://www.catalystsearchmarketing.com/
Advanced Web Ranking http://www.advancedwebranking.com/

Google Webmastertoolのヘルプページ(日本語)
https://support.google.com/webmasters/answer/35252

ホームページの目標設定は、経営者の腕の見せ所

 

<質問内容>

ホームページを作って、アクセスログを設定しました。
その際、目標ページを設定する項目があったのですが、何を目標ページに設定すればよいでしょうか?
現在、サイト内にある問合せフォームがあるのでフォームの送信完了ページが妥当なのでしょうか。

<回答>

よくあるホームページの目標(例)

ホームページの目標(コンバージョン)には様々なものがあります。

○ 雑貨の通販ホームページ ⇒ 決済金額
○ レストランのホームページ ⇒ 予約回数
○ ダンスレッスンのホームページ ⇒ 体験レッスン申込み数
○ カウンセラーのホームページ ⇒ メルマガ購読者数
○ 工場のホームページ ⇒ 見積もり依頼数
○ メーカーのサポートサイト ⇒ 問題解決回数

等など、よく例に挙がっているかと思います。
実際、この例にならって決める方も多いと思います。

でも、これを適当に決めないでください!!
実は、WEBにおける目標設定こそ、経営者の腕の見せ所。
WEBにおいて効果を出せるかどうかの分かれ道です。

もしも、あなたの商材が高級モーターボートだとしたら

例えば、あなたの商材が高級モーターボートだとして、
ホームページの目標を
「モーターボートを購入し、WEBで決済まで完結すること」
にしたとしても、目標は達成しづらいでしょう。

何故でしょうか。
おそらく一生に何度も購入しないような高額商材。
男のロマンを満たす質感やストーリーが欠かせないのではないでしょうか。

となると、インターネットで情報収集をしても、購入するのは実物を目で見てからという人が圧倒的多数なのではないでしょうか。

では、あなたが高級モーターボートのWEB担当者なら、WEBサイトの目的を何にしたらよいのでしょうか。

最初から「お問合せフォーム」ではなく、
例えば、資料請求や試乗会の募集を、WEBの目標にすれば、やるべきことも明確になります。
その為の施策や演出をWEBで考えることに集中し、販売やクロージングは営業担当者に任せることができます。

WEBの反応装置いろいろ

WEBには色んな反応装置が考えられます。
あなたのビジネスに最も見合う反応装置を選ぶことこそ、経営者の腕の見せ所です。

 

WEB反応装置

 

受注数最大化する反応装置とは

WEBの反応装置を何にするか、またオフラインにどうやってトスを投げるのかは
ROIや受注数を最大化していく上で、鍵となります。
定期的に(例えば数カ月ごとに)見直していくと良いでしょう。

これらの反応装置を複数組み合わせて使うことも効果的です。
反応装置を変えるだけで、WEB経由の受注数が劇的に増えたり、そして減ったりします。

マーケティングで言う所の、バリューチェーンやタッチメディアの考え方ですが
どこまでを、インターネット(オンライン)で行い
どこからを、リアルの世界(オフライン)で行うのか。
そこに経営センスやWEBセンスが光ると思います。
WEB戦略の醍醐味です。

経営者とWEBコンサルタントのマリアージュ

WEB戦略においては、WEBコンサルタントに頼るのも良いでしょう。

経営者とWEBコンサルタントが
1+1 が、2ではなく、
3,4,5となるよう、相乗効果が出るとしたら、
その業界のプロとしての経営者と、
WEBのプロとしてのWEBコンサルが
お互いのセンスを発揮して
強い戦略を実行できる時ではないでしょうか。

WEBからの見積依頼を受注に変える5つのコツ

<質問内容>

毎月10件近くホームページから見積依頼がきますが、受注できるのは月に1件ほどです。
WEBで受注をするのは、やはり難しいのでしょうか。

<回答>

WEBからの問合せがあった時、どのような応対をするかで受注率に大きく差が出てきます。
私がこれまでに担当させていただいたお客様の中で、受注率が7割を超える会社に共通する5つの特徴をお伝えしたいと思います。

[その1] 問合せ後、2時間以内に電話して、コミュニケーションをとる

WEBからの問合せメールは携帯に転送し、遅くても2時間以内に電話連絡。
「見積もりのご依頼ありがとうございます」から始まり、見積内容の確認をしていく中で、相手の相場感や担当者が本当に求めていることを引き出します。また、予算についてもヒアリングするそうです。
メールの問合せに対して、電話ですぐに折り返しがくるのは、相手に印象が良くなることでしょう。
特にBtoB取引の場合は、担当者が働きやすい環境を作るのが第一です。早いレスポンスや内容の濃いヒアリングは、担当者の印象も良くなることでしょう。

[その2] 1回目の取引は、ご縁を築くことを目的に

初回の見積りは、会社で最も重要な顧客に接するに、大切に接します。まずは役員クラスの人間が応対し、今後も付き合っていきたい会社なのかどうかを判断。小さな会社であれば、社長自ら出るところも。
初回の取引では利益よりも、その会社との縁を築くことを重視して、

[その3] 的外れの依頼が来た場合も、次につながる関係を築く

自社ではできない場合も、「出来ません」とは言いません。
しかし、外注になるのでコスト高になることを丁寧にお話し、自社がどの分野で強みを発揮できるかを案内。たまたま今回のご依頼が対応不可だったとしても、次回にまた見積依頼を出してもらえる関係を築くことを心掛けます。

[その4] 営業コストをかけなかった分、初回割引で還元する

営業マンが新規開拓している場合、1件あたりいくらの経費がかかるでしょうか。
受注率の高い会社の多くは、この経費分を「初回取引限定の割引」として、還元しています。
ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)という言葉をご存知でしょうか。1つの取引先やお客様がもたらす利益や価値の事です。
受注率が高い企業ほど、ライフタイムバリューを念頭においた見積もりをしている会社が実に多いものです。

[その5] 全てのお客様を受注すべきとは限らない

WEBでの見積依頼は本当にいろんな会社からきます。
今後、見積・受注後もお付き合いが継続するとして、あなたの会社にプラスになる会社もあれば、マイナスになる会社もあります。
また、経営状態が悪化している会社は、入金回収のリスクもあるでしょう。
初回取引前になるべく人間関係を築き、ジャッジする目をもつことが肝要です。

WEBからの見積依頼、2つのパターン

WEBからの見積依頼には、2つのパターンがあります。
・相見積
・ご指名見積もり
相見積では、数か所に同じ仕事の見積依頼を出し、価格や条件を比較して発注先を決めます。
一方、ご指名見積もりでは、発注先が決まった上で、見積依頼を出し、価格や条件を決めていきます。

WEB経由の見積依頼は、その多くが相見積だとです。
しかし、相見積で一度取引をしたお客様は、次回からご指名の見積もりを出すことも多いそうです。
(私の聞く限りでは、5割前後の方がリピートする方が多いようです)
出会いのきっかけが相見積でも、最高の顧客のように接してくれる会社に、次回も発注したい。そう思うのは、自然なことなのではないでしょうか。

メイン画像はどうやって決めればよいの?

<質問内容>

TOPページのメイン画像をどうやって決めればよいか悩んでいます。
ホームページを発注した制作会社からメイン画像に使用する写真を出すよう言われました。
どのような写真を選ぶべきか尋ねたところ、好きな写真を入れるように言われたので、無難な風景写真を選ぼうか悩んでいます。

<回答>

メイン画像は究極のプレゼンです。
一目見て、「もっと知りたい」と思われるようなプレゼンをしましょう。

TOPページは正面玄関と考えて

人と人が初めて出会う時のように、人がホームページを初めて見る時に第一印象を抱きます。
一般的にTOPページは、ホームページの入口となる重要な正面玄関です。
第一印象は3秒で決まると言われています。
ホームページを開いて3秒間で見るところ、その大部分がメイン画像です。
自社の第一印象をどのように持ってもらいたいかを考え、メイン画像では最高のプレゼンをしましょう。

メイン画像の目的は、次へ進んでもらうこと

プレゼンといっても、購入を決めてもらうためのプレゼンではありません。
足をとめ、腰を落ち着けてホームページを見てもらうためのプレゼンです。

「お、ここは他とは違うな」
「自分が求めているものがあるかも」
等という第一印象をもってもらえるためのメイン画像を考えていきましょう。

扱っている商品がモノの場合

唐揚げさん、掃除機屋さん、工作機械屋さん・・・
商品を持っている企業の多くは、その企業が商品で覚えられています。
会社のブランディング=商品のブランディング
になるでしょう。
メイン画像には、商品そのものや、商品に関わるもの(利用シーンや提供風景など)をメイン画像に
もってくるとはまる場合が多いです。

扱っている商品がモノではない場合

目に見えないサービスを扱っている業種も多いと思います。
医療や士業、WEBサービスなどもそれに当たります。
提供サービスを写真に撮るのが難しいですが、その分知恵を絞りましょう。

ユーザーが企業に求めることは様々だと思います。
もしかしたら、最安値を求めているユーザーがいるかもしれません。
もしかしたら、お手軽さを求めているユーザーがいるかもしれません。
もしかしたら、信頼できるブレインを求めているかもしれません。
もしかしたら、何を求めているのか明確になっていないユーザーがいるかもしれません。

あなたが提供している内容(価値)の中で、
・より求められているもの
・より他社との違いが明確なもの
・より自社の資源が活用できるもの
を目立つようにしていくことができれば、ユーザーからみて、どんな企業なのかという印象が
残ることでしょう。

万人が良いと思うメイン画像を作るのではなく、
特定のユーザーがスゴク良いと思う内容にすることをお勧めいたします。

おまけ・こんなメイン画像はどうですか?

他にもありました、こんなメイン画像に関する質問・相談。
①制作会社の人間に進められて、自分の好きな風景写真を入れました。
②テンプレートから、綺麗な幾何学模様を選んで入れました。
③携帯で撮った写真を入れました。
④会社の強みを箇条書きにして10個書きました。
⑤会社外観の写真を採用しました。

①②⑤は、WEB上で非常によく見かけますね。無難な路線ですと、無難な第一印象=記憶に残らなくなってしまいますよー。
③は、素人っぽくなってしまいますね。提供している商品やサービスまで素人っぽく思われてしまう危険性も。
④は、頑張っていますが、10個は伝わりづらいですね。1個に絞りましょう。メイン画像はあくまで第一印象を残すための場所です。